はじめる

#宝物の日々へ

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全12作品・




嘘と星とアガパンサス
ーーーーーーーーーー


“新しい出逢いばかり 探してた頃は

明日が遅くて 苛立ったけど

別れが近づくほどに 時間の流れが

焦るほど速く 僕らを急き立てる”



僕には、

「先生」と慕う人がいた。



「先生」は、

自分が幸せになることを

遠慮する人だった。


幸せそうに笑う人達の

その輪の外で

それを見ていることが

私にとって幸せなんだと

静かに笑う人だった。




『恋、したことある?』

「先生」が僕に尋ねたことがある。

『一度だけ』

僕は素直に答える。

『そっか、付き合ってたの?』

『まさか、片想い止まりです』

『そうなんだね』


僕は知っている。

「先生」が過去に2度、恋をしたことを。


1度目は、学生時代の恋人。

そして、2度目は結婚相手。


結婚相手とはうまくいかなくて、

子どもが産まれる前に離婚。


だから、子どもは私一人で育てている。


「先生」はかつて僕に

寂しそうに話してくれた。


「先生」が寂しがるから、

僕もそれ以上聞かなかった。




“何故だろう 今になって

言い忘れたことばかり 溢れ出してくる”




『死にたいと思ったことある?』

「先生」が僕に尋ねる。

『そりゃ毎日思いますよ』

「先生」は一呼吸おいて、

『私もあるよ。自分に価値なんて無いって

思ったこともある』



「先生」に価値が無かったら、

僕はミジンコかもしれないな。


どうしてそう思ったのか、

今ではもう聞けないけれど。






“目に見えるものだけを信じ過ごしてたら

悲しみも少しは 減るのかもしれない”




『私、空好きなの』

とある日、「先生」が言った。

「先生」は他にも、雲だとか花だとかが

好きだと言った。

『なんだか綺麗じゃない?』

そう尋ねてくる。

「先生」のほうが綺麗なのに。

『あ、入道雲…』

窓から見える入道雲を指さした

「先生」の指は、白くて細かった。






『あ、あの!』

声が震える…

僕から話しかけるのは久しぶりだ。


『今、お急ぎです…よね』

『まぁ、うんちょっと』

「先生」は優しい。

今忙しいって突き放してくれたら

今度でいいかってなるのに。


『来週…お伝えしたいことがあって

お時間頂きたいんです』

「先生」はいつものように静かに笑った。

『分かった』


『どうしたの?』

『あ…実は』

言わなきゃ…いけないのに…

今まで嘘をついて誤魔化してきたこと。

唇が凍りつく。

『ちょっと、言いづらくて…』

『私は君に何言われてもいいよ。

迷惑だなんて絶対に思わないし』

「先生」は優しい。

この世に絶対は無いと

分かっていながら

「先生」が口にすると

それは本当に【永遠】のように思える。



『また…今度でいいですか…?』

相変わらず、綺麗な笑顔で

『いつでもどうぞ』って。




「先生」と会えている間、

弱い僕はそれを伝えることが

できなかった。


これが

今僕をたまらなく後悔させていることの

ひとつだ。

僕があの時、

「先生」に言いたいことを伝えてたら

「先生」はどんな顔をしたんだろう。




“愛してるの響きだけで

強くなれる気がしたよ…”




「先生」と逢える最後の日だった。

人混みの中で、「先生」を見つけた。

「先生」はスーツ姿で遠くを見ていた。

楽しそうに盛り上がる人達を

優しい目で見ていた。

自分の大好きな雲を指さした

あの白くて細い指を

自分の小さな膝の上で

綺麗に絡ませていた。



この時、「先生」が

何を考えていたのか、

僕は今でも分からない。






『君はいつも幸せそうに笑うね』

僕が笑うと、

「先生」はいつもそう言って

優しく微笑んだものだ。


僕が笑う時は決まって、

「先生」が幸せそうに笑う時なのに。



「先生」はいつだって

他人の幸せを

【幸せ】と感じて喜ぶ人だった。



“どんな願いでも一つだけ 叶うのなら

君以外の全員を幸せにして こう言うんだ

『あとは君だけ 僕の力で 幸せに』”




「先生」が今何処にいるのか、

僕のことを忘れているのか否か、

分からないけれど…



僕はあの時…

僕はあの時、

「先生」に恋をしていた。


そしておそらく、

今でも気持ちは変わっていないのだ。


「先生」が気づいていたのかは

分からないし、

僕も一度も言わなかったけれど。




『君は、私のこと好き?』

『もちろんです』



あれは小さな花が運んだ

「先生」と僕の小さなお話。



僕には、

「先生」と慕う人がいる。

月ヶ瀬 燈理・2022-03-22
嘘と星とアガパンサス
小説書いてみた
感想聞かせてください
同性愛
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君の隣
ポエム
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初恋
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宝物の日々へ
如何なる時も君想ふ
いつか見たあの色は
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君と過ごして"愛"を知った。

君と過ごして"哀"を知った。

天羽 雷火・2022-03-21
愛と哀が相まって
今までの愛情と哀情を
宝物の日々へ
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君の隣
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これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に12作品あります

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忘れられない思い出

それは君と過ごした沢山の時間

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唯一"幸せ"になれる瞬間だった_

希海.・2022-03-23
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始まろうとしています

心々桜・2022-03-21
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ヘッダーlook・2022-03-20
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創作

春休みになって部活も無くなりみんなに会えない日々が続いてる。

学校、部活の時間はかけがえのない時間だったんだ。

普段の日々は宝物の日々だったんだ

さつまいも ~🔓note Cafe~休止中・2022-03-24
宝物の日々へ
素敵なタグお借りしました


もぅあの頃には戻ることは出来ないけれど
君から貰った嬉しいことも、辛かったことも全部
宝物。

死にたがり・2022-03-20
宝物の日々へ

いつの日か、再び、あなたに会いたいな。

七火リターン・1日前
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宝物の日々へ

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