恋の芽が生えるまで-ハルノハナ-
50話
どれだけ辛くても正しい道を歩く
それも人生
春の花を植えて芽が出て花が咲く
桜を眺める日は、来た。
記憶が戻っていく。
私の好きな人。
凜「うわぁー。桜 綺麗」
私達は今、手を繋いでます
みんなと。これからも。きっと。
絆は引き裂けない。
夕花「綺麗だよねー!」
陸「これからも一緒だよ」
芽衣「うん。」
綾太「……覚えてない?俺の事。」
芽衣「え?」
綾太「あ、、うん。友達だよ」
私がまだ記憶戻ってないと思ってるのかな
章大「ひまり!好きです」
ひまり「えっ?」
章大「付き合ってください!」
凜「おお?!」
夕花「告白?!」
ひまり「……えっと、、いいのかな。
芽衣…っ、はい。私で良ければ。」
章大「本当に?!」
ひまり「うん!」
芽衣「…あははっ」
私の願ってた
祈った夢。大好きな人と手を繋いで桜を眺める
私は綾太の手を恋人繋ぎにした。
綾太は気づいてこっちを見る
私は気付かないふりをした
綾太は気づいたか、照れて
みんなと上を向いて桜が舞いてる中
笑顔で居た
真っ暗の中桜が散らかっていた
私は桜という花で思い出す
ひまりの後ろ姿
凜の泣いた姿
綾太の怒った姿
章大の笑った姿
陸の驚いた姿
夕花の喜んでる姿
私は思い出す
あの時
ひまり「あれっ、もしかして花野芽衣さん?」
芽衣「そうですが…」
ひまり「やっぱりー!私、春瀬ひまり!」
章大「誰?」
ひまり「芽衣だよ、あんたの…」
章大「あーっ!!!よろしく」
陸「章大と同クラか。」
芽衣「あ、すみません!」
凜「よろしく」
綾太「宇宙の宇宙の宇宙の宇宙」
夕花「あの、、1年4組ってどこですか?」
芽衣「私も4組だよ!一緒に行こ!」
涼「めいちゃーん」
芽衣「りょーちゃーん」
涼・芽衣「いっしょにあそびましょー」
涼「めいちゃん、たんぽぽたんぽぽ」
芽衣「かわいーい」
凜「確かに…そうだよね。うち、姉なのに…ただ、縛ってただけじゃん」
ひまり「友達になろう!そしたら同時に友達が出来るよ」
陸「ごめんっ…芽衣」
芽衣「大丈夫だよ!2人が幸せならいいよ」
ひまり「分かってるの?!もういい…」
芽衣「待って。。」
章大「応援ありがと」
凜「お泊まり会やろう!」
夕花「トランプ取ってくるね!」
綾太「ピクニック!」
芽衣「美味しい!」
綾太「ごめん」
芽衣「うん、ありがとう」
章大「芽衣…」
凜「目覚めて良かった…」
ひまり「芽衣。」
芽衣「ん?」
ひまり「大好きだよ」
芽衣「うん。私も!」
ひまり「どうしたらいいのかな」
章大「ひまり…」
凜「どうしたいの?背中を押してあげるから」
綾太「頑張って」
芽衣「ごめんね」
ひまり「だから!謝っただけじゃわかんないよ!」
芽衣「ひまり…」
日和「だから、」
莉沙「あたしたち、見たんだからね。
芽衣がひまりの悪口言ってるとこ」
ひまり「悪口言うやつと仲直りなんか出来ない」
芽衣「私…言ってないよ…」
章大「誤解だって!」
ひまり「芽衣」
章大「ひまり」
ひまり「なに?章大」
章大「これから一緒だぞ」
ひまり「うん。」
綾太「ひまり」
章大「は?…ひまりが好きなのか?」
綾太「うん。ひまりを彼女にしてやるよ」
章大「…っ、」
涼「負けないから」
章大「ムカつく!あの涼」
芽衣「章大」
芽衣「章大!」
芽衣「章大、来て!」
章大「悪いけど借りてくれ」
芽衣「仲直りしたくて…プレゼント…作ったの…」
凜「章大」
章大「何だよ。凜」
凜「バスケ頑張れ」
章大「…うん。」
凜「よろしく」
芽衣「弟の幸せを作る のはどうでしょうか」
綾太「何だよ。」
凜「芽衣!」
ひまり「凜ちゃん これ…」
凜「綾太。好きな人出来たんか?」
綾太「姉ちゃん」
綾太「姉ちゃん!」
綾太「姉ちゃんー」
陸「好きなんだ…」
凜「ごめんね…芽衣!」
陸「凜。」
凜「なぁに。陸」
陸「めっちゃくちゃ好き。」
凜「あははっ、うちも!」
芽衣「好きです、好きな人いても付き合ってください」
陸「花野さん?大丈夫?」
凜「ゲームセンター行こ!」
章大「陸」
章大「陸、バスケやろうぜ」
章大「りーくー」
陸「ありがとう…行ってくる」
芽衣「あははっ!」
綾太「陸」
陸「うおっ、綾太」
綾太「俺の姉ちゃん。よろしく」
陸「…了解」
章大「早坂双子」
凜「攻めたら?綾太ならやりそうだけど?」
芽衣「綾太」
凜「ごめんね…綾太…うち、姉らしくやろうと思って…ごめんね…!縛ってただけだった。辛かったよね…ごめんね!」
綾太「ブハッ ブス笑」
ひまり「同時に友達だよ!」
章大「告白されて気になった」
芽衣「うん…他のみんな、用事があって」
綾太「うわぁー」
芽衣「あははっ」
凜「頑張れ」
芽衣「好きです…」
綾太「ごめん。」
芽衣「でも友達にいてくれる?」
凜「綾太」
綾太「…ん?何。姉ちゃん」
凜「写真撮ろ」
綾太「分かった。」
凜「みんなでアオハル!」
芽衣「せーのっ」
全員「アオハルー!」カシャ
たくさん思い出を作った1年間
色々あったけど楽しかった
1年生から2年生になっても
絆が引き裂ける事は無かった
儚い想い。そして…大好きは無敵
ありがとうを伝えたくて春の花を植えた
恋の芽が生えるまで私達は青春を楽しむ