#夜

眠れない心で彷徨って歩き疲れた

夜の次は朝って誰が決めたのかな

朝が羨んでしまうくらいに

永い夜が続けばいいのにな

君が笑えるようになるまでには

泣いて越えた夜があったことを

誰も知らなくても君が知ってる

眠れないのなら呼びかけてね

夜明けまで君の話を聴かせて

送り先は決まってるのに受け取ってくれない

心だけが明けないまま夜に涙を落としている

苦しさを抱えながら精一杯に心の中で遠吠え

愛しさを込めても君がいないなら低音のまま

流離いの鳴き声は季節の終了を告げる声か

それとも闇夜が僕を迎えに来た声だろうか

「夜になったら一緒に泣こう」って

夜まで涙が待ってはくれないみたい

誰にも見てもらえないと嘆いた君に

十五夜から贈り物が届けられたんだ

今宵は空を見上げて笑えるだろうか

闇夜の中で微笑んでみたって

夢の中にいる君には会えない

僕の笑顔を夢の中に届けてよ

見上げた先には満月の笑顔

泣けない私に贈り物かしら

昼間の景色が眩しすぎるから

夜間の景色は優しく感じるの

出番を待ってた夜に月の訪問

心配した月光は闇夜の救世主

優しく光る姿は今宵の主人公

夜が終わって寂しいと思う私は

きっと朝とは仲良くなれないね

朝の眩しさが夜の強がった姿と思ったら

僕の恐怖心も少しは和らいでくれるかな