アテナと変わった仲間たち・2019-12-20                                    
                                            劇                    
                                            悲劇                    
                                            喜劇                    
                                        悲劇だろうが
                            喜劇だろうが
                            それらは「劇」でしかない
                    
                            呪いをかける王子様
                            瞬間の愛
                            一握の砂
                            サンダルで踏みしめたアスファルト
                            ひとりで見た月とふたりで見た星
                            
                            姿見の前
                            唖然としてる人間
                            こころの一部をひっこ抜かれたひとの目
                            手のひらに映る曖昧と孤独
                    
                            人間てのは悩み製造機だからさ
                            
                            時間に身を任せて
                            
                            笑い飛ばしちゃえよ
                    
                            ある日亡くなった彼女たち
                            
                            わたしたちは泣いた
                            
                            警察はいつも通りに笑う
                            
                            みんな慰めに来た
                            
                            そして帰りに自分たちが平和であることを笑う
                            
                            悲劇は誰かの笑顔のための養分なのかな
                            
                            わたしはずっと笑えない
                            
                            わたしはそんな幸せ欲しくない
                            
                            死を笑い涙を笑い生きていく人たち
                            
                            わたしはそれを横目に見ながら
                            
                            泣き続ける幸せを演じていたい
                    
                            逃げる青年 七転八倒
                            今夜も逃げ出し どこへ向かう?
                            さ お立ち合いお立ち合い