#代弁者

奏でる旋律は
誰のものでもない

鍵盤に乗せるのは
やり場を失った言葉

指が心の代弁者

声にならない声を
弾き重ねる

終わり無き旋律

終わり無き調べ

この手はずっと

背中も押さない

手も引かない

君の応援者になりたい訳じゃない

【代弁者】


感情が制御出来ないから
あふれてくる言ノ葉

荒れ果てた心を
のどかにするために
たくさんの言ノ葉が
あふれてくるのだろう

これは啓示だと思い込んでいたが
俺自身が選んで書いた
愚か者の戯言

そう これは
「彼女」自身の叫びなんだ

心はいつまでも十代の代弁者を照らすよ

【心の代弁者様2】


すごいなぁ…。
よくわかるなぉ…。

無機質な文字だけで。

なんでそんなにも
気持ちを汲み取れるの？

「なんの話だよ？」って。

察してくれよ。

これ以上言わせるな。

恥ずかしいだろ。

これで許して。
俺の精一杯。

もやもやする心を

痛みに変えて染めていく

その赤は

私の気持ちの代弁者

【心の代弁者様】


言葉を探していた…
僕の苦しみをわかってくれる代弁者様を…
ずっとずっと…探してた…
もう僕は話すことが出来ないでいた。
だから手話で受け答えをしてた。
そんな代弁者様が必要だったんだ。

そしてようやく見つけて
その代弁者様のお家を尋ねた。
突然押し掛けたにも関わらず

いや嫌な顔もせずに僕を温かく
迎え入れてくれたんだ。


「少しずつでいいから話してごらん。
ここには2人しかいないのだから」って…。

それだけで…それだけで…
僕の心は軽くなった。


そんな優しさに…涙が溢れて…
止まらなくなった…


それでもその人はずっと…ずっと…
僕を励ましてくれてた。
それだけで僕は、十分救われた…。


だから僕は、涙混じりで
手話で「あ・り・が・と・う」って伝えたい。
何回も何回も…手話で…
身振り手振りも使って
「ありがとう！」って…伝えたかったから。