#堕ちる

夢に堕ちて、堕ちて、堕ちて

幸せなんか望んでなくて
貴方との架空の人生を歩んで
楽しいことなんてひとつも無いけど

好きなことを選びたいけど
好きな人は中々諦められない

明日もまた夢を見る
真っ暗な、真っ暗な夢。

｢あの人との明日は無い｣

明日なんか望んでいないけれど
明日がくるなら抗わないでおきたい

先生に会えるだなんて
たった一つの期待を胸に

君を見かけるたび

君に会うたび

君と話すたび

新しい君を知るたび

どんどん好きになる

僕はどこまで君を好きになればいい？

僕はどこまで君に堕ちていけばいい？

絶望の淵に立たされていた私を

救おうと必死に手を伸ばしてくれた人は

数え切れないほどいたけれど

その想いすらも

"偽善"と投げ捨て

自ら堕ちて行こうとしたのも

私だったのね

沈んでいく

私の心と共に

堕ちて、堕ちて、堕ちて




もういっそ
地獄へ堕ちていければ
いいのに…………

手をつないだまま

ここまで落ちてきてよ

もうアタシはキミに伝えられない

あなたとならばどこまでも堕ちていける
例えそこが地獄であろうとも

貴方に思い焦がれて
ゆらり ゆらりと
貴方に堕ちてゆく
今日もまた
ゆらり ゆらりと

甘い柔軟剤の匂いが染み付いた、

何年前かに買ったソファー。


離れてまでも君の誘惑に囚われる私が

情けない。





これは、僕が君に堕とされた、

君の小賢しい細工の話。

海に揺られる星砂は輝かない

「私も 空に煌めく星であれたなら」と
光を失い 地に堕ちた星

ただ広く蒼い海を漂っている

もうこんな想いしたくないのに


懲り懲りだったはずなのに


僕はまた、君の甘さに堕ちてゆく＿＿

誰か拾ってくださーい
独りは怖くて辛いから
依存させて？
私どっぷり堕ちる可能性しかないよ？

嫌われたかな。

きっとこれでいいんだ

好き、好きだよ。大好き。
俺はこんなにも君を思っているのに
なんで君は他の奴と話してるの？
やだやだやだやだやだやだ
俺以外、君の瞳に写さないで、、、
お願いだから俺だけを見てよ、。
君しか愛さないから、、、

本当は監禁して
外に出られないように足枷を付けて
俺に堕ちさせたいんだ
でも君が嫌がることをしたくないから
我慢してるんだよ???

あぁ、早く
俺に堕ちてくれないかな

忙しない日々。


それを抜け出して時々此処に来る。





初めは遠出でフラフラしていただけだし、
自然とか景色とかそんな興味なかったけど、
此処に来ると、彼女がいるから。







赤茶色の髪、大きな瞳、可愛らしい口元、
華奢な体、鈴の音のような声。



明らかに僕より年下だが、大人気なく見初めてしまうほど綺麗だった。








「こんにちは、お兄さん。　久しぶり」



久しぶり。　今日も早目に切り上げてきたよ。


そして毎度のように、自分の最近のことや他愛のない話しをする。
途中で彼女はこう言うんだ。




「あまり抜け出しちゃだめだよ。
お仕事、無くなっちゃうよ？」




そうなったらその時だよ。　それに、
僕は君と会ってる方が好きなんだ。


始めはそんなこと言ってこなかったのに、
今では僕のことを気にしてくれている。
それが凄く嬉しい。



会っていく度に、僕は彼女との時間が楽しくになり、
もっと欲しくなる。
いつもの日常に戻るのが億劫になる。
生活、仕事、人付き合い、恋人。
全て億劫になっていく。



最近彼女はそれを感じているのか、
話しを早々に切り上げようとする。




「私、お兄さんの頑張りの邪魔したくない」




そう言って側から離れようとする。



違う、やめてくれ。
此処の場所に来れるから、君に会えるから頑張ってるんだ。



何度言っても、困った顔で笑う君。
困らせたいわけじゃない。
でも、僕で困ってほしい。
もうこれは、愛のようなものだ。







これからも此処に来て、君と会うよ。
たくさん話して、たまにケンカして、笑いあって他愛のない会話をする。
時間なんて忘れて一緒にいよう。
僕はいつもどおりの私生活が送れなくなるより、
君なしの時間の方がよっぽど辛いから。







今日は、もう暗くなるからここまでだね。
また来週来るよ。
君も気おつけて帰るんだよ。




「お兄さんも気おつけ帰ってね。
来てくれるなら、此処にいるから。　じゃあね」





待ってるとは言わないんだよな。
でも、いいか。
じゃあ、また来週に此処で。