#名も無き手紙

無意味と分かっていても

人は期待してしまうんです

鳴り止まない心の雷鳴

晴れてるように魅せてるだけ

未来が怖いよって笑う君と

過去に戻りたいって泣く私

向日葵の裏で泣いたのは

水分不足だと思ったから

望まれた明日などないが

叶わない今日なら沢山あった

辛い時こそ笑えの魔法

心を閉ざす呪文のよう

浜辺に映る君の姿が

余りに似合いすぎたから

夏色に染まった耳は隠せなくて

居心地の悪い暗闇で

いちど憧れた水中で

零しても気づかない

"二人なら怖くないよね"

交わる小指は震えてた

いつか見上げた空も

昨日のようには笑えない

翼を授かったからって

自由に飛べる訳では無い

鳥には鳥の苦労がある

繰り返す"あと一回"は

溢れ出た罪悪感と微熱残し

ため息に混ぜた弱音

行き場がないから吸い込むの

儚く消えるものに

名前を付けたくなかった

"作品"となってしまうから
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苦しみはいつか消えるさ

苦しさが忘れられないだけ