#会えない

秋になると君を追憶するのは

貴方に恋をした時節だから

クリスマスプレゼント何が欲しい？？


そんな事を突拍子もなく聞いてくる君


えー、君が欲しい


そんな言葉を迷いもなく呟いた。

卒業したらこの当たり前が無くなる

それがどうしようもなく怖かった

大好きな貴方よ

離れないでずっと傍に居て

どうかまた会うその日を楽しみに

桜の花弁を踏んで歩いた何時もの通学路

いつもと少し違って見えたのは僅かだけ

君との日々を繰り返して居たかったから

水蜜桃のように甘い恋

彼は誰星届かなくして

追い求め続ける花紺青

暗がりの道を照らすランタンの光

君に逢いに行くためのみちしるべ

君を失った時間はきっと

君でしか埋められないよ

世界中の時計の針を狂わせても

この時間が止まることは無いなんて

画面越しでなら話すのに

現実では会えなくて

貴方が私の気持ちを

知っていたら会えるのかと

いっその事伝えて

しまおうかと躊躇って＿

何処かにいる君は私を忘れましたか？

私には忘れたくない想いがあるのです

持ち主を失った腕時計

何も知らずに泣いてる

君が透明になった季節が近づく

君が暖色だった季節が寄り添う

君を思い出す時間は涙を誘う時間でもある

いつの日にか笑顔にもなる時は来るのかな

いつもの景色は貴方が居てこそ流れていて

居なくなった今頃になって幸せだったって

戻って来てくれないかなって空に願うの