#フィクションです！

僕は誰の操り人形でも
誰の都合の良い道具でもない




なのに誰かの命令に従い
命令に背かず


人形のように生きて来きた




でも　もう　そんなの

『ごめんだね』

もう自分の道を自分で歩く

誰になんて言われても
俺の正しいと思う方へ行く

さようなら




なんてことは出来なくて、

そんな事をほざきながら
僕はまたあんたらの操り人形

あの丘の上の景色を見ることも
あの空を見上げる事も許されず

僕は囚われ飲みのように

自由なんてない




そう思ってたが、あなたが
連れ出してくれた。

どす黒い闇の中から、
眩しい光の中へ


『行こう』


その一言だけ言って
僕を逃して自由にしてくれた

なんだかな、恥ずかしいんだけど

涙が出てきて眼が熱くて

それでもやっと、
あの景色を見る事ができた

君に今伝えたい
たった一言
たった５文字

今まで伝えられなかった


『ありがとう』

海の底で眠れたら

来世は人魚になれるかな



海の底に幾年も

このままずっと

沈んで