はじめる

#国際恋愛

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全75作品・









『幸せ。』下

※大人要素あり










「速報です。韓国の軍隊が



竹島に突入してきました。



速報です。韓国の軍隊が



竹島に突入してきました。



尚、軍隊は武装している模様。



日本政府は、軍を派遣する意向を



表明。武器を使った激しい戦いが



起こる可能性も、あるようです。」



当たり前は



壊れる、崩れる、失う、



それが前提



「…姫葉、ごめん。



ごめ、ごめん、ごめん…ごめん…っ!」



テレビを消した



韓国人なのに何も出来なくてごめん



傷つけてごめん



韓国人なのに、韓国人なのに



と、라온が泣きながら謝ったから



私の足元に蹲って



ごめん、ごめん、と



何度も何度も라온は謝った



「…라온、違う。



韓国人じゃない、みんな人だよ。



라온は人、私も人、みんな人。



悪いのは…韓国人じゃない。



悪い人達なんだよ、라온。



だから謝らないで。



何も悪い事してないのに、謝らないで。



謝らないでよ…라온。」



謝って欲しくなくて



責めないで欲しくて言ったのに



いつしか私も、泣いていた



抱きしめ合ってキスをして



逃げるように身体を重ね



1mmも離れないように



きつくハグをして



朝まで眠った



次の日、私はアパートを解約した



라온のアパートとで暮らす事にした



幸い物はあまり無かったから



引越しに手間はかからなかった



ベッドを買うまでは



二人で布団を敷いて寝る事にした



라온の匂いに包まれると



心から安心した



二週間後、私も라온も



仕事を変えた



在宅で出来る仕事に変えた



ずっと居たいから



ずっと、一緒に居たいから



でも、それでも



いくら目を背けても



いくら現実から逃げても



私達の当たり前は



確かに、崩れていた



「続いてのニュースです。



竹島に突入した日本軍初の



死者が出ました。



日本政府はこの事を受け



声明を出しました。



【韓国軍のした事は



有るまじき行為であり



許せない行為である。



我々も、黙ってはいられない。】」



幸い、라온は仕事中だった



日本と韓国の争いが



もっと激しくなるかもしれない



そうすればきっと、라온は



라온とは、もう_



「……っ!」



居ても立っても居られなくなり



私は仕事中の라온に抱きついた



「…姫葉?どして、泣いてる、?」



라온は仕事中だから、と



怒りはしなかった



泣いてる私を優しく抱きしめて



落ち着くまで頭を撫でてくれた



「…ずっと、ずと、一緒だよね。」



怖くなって、라온にそう尋ねた



不安な顔が、悲しげな顔に変わり



「何か、あったんだね。」と言った



スマホで引っかかりそうな単語を入れ



検索をした



それを라온に見せると



「僕がもし、死ぬ事になっても



僕はずっと、姫葉が好きだよ。」



と言って、優しくキスをした



嫌だった、라온が死ぬなんて



想像するだけでも絶望で



涙が溢れてくる



「…やだ…。라온死んだら、



私も死ぬ…無理…む、り…っ!」



困らせているのは分かった



でも言って欲しくなかった



死ぬなんて



라온が居ない世界の事なんて



라온とまた身体を重ねた



라온の全てが私を求め



私の全てが라온を求む



こんな時しか、逃げられなかった



背中を向けて眠る라온を



後ろから抱きしめて眠った



今はもう、何も考えたくない



何も、何も、要らないから



「라온、何か食べたい物ある?



今日仕事でいい事してね?



お金いつもより多く貰えるんだ!」



あの日から二週間後



在宅の仕事で



絶望的だったプロジェクトが



私の案で素晴らしいものになった



と、社長直々にお褒めのLINEが来た



実際そのプロジェクトは



大成功を収め



大手企業をスポンサーにつける事に



成功した



社長は、私の給料を



三倍にしたいと言われ



次の給料日からお給料が三倍になる事が



正式に決定した



だからまずは、라온の為に使いたい



そう思った



「姫葉、凄いじゃん!!



流石僕の姫葉!おめでとう!!



姫葉が頑張った証だから



姫葉の好きな食べ物が食べたい!」



ワシャワシャと頭を撫でた後に



キラキラの笑顔で라온は言った



あまりにいい笑顔だったので



私も自然と、笑みが零れた



「ありがとう!なら



チーズフォンデュ食べよっか!」



「よく分からないけど、食べる!」



私は直ぐに支度をして家を出た



라온は着いていくと言ったけど



怖かったから、お留守番



急いで買って、急いで帰ろう



そう決めて、テキパキと動いた



一番混む時間帯だったからか



長蛇の列が出来ていた



一緒にチーズフォンデュを食べて



라온にあーんされて、あーんして



そんな事を考えていると



自然と口角が上がっていた



そんな時、後ろにいた人達の



会話が聞こえた



「そう言えばあれ、



日本に住んでる韓国人みんな



処刑するって噂、本当かしら?



少し可哀想だけど、賛成かなぁ。



だって、いつ血相変えて殺って来るか



分からないじゃない?



怖い怖い。韓国人なんてみんな_」



やめて、その先を言わないで



「死んじゃえば、いいのにねぇ。」



やめて、やめて、やめてやめてやめて、



人、みんな人、全員人なのに、



この人達は、悪い人だ



敵だ、敵だ、敵だ敵だ敵だ、



「…さま、お客様!」



「、す、すみません。」



後ろの人達となるべく距離を取って



会計を済ました



走った、とにかく走った



息が乱れても走って



途中で靴が邪魔になったから脱いで



とにかく라온の温もりに触れたくて



必死だった



「おかえ…!り、って、



どうしたの?泣いてるの?」



「…だ…。や…だぁ…っ!」



せっかく、綺麗にメイクしたのに



ボロボロボロボロ、溢れる涙が



それを全部消し去った



泣いて、泣いて、泣いて、



一時間は、라온の胸で泣いた



泣き止んだ、と言うよりも



涙が出なくなっても、不安で



料理を作っている時に



手を切ってしまった



「姫葉、おいで。」



라온は何を言わずとも



消毒液と絆創膏を持って来て



優しく巻いてくれた



「…ありがとう。」



「そんな悲しい顔してると



チーズフォンデュが可哀想。



可愛い顔しなきゃ、僕全部



食べちゃうますぞ!」



わざとなのか、間違えたのか



少し変な日本語で라온は言った



「食べちゃうぞ、だよ…っ!」



嗚咽混じりの声で注意すると



「だよ…っ!だよだよっ!」と



変な声を作って



私の真似っ子をしてきた



「もー!真似するなー!」



と突っ込んだ言葉も真似して来て



気付けば暗い気持ちも晴れていた



チーズフォンデュのチーズの量で



軽く言い合って



お肉の食べた量で



また言い合って



でも笑って



沢山写真を撮った


チーズフォンデュの写真



もちろん라온の写真



二人の写真



手を繋いだ写真



顔は移さず



チーズがたっぷりついたお肉を



一本づつ持ってる写真



お肉を持って



自撮りしようとしたら



間違えてビデオになっていて



カメラモードに切り替えようと



ビデオを止めようとしていたら



라온にお肉を食べられて



私が怒ってる動画も撮れた



幸せだった



「おっっなかいっっっぱい!!」



「僕も!!ぽんぽここん!!」



「ぽんぽこりんじゃなくて?」



「あ、それだ!」



ニカッと笑った顔が可愛くて



また写真を撮った



「うわっ、見て!容量不足!」



前までは最悪だったこの文字も



今なら凄く、嬉しく思える



「僕が沢山になっちゃったね!」



なんて、라온が言うから



更に幸せな気持ちが強まった



一緒にお風呂に入って



髪の毛を洗いっ子した



ボディーソープの泡を



お互いの頭に乗せ合って



二時間もお風呂に入っていた



ドライヤーで乾かしていると



라온が貸してと言って



髪の毛を乾かしてくれた



「ずっとこうしてたいな、僕。」



「ずっとしてたらいいじゃん。」



「出来たらね。してるよ。」



「出来たらって何、しててよ。」



「出来ないよ。出来ない。」



「ねえ、何で??」



こうしてたいな



その言葉が気になって



라온と少し喧嘩になった



髪の毛を乾かす手を止めて



真っ直ぐ目を見て、問う



「ねぇ、何があったの?」



「…………。」



라온は黙り込んだ



そして目元を抑えて



ゴシゴシ思い切り擦ってから



「僕、死ななきゃならない。



僕の元に、メールが来た。



どこからメール貰ったか分からない。



でも来た。日本語と、韓国語で。



【韓国人がした事は



許されない行為である。



129人の命を奪った国の者は



死に適する。よって



年始より順に、死に場へ送る。】



だって。もう、10月だ。



もう僕は、姫葉と長くは居られない。



僕は姫葉を忘れない、でも



姫葉は僕を忘れて、幸せになって。」



「…ね、何言って、!」



肩を掴んで何か言おうとした



でも、라온は触れさせてくれなかった



「触れないで。離せなくなる。」と



悲しそうに笑って라온は言った



離さなくていい、むしろ



離さないで欲しい



ゆっくり、ゆっくり進んで



もう下がれなくなった所で



라온に抱きついた



「…ねえ、姫葉。お願い。



僕、泣いてしまう、姫葉を



泣かせてしま……ったね、ごめん。」



気付かなかった



また泣いてるなんて



上から、滴が落ちてきた



見れば라온も泣いていた



しばらく涙を止めようと



目を擦っていたけど



諦めたのか、私を強く抱き締めて



私の肩に顔を埋めた



「…ぼ…く、人、人、なのに…っ。



みんな、人、人なのに…っ!!



何で、僕、なんか、した、?



姫葉と居ただけ、居たいだけ…。



僕は、韓国人は…、



普通に過ごしちゃ、ダメ…っ、?



分からないよ、助けて、…!」



震えていた



骨が折れそうな程強く



라온は抱き締めてくれた



「…人だよ、人だよ…っ!



悪くない、何も悪くないよ。



普通に生きてていいよ、いいのに。



何で…?分からない…。悔しい…!」



過呼吸になるほど泣いた



お互いの服が、髪が、肩が



雨に打たれたように濡れた



また重ねようとした



でもやめた



何か違う気がした



二人で手を繋いで



壁に寄りかかって眠った



ただ、ずっとを望んだ



今を生きるのに必死だった



今を続ける事に必死だった



あの日死にたいと望んだ私が



今は心の底から



生きたいと望めている



笑顔も、幸せな気持ちも、



全部思い出したのに



라온、あなたが居なくなったら



私、何も残らないよ
















「姫葉、好きだよ。」



「私は大好きだよ、라온。」















「愛してる。」


「愛してる。」



















たったそれだけ



一日それだけ話しちゃダメでも



もし、一言も話せなくても



라온とずっと、居たかった



「メリークリスマス。」



「メリークリスマス。」



12月25日



二人でケーキを作った



라온の誕生日は



クリスマスイブ



誕生日会兼クリスマス会



年始まで、あと少し



美味しいはずのケーキの味が



分からない



でも、笑顔でいなきゃ



라온を悲しませる



「ハッピーバースデー!



それと、メリークリスマス!」



いつもの笑顔を心がけた



라온以外要らない、と



アプリを全て消して



とにかく라온を撮り続けた



今日もまた、動画を回す



「라온さん、何か



言いたい事はありますか?」



「そうですね、



僕、幸せだなって言いたいですね。



姫葉と居ることが



泣いちゃうくらい幸せです。」



「ちょ、泣くの早いって!」



「とか言ってる姫葉も泣いてる!」



「あなたのせいだよ、ばーかー!」



誕生日の日くらい



泣かないって決めたけど



あまりに라온が儚くて



今にも消えそうで



悲しくて泣いた



30分くらい、動画を回した



寝る準備をして



大分前に届いたベッドに入る



後ろに気配を感じたと同時に



首元に柔らかいものが落ちてきた



そっと後ろを向いて



どちらからともなくキスをした



初めて、逃げる為じゃなく



身体を重ねた



まるで夢の国に居るような



そんな感覚だった



年を越すまでの僅かな時間



毎日泣いて、抱き合って



満たされ、満たした



そして、1月1日



目が覚めると



枕元にプレゼントがあった



中を開くと、カラクリ式の



アルバムが置いてあった



アルバムの表紙には



【幸せ。】と掘られていた



一枚捲ると



【僕の幸せ。】と



写真が貼ってある上に



書いてあった



イルミネーションの時の写真だった



何枚も何枚も貼ってあった



ブレてるのも貼ってあった



「懐かしいなぁ。」



また一枚捲ると



デートの時の写真から



私が買い物に向かってる写真まであった



開くと飛び出してくる



カラクリ式の写真もあった



思い出と共に、涙が溢れた



久しぶりの、嬉し涙だ



いつの間に撮ったのか



泣き顔もあった



紐を引っ張ると



パラパラ写真が溢れてきた



라온、いつの間に作ったんだろ



ほんとずるい人だ



最後のページには



私に向けた愛の言葉と



【僕のすべて。】と書かれた下に



大きく印刷された



私と라온の写真が貼ってあった



心が満たされた



ああ私、この人と死にたい



と、心から思えた



「姫葉。」



タイミングを見計らったかのように



라온が来た



強く強く強く抱き締めた



韓国に帰れば良かったのに、



そしたら生きてられたのに



と言うと



命より姫葉が大事だから、と



笑ってくれた



涙でボロボロな顔で



라온と目が合った



深い深いキスをした



何度も愛の言葉を交わした



幸せ



これが私の、幸せ



「日本軍の者です。



これは、国からの命令です。」



日本軍の人が来た



行かないぞ、とは



言わせない



そう言いた気な強い口調で言った



「私も処刑して下さい。」



라온だけを連れて行こうとする



日本軍の人に頼むと



無理だ、と言われた



だから日本軍の人を殴った



何かをしなきゃ



処刑してくれないと思ったから



日本軍の人は歯が折れたのか



口元を抑えて



「こいつを連れていけ!」と怒鳴った



「라온、これで良かったの?」



死に場に向かう車の中



きつく繋いだ手の先に居る



彼に解いた



「僕は、君と居られたら



それが、幸せだから。」



拙い日本語で紡ぐ言葉は



私に対する愛で溢れていた



「…私もだよ、라온。



愛してるよ。사랑게。」



キスを交わした



私以外にもう二組



カップルが居た



絶望しきった顔の二組に



私達は話しかけて



死に場に着くまで



彼、彼女の好きな所を語った



死に場についてまず



屈辱的な言葉を浴びせられた



韓国人を誹謗中傷する言葉を



これでもか、と浴びせられた



その後、手錠をかけられ



火の海に飛び込めと言われた



10秒以内に飛ばない者は



後ろから押された



私は動かない手を必死に使って



라온と手を繋いだ



「…怖くない?」



「大丈夫。姫葉がいるなら。」



「私も。じゃあ、いこう。」













'''せーのっ'''

















end

Raimu・2021-06-13
小説
恋愛
国際恋愛
カップル
長編
感想下さい
恋愛とは
ー幸せー。








『幸せ。』上


















⚠これは、私達の幸せです







これは、きっとあなたから見て



幸せだなんて、思えないかもしれない



けれどそれでも



「私は」「僕は」



この物語を、幸せだと言う_
















ラオン
「라온、これで良かったの?」

















死に場に向かう車の中



きつく繋いだ手の先に居る



彼に解いた



「僕は君と居られたら



それが幸せだから。」



拙い日本語で紡ぐ言葉は



私に対する愛で溢れていた



「…私もだよ、라온。



愛してるよ。사랑해。」



私はその愛に答えるかのように



日本語、そして韓国語で



彼に愛を伝えた



この道を選んだ事に



後悔はない



あまりに理不尽で



あまりに残酷な運命でも



その先に라온



大好きなあなたが居れば



私はそれで、幸せだから



「だいじょぶ、です?」



「えっ、あっ、…。」



あの日私は、死のうとしていた



彼氏に浮気をされ



一度なら許してあげようと



心を広く待っていたのに



捨てられた



私はそれが悔しくて



近くの崖から飛び降りて



死のうとした



惨めだな、と後になって思う



「…だいじょぶ、、です?」



「か!かが、抜けてるよ。」



見ればそこには



悲しそうに眉を下げた



韓国人らしい男の人が居た



リュックサックの紐を



ぎゅーっと握り締めている



勇気をだして、話しかけてくれた



そう思うと申し訳なくなった



「か…。か!だいじょぶ、



です、?すみません、日本語下手で。」



「大丈夫ですか?だよ。



ううん、一生懸命話してくれて



ありがとうございますだよ。」



「ち、がう。ますの後、



だよはつけない、習った。」



一瞬何を言ってるのか



分からなかったけど



意味が分かった途端



笑いが込み上げてきて



爆笑してしまった



「こーゆー日本語もあるの!」



彼にそう言うと



少しきょとんとしてから



クスクスと笑った



「わっ、!」



しばらく笑った後



彼はグッと私を引き寄せた



「危ない、落ちたら泣きます。」



どうやら彼が言うには



落ちそうな場所にいたから



引き寄せた、という事らしい



にしても距離が近い



顔が熱くなる



「熱、あるです。」



彼は私のおでこに



おでこをくっつけてそう言った



「ち、近い!近いよ!」



離れようとして彼を押すと



まだ死のうとしていると



捉えられたのか



更に腕の力が強まった



「死なない!死なないから!」



何度も何度も



繰り返しゆっくり言うと



彼はやっと、離してくれた



「パソケーキ、奢ります。」



「パンケーキ、ね!



ありがとう。とても嬉しいよ。」



私は彼の目を真っ直ぐ見て



そう言った



その後彼は



本当にパンケーキを奢ってくれた



でも、一円足りなかったらしく



潤んだ瞳で一円を下さいと



彼は言った



「そんな顔しなくても



一円くらいいくらだってあげるよ。」



私は取り出した一円玉を



彼の手の上に乗せた



彼はその一円玉を



ガラスのように透き通った瞳で



一通り眺めてから



会計を済ました



「名前聞いてもいいかな?」



一言も言葉を交わさない帰り道は



物凄く苦手だった



取り敢えず話題を、と考えた私は



名前を聞いた



「僕は、라온って言うです。



ライオンからイ抜いた名前!」



彼はとてつもなく分かりやすい



例えを出せたぞ!と言うような



キラキラした瞳で私を見た



「あ、ありがとう。라온。



いい名前だね!私は姫葉!



韓国語は…よくわかんないや。」



「姫葉。いい名前です。」



「라온もね。ってか



タメ語でいいよ!」



「タメ語、分かった。」



今思えばあの頃から



居心地の良さ、と言うのを



感じていたのかもしれない



「じゃあ、ここで。」



「また話そう、姫葉!」



「うん!いつでも連絡してきてね?」



「分かった。また!」



라온とLINEを交換した



今度は私がお礼をしたいと言って



LINEを教えて貰った



拙い日本語だけど



私が送った言葉を



ちゃんと理解して



必ず、返してくれた



라온は21歳、私は19歳



まさかの、私の方が年下だった



急いで敬語を使ったけど



「敬語やめよう。」と



라온が言ったからやめた



12月12日



私の誕生日の日



라온からプレゼントを渡したい



と、連絡があった



指定された駅前に行くと



少し髪の毛が伸びた라온が居た



「久しぶり、라온!」



「久しぶり、姫葉!」



会いたかった、と



小さく付け足した声は



先を歩く라온の耳には



届いていなかった



近くのカフェに入った



「これ、似合うと思って



買ってみたんだけど、どうぞ!」



少し不思議な日本語で



可愛い袋を渡してくれた



「中、開いてもいい?」



「いいよ、開いてみな。」



라온は少しワクワクした感じで



私の方を見つめていた



「え、これ、!!」



そこには有名ブランドの



ネックレスが入っていた



「ちょっと、高かった!」



「ねえそれ笑顔で言う事!?」



레온はひひっと笑って



つけてみてよ、と言った



つけるのに苦戦していた私を見兼ねて



레온がつけてくれた



「…似合ってる?」



「似合ってるよ。」



「ありがとう。」



見つめ合うのが恥ずかしくなって



コーヒーを頼んだ



少しづつ啜って



最後の一滴まで飲み干した



お会計をしようと



1000円札を出そうとしたら



横から레온がカードを出して



「これでお願いします。」と言った



「また奢られるのは



流石に申し訳ないよ。」



と言うと



「奢らせてよ。」と返された



不覚にもキュンと来てしまった



その後、イルミネーションが



近くである事が分かって



それまでの時間を



近くのショッピングモールで潰した



「そろそろ夜だね。」



「行こう。足、気をつけて?」



少し会わない間に



日本語の発音と、使い方が



上手くなった気がする



最初の頃の幼なさも



今はもう無い



「…わぁ、綺麗!」



「キラキラだね!!」



イルミネーションの会場に入り



まず最初に目についたのが



光のトンネル



子供のようにはしゃぐ私を



라온がカメラで撮る



「綺麗だよ、どっちも。」



なんてませた事を言うもんだから



照れて頬が赤くなった



進むにつれ豪華になる



イルミネーション



途中にあった幸せの鐘を



二人で鳴らした



「楽しい!」と



無邪気に笑う라온に



今度は私がカメラを向けた



ピースをした라온に



再びカメラを向けて撮った



楽しい時間はあっという間



と言う言葉は本当で



気付けばもう、最後の見所



大きなハートのオブジェの前まで



来てしまった



「ここで願いすると



なんでも叶うらしい。」と



라온は真面目な顔で言って



目を瞑って、手を合わせた



私も目を瞑り、手を合わせる



そして願う



''라온とずっと、一緒にいたい''と



ずっと強く目を瞑って



願い事をしている라온を見て



ああ、好きなんだなと



初めてそこで実感した



駅までの帰り道



라온に尋ねた



「何をお願いしたの?」と



すると라온は立ち止まって



「姫葉と一緒になりたい。



って願っちゃったよ。」と



頬を赤らめて言った



恥ずかしくて耐えられなくて



先を行こうとする私の手を



라온は掴み、そして引き寄せた



「一緒になって、姫葉。」



耳元で囁かれた甘い声に



「私こそ、一緒になって。」と



涙を堪え、返した



幸せだった



手を繋いで歩いた帰り道は



それまで歩いた帰り道よりも



今まで見ていたライトアップよりも



ずっと綺麗に見えた



「라온、またね!」



「またね、あいてる!」



「しが抜けてるよ!



愛してる。韓国語では…えっと、。」



「사랑해。サランへ、だよ。」



「それ!사랑해、라온!」



家に着いても



耳にまだ、라온の声が残っていた



あの幸せの鐘は確かに



本物かもしれない、と思った



「速報です。韓国の軍隊が



竹島に突入してきました。



速報です。韓国の軍隊が



竹島に突入してきました。



尚、軍隊は武装している模様。



日本政府は、軍を派遣する意向を



表示。武器を使った激しい戦いが



起こる可能性も、あるようです。」



何ら変わらない



いつもの時間を



라온と過ごしている時だった



当たり前の日々が



ジリ、ジリリ、



崩れていく音がした



ーContinueー

Raimu・2021-06-12
小説
恋愛
幸せ
長編
感想ください
国際恋愛
復活!
ー幸せー。

水平線の向こうには君がいる

そう考えると僕は海なんか要らないって

けど海があるから僕達の関係は特別なんだよなぁ_。

Arata_・2020-05-18
好きな人
国際恋愛
会いたいな

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に75作品あります

アプリでもっとみる

安否確認出来ない時が

山ほどあって

国が違う=時間も違う

だから話せる時間も限られてて

年齢も離れていて

いつ死ぬかすら分からない。



そんな貴方だけど

私、ちゃんと愛せてるよ。

羅瑠・2020-08-27
国際恋愛
好きな人
年の差
病気
貴方
恋愛
ポエム
私の好きな人
愛してる

君との出会いはバスの中
英語の発音が上手くなく、困っていた僕を助けてくれたのが君
僕は一目惚れした
連絡先を聞き2人で出かけたりもした
そんな君にも直接伝えたいことがある
今は会えないけどコロナが終息したらすぐ戻るよ
その時に"好きだ"と伝えよう

Arata_・2020-05-18
国際恋愛
恋愛ポエム
会いたい人

2017年
4月 君に出会った
5月 君と喋るように
6月 君と修学旅行に
7月 君に手紙を渡した
8月 君と会えなくなった
9月 君と一緒に実行委員をした
10月 君の涙を見た
11月 君との運動会
12月 君とバスケをした


2018年

1月 君が私の受験を応援してくれた
2月 君とイージス艦を見に行った
3月 君とこの日が最後に会った日
4月 君の学校の入学式
5月 君とあまり連絡が無かった
6月 君に告白した返事はまだ
7月 君とアニメイト行こうと約束した
8月 君と再開する

そして君は日本に帰る



次会うときは私は飛行機で

君は新幹線で

華@Thailand ・2018-07-26
華のつぶやき
国際恋愛

やっぱりあなたを
忘れられない………………

なぜ、私はあなたじゃないと
ダメなんだろう?

あなたを想うとき
心が温かくなり
鼓動は速くなる……

でも今では切なさも一緒に
付いてくる……

あなたを想うとき
彼女も一緒に
付いてくるから…………

きょん子・2018-10-18
国際恋愛
遠距離恋愛
片想い
失恋中
無気力
暗闇
愛されたかった

毎日遠い国と繋がる。
昔なら考えられないね………

今の時代って、幸せなのかなぁ……

あなたの声がすぐに聞こえて、
あなたの笑顔もすぐに見える………。

でもね、文明の利器もね、
時には刃となって胸に突き刺さる。

あなたの斜め後ろの床に、
ハイヒールが転がってたのが見えた…

いつもとアングルが違うのも
きっと誰かを隠してるんだね。

朝もかけたのに、昼の今も電話してごめん…

毎日遠い国と繋がる。

でも昔の方がよかったな………

きょん子・2018-05-07
国際恋愛
遠距離恋愛


あなたがいるから

この時代に生まれたかった



あなたがいるから

この国に行きたいと思った




すべての理由は

あなたを守るため

manaaruco・2019-08-27
僕のラブレター
私のラブレター
国際恋愛
ツインレイ
ソウルメイト
遠距離恋愛
manaaruco

昨日は少し遅れちゃったけど、
記念日のプレゼント送った!!

「宝石が俺っぽくて笑った笑」って
言われたから喜んでくれたみたい!?

ネックレスの中覗くと100種言葉で
"愛してる"って書いてあるネックレス

「これしかないかも!?」って
思ったんだよね笑

みー🥀._・2019-11-09
記念日
彼氏
国際恋愛
100種言葉の愛してる

今日も触れることのできない、
あなたのぬくもり。
すこし禿げたその額に、
溢れるほどの愛しさを感じるよ。

i cannot feel your temperature, like the other days.
seeing your bald,
i cannot help but feeling love strongly.

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小さいことだけど私のことを思ってくれていて
とても嬉しかったよ
「好きだよ」その一言が言えたらいいのに

くぅー・2020-08-16
日韓カップル
友達以上恋人未満
国際恋愛

「僕の結婚相手を探して欲しい」
なんて………

今まで愛してるって言ってた相手に言う言葉?
しかも酔った状態で……
それって本心の露呈。

酷いって思ったよ。
あんまりって思ったよ。

でも……私ではあなたを……
幸せには出来ない事もわかってる。
私はもう子供が産めないから……
あなたとは結婚できないものね。

なのに。なぜ。私達は。
出逢ってしまったのだろう…………

きょん子・2018-05-06
国際恋愛
遠距離恋愛

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