#不器用

君と過ごした景色を

忘れぬようにシャッターを切る


「イルミネーション好きなん？」

笑って問いかける君


光ってる街に興味はない

「まあね」不器用な私の返事

不器用な二人は

真っ直ぐ堕ちていくの

貴方に､生きる理由になって欲しかったの

私じゃないのなら

突き放しちゃって

永遠じゃなくていいから

貴方と一緒に居たいわ

好きだって云えば

きっと君は困るから

あなたの不器用な微笑みが

わたしの愛そのものだった

素直に言えばいいのに

どうしようもない強がりから

今日も口には出せなくて



頬を伝う涙と共に

今日も君を想い続ける

君の記憶に縋りつく

まだ忘れられずにいる僕は

あの頃よりも不器用で

不器用な二人だから

この関係は曖昧なまま続くの

不器用なまま

恋焦がれていく

不器用な独占愛なんて

伝わるわけないよ

貴方の優しさが

この恋に現れているよ

不安な時ほど饒舌になる とか

不器用な優しさが暖かい とか

あの子も知っている君のこと

知ったかぶって笑っていたの

自分の愛し方も知らない

そんなで誰かを

愛せるわけなんてないのに。