#僕の物語

僕の物語は順調に進んでいる
これからも、ずっと進んでいく

そう思っていたのに

いつか時が止まるのと同じように
僕の物語も止まっていた

皆さんにある物語を話すね。


ある屋敷に仲の良い家族がいました。

その家族の中には一人の男の子がいました

その子はよく笑う子でした。

でも…どこか大人びていて

非の打ち所がないので…

気味悪がられ、嫌われました。

その子の髪は本当に真っ黒で

顔が整った凄く綺麗な子でした。

なのに、自分を嫌い…

人の醜さを早くに知ってしまった男の子は

人を嫌いました…

そしてそんな世界を憎みました。

8歳になった誕生日…男の子は

死ぬ決意をしました。

しかし男の子が死のうとしていた所を

たまたま通りかかった

とある女の子が

男の子を引き止めました…

その女の子は

男の子に言いました…

「君は凄く綺麗。こんなに綺麗なのに
死ぬなんて勿体無いよ…」と

男の子は死のうとした所を遮られたので

不機嫌そうにこういいました。

「僕は自分が嫌いなんだ。
君もどうせ…外見だけなんでしょ」と

女の子は凄く悲しい目をしたそうです。

そして言いました。

「私は他の人とは違うの！」と

男の子は久しぶりの笑顔で

「本当かなぁ？笑」と言いました。

そしてその男の子と女の子は

次第に一緒に話すほどに

仲良くなっていきました。

それとともに

女の子は男の子の事を好きになっていました

女の子は振り向かせようと努力していました

しかし…その男の子には幼馴染がいて

その幼馴染は親も了承している婚約者だと

いう事を知りました。

女の子はとても悲しみました…

女の子は自分の気持ちを隠し

毎日男の子と接しました。

しかし…その時間も続かず…女の子は突然、

外国に引っ越す事になりました。

女の子は男の子に引っ越す事を話し。

最後に桜の美しいペンダントを渡し、

男の子に私また会いにくるね。諦めないから。

と言い残し引っ越してしまったそうです。

それはまだ春にもなっていない。

寒い冬の日でした。


おしまい。おしまい。

"僕の物語"に

君という名の《ヒロイン》がいるなら

僕は

"君の物語"の

『好きな人』になってみせるよ

ｼﾞﾝｾｲ
僕の物語が

たとえ
ｻｲｱｸ
バッドエンド
だとしても

君が居れば
ｻｲｺｳ
ハッピーエンド
になる気がしたんだ

大好きな君に、大好きと言われる。
僕の隣に君が居る。
悲しい時に側に居て、楽しい時には
一緒に笑う。
そんな僕の夢物語には、やっぱり君
が必要で…

ブラックコーヒーが好きな君
甘い誘いに興味無し




苦い誘い方なんて
甘党の僕は知らない



意外と合うんだよ
コーヒーと甘い物って

《過去からの始まり》

























君との出逢いはあの公園。


話しかけてきたのは君。


『ねえ、空が綺麗だね。』




あの出逢いは


『運命』『奇跡』『必然』『偶然』


そんなことはわかりゃしない。




けれど、今の僕が思うこと


〔君と出逢わなければよかった。〕




歩き馴染みのあるこの道を


君とも通ったけな。



そんなことを思いながら


僕は奥へ奥へと向かった。



僕の知らない未知の領域へ。










「少年よ。」


古びた駄菓子屋が奥にはあった。


こんな所にあって客は来るのだろうか。



僕に声をかけてきたのは


結構歳のいった老婆。


駄菓子屋さんにいそうな感じの。





「買ってかないかい？」


掠れた声が少し怖い。



買う気はなかったが


素通りするのもあれだと思い


並んだ駄菓子を見てみた。




よく見ると、変な名前のものが多い。




“未来へ行ける?!グミ”

“願いが叶う…チョコ”

“足が早くなる!!飴ちゃん”



くだらない。


こんなものを信じてた頃が


少し懐かしく思えるよ。






“過去へ戻れるラムネ”


小さな袋に数粒入っている


サイダー味のラムネ。



思わずそのラムネに目が止まる。



信じてるわけじゃない。


ラムネを食べて過去へ戻れたら


僕はこんなに苦労しないよ。




でも、食べたかった。



どーせ、後から


何も起こらない結果に呆れ、


悲しくなるだけなのに。




「これ、ください。」


僕はそれを買うことにした。



僕は未知の領域への冒険をやめ、


来た道を戻る。



心無しか落ち着かないのは


くだらない機会なんかしてるからだ。



あの公園だ。



最近は来なかったために


変な感じがするのは気のせいだろうか。




古いベンチに腰をかけ


買ったラムネの袋を開ける。



裏に表示されていた説明。


※2粒で過去へ戻れます。


※食べながら戻りたい過去を
　
強く思い浮かべてください。


※なお、元に戻ることは出来ません。




ご丁寧な説明だ。


こんなことあるはずないのに。



僕は2粒とって口の中に入れる。


サイダーのシュワっとした感じが


口の中に広がる。



戻りたい過去。


(君と出逢う前に＿＿＿。)






目を開くと景色は変わらない。


「やっぱりな…」


僕はそう呟いた。



誰か人が来る。


「嘘、…」



ヒラヒラと白いワンピース


風になびく栗色の髪




空に手を伸ば好き君は


やっぱり、少し幼い。




次の瞬間僕を捉えた


真っ直ぐな君の瞳。




















「ねえ、空が綺麗だね。」






┓

本当の家族が欲しかった

本当の友達が欲しかった

もっとこの世界が綺麗だったらよかった

僕を必要としてくれる人が

何処かにいてほしかった


その願いごとは二度と叶わなくて

僕は愛されることはない


結逢

これから先の物語は

僕一人で進めなきゃ行けない

君ばっかりに頼っていれないよな

僕の人生は僕のもの

羨ましい誰かのものとは代われないし
悔やみ続けるあの時は変えられない


それもひっくるめて｢自分の人生でよかった｣と言える時には
少しでも生きる意味を見つけられるだろうか

『踏まれ散り吹く落ち葉』

比喩化した『僕の人生』

この物語は僕が主人公で

僕が真ん中にいる

そのはずなのに

僕の物語はどこか別の人の物語な気がして

幸せになりたい

愛で埋め尽くされたい

そんなことを思ってもそんなことは出来る訳もなく

自分が自分じゃないみたいで

最期くらいはハッピーエンドで終わりたいのに

何かが邪魔をして終われない

何回物語を初めからスタートさせたって

僕の物語はずっとずっとバッドエンドなんだ

だから

僕は僕で生きないようにする

そしたらハッピーエンドになるはずでしょう？

僕じゃ無くなればいいんだよ

お面を被って、顔を隠して、本当の姿見せないまま

偽物で作り上げたハッピーエンド

そこに向かって歩いている

『物語』の最後は

必ずヒーローが笑っている。

これは僕の『物語』

でも、最後に笑うのは

僕じゃなかった＿

誰に何と言われても僕は僕だ

そう思える時も思えなくなる時も
きっと今後もある けど今迄も
そうだったでしょ？って思える様に
なった気がする前よりももっと

でもだからって強くなったとは
思って無いその反対に弱くなった
とも到底想って無いけどな

君の1部は、僕の物。

誰のものでも無いよ。