いろんな先生から貰った
頑張る理由、勇気
裏切れない
これが最後だから
3年分の感謝を音に乗せて
どうか届きますように
1番届けたいのは
大好きだった元顧問の先生
先生は私に
吹奏楽と向き合う勇気をくれた中の
1番最初の人
合奏の度に誰よりもたくさん怒られた
それが先生からの期待だったことに
私は気づきもしなかった
気づいたのは
先生がいなくなってからだった
ありがとうって言いたかった
先生がいなくなったあの日から
ずっとずっと
先生に聞いて欲しくて練習してきた
それを最後に最高の形で届けたい
打楽器なんて専門外なのに
いつもちゃんと見ててくれた
最後のあの日
大泣きする私に最大級の期待を込めて
「頑張れ」って
「貴方は私がいなくても
きっとすぐ大丈夫になるんだから」って
たくさん言葉をかけてくれた
先生、私
先生がいなくても大丈夫には
全然なれなかったけど
打楽器で自分なりに努力できる道を
ちゃんと見つけました
もうあの頃とは違う
出来なくたって逃げないし
きっと誰よりも
「上手くなりたい」って意思はある
今だって教師の前ではよく泣くけど
あの頃よりもずっと
強くなれた気がします
先生には強くなった私を見て欲しい
上手くなった私の音と想いを
聞いて欲しいんです
2人目は
部活は違うけど
2年生から私の代の学年主任になった先生
先生は私の気持ちを
誰よりも尊重してくれた
顧問の先生がいなくなってから
いつも先輩に甘えてばかりだった私が
先輩を失った日
「次はお前が頑張れ」なんて
暑苦しいセリフじゃなくて
「昨日先輩引退したばっかりだもんね
寂しいよね」って
頭を撫でてくれた
3年生になってからも
部活嫌だとか、行きたくないとか
いっぱい聞いてくれた
部活が違うから関係ないじゃない
クリスマスコンサートの前日は
「見に行くから頑張ってよ」って
たくさん応援してくれたし
クリコン中止になった時は
「残念だったね」って慰めてくれた
この間も
「吹奏楽祭は試合で行けないけど
コンクールは絶対に行くから」って
言ってくれた
最後の吹奏楽祭の前日
しんどかったこと最後まで聞いて
「また何かあったら
『ちょっと先生聞いてよー』って
先生のとこに来ればいいじゃん
そしたらちゃんと聞くよ
もちろん無理な時は
『ごめん今日無理』って言うし
優希が悪いってことには
『それは優希が悪いんじゃない』って
ちゃんと言うからさ」って
私の逃げ場をちゃんと作ってくれた
私が部活行けるようになるまで話聞いて
「よし行こう」ってなったら
わざわざ4階までついてきてくれた
階段登ってる間もずっと話して
多目的室で合奏してるみんなからは
見えない位置で
「頑張れ」って
思いっきり頭を撫でてくれた
3人目が副顧問の先生
この吹奏楽部で3年間
唯一異動したりしなかった
所属の学年は違うけど
ずっと私達を見ててくれた先生
今まではほとんど関わりもなかった
授業も年に数回見に来るくらい
イベントの時はいつも
別行動の打楽器についててくれるけど
学年が違うから
私はほとんど話したりもしなくて
時々話すことがあるとしたら
部活で体調崩した時くらいだった
元々体が強い方ではなくて
1年生の頃は顧問の先生が
真っ先に気づいてくれてたけど
先生が移動してからは副顧問の先生が
注意して見ててくれるようになった
ほんとにそういう時だけ
でも今回の部活のトラブルで
先生と何時間も話して
私が誰にも言えなかった本音とか
ずっと悩んでたこととか
全部聞いてくれた
言葉も涙も思いも
全部受け止めてくれた
分かってくれた
口下手で上手く言えなくて
無言で俯くことも何度もあったけど
話せるまで待ってくれた
「上手に言わなくていいから
優希の思ってること
全部言ってみていいよ」って
ずっと寄り添ってくれた
吹奏楽祭の前日
帰り際に呼び止められて
「しんどいと思うけど
とりあえず明日は踏ん張れ」
そう言って笑ってくれた
だから頑張れなかったけど、踏ん張れた
私が吹奏楽を頑張れる勇気を
たくさんくれた先生達だから
ありがとうって想いを
最後のステージで伝えたい
この先生達に見てもらえる
最後のコンクールで
伝えられなかった気持ちを
思いっきり響かせるためにも
最後まで全力で打楽器に向き合います