#仮面マトリョシカ

自分が落ち込むことぐらい

わかってるのに

『好きな人いる？』

なんて聞いちゃうんだ＿

ほんとにどうでもいい噂が


瞬く間に広まるのに



私が一番伝えたいことは


皆が納得するまでに時間がかかるんだ



こんな世界ってどうなんだろう

口説かせるつもりで誘って
口紅で謎かける女
微妙なグラデーション

八方美人のあの子は


誰からも好かれたかった訳じゃなく


誰よりも嫌われることを恐れてただけ

本当の私？
そんなの私にも分からないわ。

『タグ紹介』

# 仮面マトリョシカ

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仮面を被り

何重にも自分を偽り

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解釈 使用等 自由

自分を守るための仮面

マトリョシカのように

重ねてつけた仮面


鏡を見ては自分に問う

｢あなたは誰なんですか｣


答えが返ってくることはない

自分が創り出した自分だから

好かれる方法なら
幾つも学んできたし
嫌われないよう
愛されるように演じれる

わからないのは
本当の私だけ

好きだとか愛してるだとか
その時の感情で
嫉妬だとか独占欲だとか
ゲームのように楽しんで

知ることはないでしょう
仮面を外せた人なんていないから

泣いて拗ねて甘えて怒って
反応を確かめて
冷めきった心を隠し
空っぽの私を否定してる

何重にも積み重なって
誰にも求められないマトリョシカ

初めは興味を持ってくれても
開ける過程に負けてしまう
終わりがくれば
私は要らないの

本当の自分に怯えている
嫌われることを恐れて
増えていく仮面の厚み

本当の自分が潰れていく
誰にも知られることなく

私を見つけてマトリョシカ
終わりがきたことに
本当の私に触れることに

喜んで愛してくれる人は
いるんでしょうか

貴方から見える
私
それは貴方の愛したい
私ですか？



貴方は
仮面を被った
私を見抜けなかったの
愚かね

そのうち私の本性に
気がつくはず



女は
幾重にも仮面をつけ
魔性のベールを纏い

今夜も貴方を
惑わしに行くものなの

労りにだけ耳を傾け、
小言には心をとざす。

そうやって甘えに頼ってる。