天沢・2021-11-21
空が青すぎるので
夜の海の静けさに
光が散らばる
その
" 海 "
に
僕らは何度
願ったことか
何度泣いたことか
応えるは
ただ
"深さ"
をもって
" 希望 "
は
消せない
無くならない
たとえ
すべてを
失ったとしても
忘れても
そこ(心)に
" ある "
空高く昇る月
風そよぐ
海岸線を歩けば
遠くに滲(にじ)む
船光
月の涙は
見たことがない
子どもの頃の
思い出に
独り
残された部屋で
幻影を見ている
むなしさとやるせなさ
打ちのめされる
こんな人生を送りたいんじゃない
今
君に
この言葉を贈るよ
僕が
隣(そば)にいる
いつでも
どんなときでも
例え神が僕をこの世界から
消し去ったとしても
僕が
隣(そば)にいる
もしも
僕が絵描きだったなら
何を描いただろう
人
想い
風景
何を" 見る " のだろう
何を" 表現 " するのだろう
ふと
頭をよぎるのは
" 時 "
だった
明日に
消え入りそうな
陽の光
消え入りそうな
君の声は
" 温かさ " を
静かに抱いて
流れる風は
やがて
" あなた "
の髪を優しく揺らして
日の入りに目を向ける
穏やかな太陽に
星は散らばり
世界は止まった
水面に向かって
降り積もることは
ない
どんな人でも
" 昇って " ゆく
マリンスノー
のように
君の目は
僕を映していた
でも
君に僕は
見えて " いなかった "
心だけが残って
" 時間 "じゃなく
" 死 "と闘っていた
焚き火に浮かぶ
想いは
感情は
風になびき
揺れ動く
ただ
一点を
見据えて
白い砂浜を裸足で歩く
あてはないけど
その足跡は
力強く
途切れることなく
続いてゆく
" 自分 "
が見つからないとき
そっと寄り添う
" 月の光 "
ヘッドライトが
" 沈黙 " と" 主張 "
を気がつく程度に
繰り返し
背中の君が
" 投影 " した風景に
想いを重ね
運んでくれるその
風が
幸せを考え直す
この今を
途(みち)は
曲がってゆく
海沿いの向こう坂
想いが伝わらない
言いたいことはわかるはず
なぜ
期待をやめないで
" 対話 "
をやめないで
勝ち負けじゃない
言いなりにするんじゃない
答えをともに
" 創りだす "
のです