#優しい風

あなたと一緒に過ごした

かけがえのない時間は永遠に

私の心の中で生き続けていく



苦しい時辛い時躓いた時

逃げ出しそうになった時

その記憶や想い出あなたの言葉が

そっと私の背中を押してくれる気がするの


優しい風が私を包んでいく

そよそよ、と穏やかに

なんだかあなたが隣にいるみたいね

ただ、ありがとうが

言いたくて

わがままで、気ままな私を

元気づけてくれて


ありがとう

ありがとう


優しい心

思いやりの心


ちゃんと、届いています


低体温で、36度切るくらいしか

なかった私が

ずっと、37度くらいあって

頭は、ぼんやりするし

ずっと、だるかったの



きっとね

優しい風が

私の紙風船を

一生懸命、包んで、包んで

そっと、抱いていてくれるから



私ね

今日は、36度5分まで

下がったの

朝も、夜も！！

いつからぶりか

わからない数値


貴方のおかげよ


でも、思い上がっては

いけないわ


それは

貴方が、優しいだけ


私の抱く思いとは

多分、違うと思います


だから

私から、贈る言葉は


ありがとう


それを、越えては、いけないのよ


ありがとう……だけ

でもね



大好きよ


でなきゃ

貴方の送ってくれる

優しさだけで


心因性の熱が

下がる訳ないじゃないの


気が付いてみたら

息ができなくなるような

パニック発作も

この頃、治まってる


感情が制御できなくなって

辛すぎて、混乱して

突っ伏して、泣くことも

減ってる



でもね

ありがとう

しか、言っちゃいけないのね



でも、小さい声で

こっそり、やっぱり、言っちゃう


大好きよ





フランソワ





*

翻った小さい後ろ姿が
震えてる様に見えたから
ハッと息を飲みこんだんだ

必死に寄り添おうと
伸ばした僕の手は
そんな君の心には届かなくて

焦りに似た感情は
どんよりとした不安に囚われ
無力さに苛まれる

いつの日か温かい希望が
朝日のように射し込んで
君を優しく包み込んでくれたら

優しい風


貴方の送ってくれる

優しい風が


私の紙風船を

包みます


紙風船は

桃色珊瑚色に

頬を染め

風と両手を

繋いでいるかのように

舞い上がり

くるくる、くるくる

踊ります


この時よ

どうぞ、過ぎ去らないで


哀しい紙風船は

自分が、そうであることさえ、忘れて

幸せに、恥じらう紙風船に変わり

微笑みながら

風と舞い上がり

この満ち足りた時の永遠を

願います


私の手に、落ちてくるまで



幸せをいつもありがとう





フランソワ





*

待ってるの……


何を待ってるの？


内緒なの……


だから、何を待ってるの？



言えないの

でも、私

とても、楽しみにしているの


でね、来ると

とっても嬉しくなるの


ずう～～っと

薬を飲み続けても

悪くなるばかりだった私が

いつの間にか

少しずつ、良くなってきてるの


だからね

待ってるの

優しく包んでくれる風を


お薬よりも、私によく効くのよ

貴方の優しさが……


待ってる間も

思い出している間も

見直してる間も


ずっと、私を笑顔にし

癒してくれる


向こう側には

貴方が、いる

それを、遠くから思うの



長年、治らなかった私が

少しずつ

よくなっているの



たぶん

私には、愛と

感じられているのでしょう



薄紙をはぐように

私のしつこい病気を

治していってくれているのは


待つという楽しみ

届いた時の、喜び



そして

優しさという名前の



愛





フランソワ





*

抑えきれない

この気持ちが

《25時》の空から

光る雫として降り注いだ

気がついたら、心の中

優しい風が吹いて

明日への扉、そっと開く

眩しい秋の日＿＿。

優しい風が静かに吹いている。

今日の帰り、見つけたの。
落ち葉の下のどんぐり。
あの公園にもあるかなぁ…？

今年もまた一緒に、
色鮮やかで綺麗な紅葉を
見に行こうね。

風が私を誘ってる

私の居るべき場所を示してる

暖かい風を感じて

塞ぎ切った心を溶かした

貴方に恋をした

時は音もなく闇の世界へ
暗闇に足を取られ倒れた

もうダメかもしれない
うずくまり顔あげられないまま

優しい風が私を包み込む
暗闇の中数え切れないほどの
差し伸べられた手

体が傷ついても心はここにある
そっと立ち上がり再び歩き出す
　　　　　　　　　　　　かほ

あ

優しい風


こんな風を待ってた

優しくささやかに吹き抜ける

こんな風を待ってた


私の停滞を

優しく壊して

新しい道を示してくれる

ワンピースの裾が

サラリとひるがえる


ありがとう

もうちゃんと

前に進むね


ありがとう

新しい恋を探すね

ありがとう

風が吹いていた。

立ち止まる私には痛いだけ。

優しく包む 春の風

今日で2月が終わる
鼻歌まじりに歩く
聞こえてくるのは
柔らかな風に乗った
春の音

かき消してくれる
音痴な鼻歌
優しい風に感謝して
ひとり口ずさむ

寝むれる夜に

一人家を散策する


夜らしさ満開で

輝き控えめの

ライトを持って


足音を立てないように

ゆっくりゆっくり

前に進む


廊下の窓のカーテンを

少し開けて夜を見る


静かに風が流れていて

そよそよと草花が会話する


月明かりに照らされて

雨上がりの水たまりが

キラキラと輝いて見える


いつもは見れない夜の風景

たまには夜中に起きてみるのも

いいのかもしれない


窓を少しだけ開けて

優しい風に髪が靡く


静かな夜の優しさに

初めて触れたこの日から

夜が大好きになった