#助手席

助手席からみる貴方の横顔は

すごく綺麗だった




真剣に運転してる横顔




信号で止まるごとに

こっちに向いて笑いかけてくれる




無言ばっかだったけど

居心地良くて気まずくなかった

こんな冴えない雨の日は

貴方の隣の助手席で

ワイパーを緩く回しながら


ここから視えぬ街の外れまで

逃げてみたい気分なんだ

あの時目を合わせていれば
貴方は私の隣にいてくれたかもしれない

あの時追いかけていれば
貴方は逝かないでくれたかもしれない

あの時伝えていれば
貴方を諦められたかもしれない

あの時
あの瞬間
信号が赤だったら私は
貴方との思い出にさよならができた


いつまでも私の心の中に生きている
この思い出が苦しい

やっぱりあの車に先生のご家族は
普通に乗ってるんだね

考えれば当たり前だし
分かりきってた事だけど、

やっぱり知りたくなかった。

貴方の車の助手席に
一度でいいから乗せて欲しかった。

朝からおうちで快適にするために

色々彼氏クンに手伝ってもらってた

昼下がり買い物へ

すっかり歩き疲れた彼氏クンは

助手席ですやすや眠ってた

「付き合ってくれてありがとー」

そんな意味を込めて繋いだ手

ぎゅっと握った

あなたの車の助手席に座り

熱いキスを交わす…

罪悪感と優越感が交差する…

彼氏クンの職場まで片道45分くらい

助手席で少しでも寝かせてあげたいから

「シート倒して寝ていーよ？」ってゆーと

数秒で眠る

とりあえず寂しくないよーにあたしは

手繋いでもらってる

あたしが軽く握るとどんなに眠ってても

ちゃんと握り返してくれる

それが嬉しい

先生の車ではないけど、
先生が運転する車の助手席になら乗ったことある。

授業で3列シートのトラックを先生が運転して
作業場から駐車場に出すって言うから、
お子ちゃまなフリをして
「3列シート乗ってみたい！お願い！」
って頑張って言ったら、
先生、笑いながら「いいよ」って言ってくれたよね。








助手席と中間席の間に座って、
先生と2人きりの空間で、
「凄い」って言うことしか出来なかったけど、
あんなにドキドキした空間は初めてだったよ。

きっといつまでも忘れない。

助手席の残像が
俺を苦しめる

アクセルを全開に
踏み込んでも
冷たい風にあたっても

君のことが忘れられない

ブレーキを踏んだ途端
君の顔が脳裏をよぎった

深夜の高速
助手席に君の匂い

「もう終わりにしよう」って
ハロゲンライトが怪しく照らす

実は私、

先生の車に乗ったことがあるんです。

しかも助手席に。

え、これ普通にやばくないですか？？？

好きな先生の車の助手席になんて

滅多に乗れないですよね。

あ、プライベートではないんですけど

（当たり前だろコラ）

ある事情？で乗ったんですよ。

しかも3時間くらい。

ずっと平静を装ってましたけど

心の中では踊ってました。

テンション爆上がりで一生喋ってた。

自分の話で好きな人が笑ってくれるって

めちゃめちゃエモくない？？？

くっ…好き…。

運転してる姿もイケメンだし

なんかもう隣にいるってことが

信じられなくて楽しくて嬉しくて

その日は最高の一日でした。

あぁ、思い出すだけで尊い。

3時間も隣りに居たのに

1回も顔見れなかったの笑う。

はーんあの日に戻りたい…。

助手席に君を乗せたまま
心踊る密室は
ビルの谷間に
吸い込まれていく

オフィスの残灯は
まるでビロードの星図の
軌跡を描いているようで

助手席で君の肩を抱く

ハロゲンライトに

怪しく照らされながら

優しく手を握りしめた

長いドライブになりそうだね

助手席にはずっと君。

そう決まってるからね

先生の助手席、座っちゃった…



もう遊べないですか？








あれは幻だったのかな。笑