#古

どんなに苦しくても



どんなに痛くても



どんなに寒くても



あなたのお側に居たいのです。




それは古からの決まり事。



運命を感じられる今がある。




あなたが側にいてくれる事だけで




私はとてもとても幸せなのです。

自分から人の為に国の為に


死することが許されたのは



ずっと昔の戦場でのみ。



でもね生きたかったはずなんすよ。



大切な人の為に死ぬよりも



大切な人と一緒に笑いたかった、



生きたかったはずなんです。




経済不安の現代


色んな社会病理が潜んだ現代



それでも何とか



戦のない世の中に生まれた今の



俺たちに出来るのは



生きて命を繋ぐ事のみ。



生きて笑いましょう。



大切な人と笑いましょう。



大切な人に大切と伝えましょう。



それが、人の為に散っていった


尊い命へのせめてもの恩返し。

古に咲いた全ての生命よ


その魂は今、何を想う




人知れず流した涙は


報われただろうか




風に吹かれ、届くは生命の力


変わりゆく時代の中で


変わることなく想いは彷徨う




声なきその想いを


人はどこまで感じ取れるだろう

遠い昔、南の島のお姫様は

真っ直ぐな心の町人に

恋をしました


花冠と真珠の御守りを支えに

いつかきっと

〝永遠〟という名の

見果てぬ夢が叶うことを

信じて

生涯を終えたのです

夢の入口に立つ私は


明日の光を待ち望み


何を見るだろう


呼び覚ませ


古に生きた記憶の中の私


幸せは共に掴もう

君の気配が

月を追うごとに薄れる


僕はただ

新しかったはずの筆跡が

いつか必ず古くなる空間が怖かった


確かに君はいたという証拠が

時間に消されるような感覚が

憎くてたまらなかった


まだいて欲しかった

なくならないで欲しかった

僕が遺すはずだった


抗えない時の流れに

削れて粉々になる紙にも記憶にも

僕は勝てなかった


生きる限り

負け続けるのだと悟った



『永久置き手紙』

古の時代に

懸命に生きた命が在りました



命を懸け

国のために戦い続けた命が

在りました



誇りを持ち

自身に恥じぬよう

生きた命が在りました



今を生きる私たちは

そんな生き方が

出来るでしょうか



この国を作り上げてきた命に

恥じない生き方が

出来ているでしょうか



空を見上げ

古の世に想いを馳せる



先人たちの

想いに触れてみる

フクギの木にサギの声


湧き出でる水に


愛しき名を呟いた


"我、其方を忘れぬ、永久の彼方まで"


涙は力に変え


後の世に想いを繋ぐ為

この日だけはと
特別な想いを持ち

変わりゆく空の色が
今大切なこと伝える

古よりたまわりし
この体にあるもの

魔物の影にも
今は怯えず

儚いものから生まれる
尊き者のために
　　　　　　　　かほ

私は初めて
月の気持ちがわかった気がする
どこへ行っても同じ
時には影もあり
そして
時には光もあり
すみずみまで照らし
すみずみまで隠れて
そして
笑顔で同じ道を歩いていく
誰かを探しているかのように
何かを求めているかのように
闇と光の使い手
癒しの統治者となっていた
誰もが知っている
深く愛された存在である
まこと不思議な存在である