春くん・10時間前                                    
                                            モノクロームの世界                    
                                            窓                    
                                            ポエム                    
                                        時代のモノクロームに自由に色をつける
                    
                            私はそのうち、空の色がわからなくなる。
                            
                            木々の色も花の色も。
                            
                            愛する人が照れ笑いした、
                            
                            その赤く染まった表情さえ見えなくなる。
                            
                            だから、私は最期まで愛する人が
                            
                            見る世界を隣で見ていたい。
                            
                            世界がモノクロームに支配される
                            
                            その日まで。
                            
                            これが私のわがままだ。
                    
                            モノクロームに支配された世界で
                            僕の瞳に映ったのは
                            たった1人色づいている
                            君だった。
                    
 
                 
                