#夏の香り

向日葵のような笑顔で
君は言った

今年もまた
夏の香りがする

向日葵を眺め夏の香りを感じて
錦秋の淋しさを纏い
少し冷えた空気を抱いて

ラムネのビー玉から覗いた空
飛行機雲が線を描き
瞬く間に雲の奥に消えてった ⋆

かげろう　ぐらぐら

夕暮れが　ゆらゆら

私の心は　ふわふわ

残暑の残り香は線香花火の恋に焦がれ

いただきます

野菜の直売所にて
規格外の小さな茄子が
たくさん入っている袋を見つけた

天候が不順でも野菜を作っている
農家の方々に頭が下がる
何代にも渡って農業に携わる家には様々な天候への対処法が伝わっていることだと思うけれど、
それでも今日のような気候では
それも難しいと聞く

新鮮な規格外の小さな茄子の袋を手に取り美味しい夏を味わえる幸せに、ただただ感謝するのみ。

ありがとうございます
ごちそうさまでした。

雲間からほのめく
夏の香り
淡き光立つ俄雨
定かな色彩は
引き合せる
空の青さと雲の白さと

夏の匂いが宙を舞う
優しい風が吹き抜ける

君は変わらず笑っている

雲間からほのめく
夏の香り

傘を閉じても
憂鬱で

キキョウのように
淡いブルーパープル

梅雨寒の午後は
心に沁みて冷たいから

夏の匂いがしたさざ波が身体を熱くする

夏の風に心揺られて

毎
年夏
夏の君
が香のあ
くり事の
るとを頃
とと思の
　もい日
　に出々
　　すを
　　　思
　　　い
　　　だ
　　　す