#夕日

夕日を走る風の音
次を知らせる夜の音
僕を知らせる君の声

「きみがすき」
そう呟くあなたの染まった頬と
照らす真っ赤な夕日が
どうか夢でありませんように

今よりも前向きになれない頃

朝も夜も来なくていいと思った

だって僕には生きる価値が無い

目を合わせた瞬間 軽蔑の闇に陥る

絳響に悠揚として薄暮に見とれ

暮色から入相に変わる一時の候

水溜まりに映る月を見ている様

君の笑顔を夕日が照らす

この時間がずっと続けばいいと思った

夕日の眩しい午後4時過ぎ

見慣れた田舎の景色と共にバスの中

夕陽に染まった

富士山が

光、輝き

後光をさして

ねるねるねるねと

僕の心が

沈む夕日で

赤く染まった

電力が生産されなくなった世界で

僕は文明の遺物「灯台」を見ながら

夕日の中で

ねるねるねるねを練ったのだ。



もうすぐここも

暗くなる…

陽が沈むのが遅くなった日に、

君はゆっくり翔び去った。

夕日はなぜ赤いか?

高校物理で、説明できるらしい。

では、君と練ったねるねるねるねは

なぜ赤く染まったのか…

僕には説明できないし

証人もいないのだ。

いちご味のねるねるねるねを練って、
さらに、窓から夕日が差し込んだので、
僕の両手は赤く染まったのだ。

ほらまたバッテリーの

残量が少なくなると

会いたくなる

茜色の君に

滲んでも変わらず包み込んでくれるから

彼女は、ねるねるねるねを買うために、夕日に向かって走り出した。それが、僕が見た、彼女の最後の姿だったのだ。

嫌いになれない君のこと

夕日に照らされて今日も見つめる