#夜

町が電気に照らされていく
今日も日が沈んで夜を迎える
変わらない日常その日々が
明日の君を待ち望んでいる

44日目

朝起きて鳥に挨拶をして
昼間はあちらこちらと駆け回り
夜はゆったりのんびりとお茶会
そんな日々が愛おしい

39日目

夜が明ければ君は居なくなる

そんな宵に酔いしれる可惜夜

夜が過ぎて僕を差す朝日が痛くて

怯えて布団に潜り込み瞳を閉ざし

深夜に戻ってきてと願ってみるの

君を忘れて眠る夜

私はきっと愛も忘れる

眠れない夜に限って

聞きたくなる君の声

正子の夜凪と夜陰に燦爛する心星

耿々とした月は宙独星の盈月寂寥

鼎俎に初入し傀儡を恨み夜直厭世

朝が始まることが怖いことを君に伝えたって

君が長く私の近くにいてくれる訳じゃないね

今日の雨が止まなくても

今日の夜が明けなくても

僕は雨も夜も嫌わないよ

あんまり急ぎすぎないでよね

もう少し君の近くにいたいの

君に会えたから今夜は

世界が少し明るいのね

今夜はお互いの背中に寂しさを預けて

二人で少しだけ微糖な夜を過ごそうか

私の消えてしまいたい夜など

誰にも知られなくていいのよ

逃げ出したい程に苦しくなる前に

二人で夜の闇へ逃げてしまおうか

音が閉ざされた世界で浮かぶ寂寞

求めた君の声は闇夜に消えたのさ