はじめる

#寛解

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全11作品・



大好きな人と


手を繋いでいたって



生きていくって


とても、難しいこと。



だけど


大好きな人と手を繋いで


生きていくって


やっぱり素晴らしい。



「縁ーっ」


「結月!」



私たちはこれからも


ずっと、「諦めない」



【surgicalmask~最終話 キス】




「ゆーづーきっ!」


縁がノックもせずに


病室のドアをガラガラと引いて


ひょこんと顔を出す。



なんてことだろう。


私は着替えの真っ最中。


とっさに前をTシャツで隠すと


縁はまんまるな目で


私を凝視した。



「もう!着替え終わったら呼ぶから外で待ってて!」



「あ、……ああ、あ、ご、ごめん!!」


何度も吃って、


病室を出ていく縁に


「まったくっ」


そんなため息をつきながらも


私は、微笑んだ。



サイドボードの上に


いつも置かれていたコップは


もう、なくなった。


ベッドサイドのコンセントにも


もう充電器は刺す必要がない。





ベッドの上に置かれた


畳まれた病院着、


それからドラムバッグ。



「縁ー、いいよー!」


私の弾む声と


「お、気合い入ってんね」


めかしこんだ私を見て


照れくさそうに笑う縁の姿。




全てが指し示すのは


そう…。



あれから、


三ヶ月の地固め療法の末


私は、今日、やっと


真っ白で閉鎖的で


ツンとした匂いのする、


この病室を去るのだ。



「さ、行こっか」


私がドラムバッグに


手を伸ばすと縁は


それを制止する。



「ん?」


「今まで散々頑張ってくれたんだから、これは俺が持つよ」


そう言って縁は


1年分の重みのあるドラムバッグを


当たり前に担ぎあげてくれた。



“頑張ってくれたんだから”



その言葉の優しさに


胸がきゅんと跳ね上がった。






窓から空を見上げれば、


天気はあいにくの雨だけど


そんなのは気にならない程


私の心は弾んでいる。





髪の毛はまだ生えない。


ウィッグのままの退院だ。


でも、いつかは生えてくる。


気にしない。





「あれ、結月…?」



病室を出る時


縁の指先が私の頬に触れる。



「な、なに?」


「化粧、してる?」


「……うん、変?」


縁の手は


私の頬から髪の毛へスライドして


頭を何度も撫でてくれた。



縁の顔を見ると


とても穏やかな目をした彼は、


「すげえ、かわいい」


マスクの向こう側で笑う。




眠れない夜に


話を聞いてくれた看護師さん



必死になって私の病気に


向き合ってくれた花凛先生


お互いの病状に


一喜一憂した


病棟のお友だち


この病院でお世話になった人達への


感謝の気持ちを胸に


私は、病棟を出て


玄関へと向かう。




ざあざあぶりの雨だ。


やっぱり、ちょっと


「あーあ、残念っ」


私は口を尖らせる。



「タクシー乗る?」


縁が笑いながら


私に提案したけれど



せっかく外に出れたのに


すぐ密閉空間に


逆戻りするのが嫌で


私はかぶりを振った。





「じゃあ、少し歩こ」



縁は、お母さんから


預かってきた、


私の赤い傘を広げ


右手を差し出した。



迷いもせず


その手をとって



私たちは目を合わせて


笑い合う。



「せーーーーーの!」



「いーーーっぽっ!」





縁と声を掛け合って


タンッと一歩、


病院の玄関の外へ


踏み出した時に私は、


完全に病と、


さよなら出来た気がした。





長かった。苦しかった。



もう、戻らない。



戻るもんか。



切にそう願いながら


私は縁にぴったりとくっつく。



相合傘は


思った以上にくすぐったい。




私が縁の顔を見ると



あ…。



「縁、マスク」


「ん?」


「もう外していいよ」


「ああ、そっか」



マスクを外した、縁の顔。


なんの躊躇いも不安もない。



本物の、縁の笑顔が


そこにはあった。




「あれ、こんなに…かっこよかったっけ…?」


思わず、口から漏らすと


縁は眉を下げる。



「それ俺かっこよくなかったみたいじゃん」


「あ、そんなことないよ」


私もつられて、眉を下げた。




ざあざあ


雨が降りしきる。


バラバラと


真っ赤な傘がはじいた雨音は


外界と私たちを


区分してくれた。



傘の中は風を感じられる、


最高の二人きりの空間。



鼓動が駆け抜けていく。




「……なぁ、結月」


縁の笑み声が注ぐ。


「んー?」


「結月は雨で残念って言ったけどさ」


「うん」


「俺は雨でよかったかも」


「えー?」


「だって、こんなことも出来るじゃん」



その瞬間には


もう縁の顔が


目の前にあって


その刹那のうちに


唇が塞がれていた。




打ち震えるようなキスを


一度交わし合うと


二度目は


唇を吸うように


三度目は


舌を絡めるように


互いの温もりを


そっと分かち合う。



入院前


縁がよく言ってた。



俺、キス魔だよ。



入院中


ずっと我慢してくれた、


深いキス。



その気持ちを想えば


優しさが


愛しさが溢れて


ときめきはとまらない。




生きていられたことへの


感謝も一入だ。




息をするのも


憚られるようなキス。



やっと唇が離れると


途端に羞恥が湧いて


私は、呟く。




「街の……中、なのに」


「それはほら、上手く隠してるよ」



縁は見上げた傘を


くるくると回して


おどけて見せた。








大好きな人と


手を繋いでいたって



生きていくって


とても、難しいことだ。



辛い事があったり


苦しい事があったり


すれ違いがあったり



そんな時


生命を生きて


その大切さを


充分わかってる私ですら



「もう、死にたい」



そう、思った。



だけど


大好きな人と手を繋いで


生きていくって


やっぱり素晴らしい。




「縁」


私は歩いていこう。


これからどんな試練が待ち受けても。


「ん?」



だって私には



「大好きだよ!」



縁が側に居てくれる。



「俺も、好き」



これからも



ずっと、諦めない。




私たちは顔を見合せ


微笑み合った。




【surgicalmask最終話~キス(終)】






surgicalmask~完結





________




お疲れ様でしたーーー!



いゃっほーーーい♪



縁目線の話も交えて


全十三話でお届けしたsurgicalmask。



お休み期間を除けば


気がつけば


1ヶ月以上


二、三日起きに


コツコツ投稿出来たのは


読んでくださっている、


みなさんの好きや贈り物に


支えられての事でした。



実際、癌という病と闘う方がいる中で


こういった話を書くのは


と、心苦しく思った時もありました。



それを払拭するために


勉強、勉強、勉強


学びを重ねても


書けば書くほど


自信を失います。



それでも


辻褄合わせの様な


ありえねえだろ


ファンタジーじゃん


そんな箇所を


なくしたくて



拙いながら


自分なりに


白血病と闘う「結月」と


それを支える「縁」の



実際の姿を


追求していました。



結果はまだまだ。


点数は40点くらいかな。




もう少し


点数とれるかと


思ったんすけどね(´・ω・`)笑



精進します


いつか結月と縁に


また会える日まで


勉強し直そっと。



第二弾、あるかもです


その時は


もっとリアルなものを


描けたらいいな


なんて思います



(*´ω`*)



結月に続いて



俺も早く退院


出来るよう頑張ろ




長い間、


surgicalmaskに


お付き合いいただきまして


ありがとうございました




願いはただひとつ



病気に苦しむ方々の



頑張りが全て



報われますように。




幸介

ひとひら☘☽・2020-04-17
幸介
幸介による小さな物語
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あとがき
ハッピーエンド
最終話



「うそ……」


「ほんと。本当だよゆづ、ごめんね黙ってて」


涙で何も見えない。




「お姉ちゃん、どうしよう」


「…どうしたの?」


「縁に、すごく会いたい……」


「ゆづ…」


「会いたい、逢いたいよ…」



縁、縁、縁



「ごめん……ごめんね、縁」



今ならしっかり思い出せる



縁の笑顔に、逢いたい。




【surgicalmask~第十話 真実】



「ゆづ、大丈夫…?」


脱走作戦が失敗に終わり


上がった息を整えていると


お姉ちゃんは私を


覗き込むように尋ねた。



「うん……ねぇ、それよりお姉ちゃん」


「うん」


「縁のこと、って……?」



悪い事ならどうしよう。


無意識に肩が震えた。



お姉ちゃんは息をつくと


「あのね」と言葉を置き


ゆっくりと紡ぐ。



「縁くんがゆづに別れるって言ったのは、縁くんの本心じゃないよ」


「え…?」


「ゆづを嫌いになったわけでもないだろうし、ゆづを責める気持ちなんてこれっぽっちもないと思う」


お姉ちゃんの言葉にあの日の


優しいプロポーズを思い出して


涙がじんわりと滲んだ。



「じゃあ……なんで、縁は…」


「救急車で病院に運ばれた時、出血の方が大変だったけどゆづ熱もあったんだよ。…知ってた?」


「……お昼の検温で熱が出てるのは、わかってた」


呆れたように


息をついたお姉ちゃんは


言葉を繋げた。



「縁くんはそれを知っててゆづを連れ回したってお父さんたちに説明したの」



え…?


一瞬、頭の中が真っ白になった。


「ちがう、ちがうよ」


縁は何も知らなかったはずだ。


縁が私の不調を知れば、


首に縄をつけてでも


病院に連れてきた。



それがわかっていたから


私は縁に言わなかったんだ。


なのに、



「…なんで?」


小さく吐いた独白の様な呟きを


お姉ちゃんは掬いあげて肩を竦める。



「さあね。…でも縁くんのことだから大方、ゆづの嘘に気付いて、ゆづが怒られる事、避けたかったのかもね」


呆然とお姉ちゃんの目を見つめながらも


この目からは大粒の涙がまた


ぽろぽろと溢れ出す。



「お父さんたち激怒しちゃって、もう娘には近付くなって…。それでもゆづに別れを切り出すまでの二週間は毎日、頭を下げにきたんだよ。土下座までして謝って、ゆづと会わせて下さいって。私もお母さんも絆されて、もういいんじゃないかって言ったんだけど…お父さんがね」


お姉ちゃんは


「あの人、堅物だからね」


と、眉を下げて笑う。



発熱を甘く見た、私の


完全な自業自得なのに


縁が全て被ってくれた。




私は全てを悟った。



きっといつも私が


お母さんや看護師さんに


叱られると腐るから……


だから縁は


こんな事をしたんだろう。



まさか会えなくなるなんて


思わずに…。





最後に縁に会ったあの日



縁が私に触れなかったのも


私の目を見なかったのも


私と温もりを


分かち合わなかったのも


離れがたくなってしまうから…


私がもっと辛くなるから…




縁の優しさだったんだ。



本当の事を言えなかったのも



「別れたい」も「ごめん」も


全部、全部


私を想っての嘘だった。




縁だけが


悪者になってしまった…。



想いは未だ繋がっていた、


その喜びと罪悪感が入り交じって


苦しいくらいに私は咽び泣いた。



お姉ちゃんは



マスクの向こうの目を細めて



私の頭を撫でてくれた。




「落ち着いたらまた一緒に笑えると思うよ」



「……そう、かな」


涙を、ひとつ


またひとつと落としながら


私は細く声にした。


するとお姉ちゃんは


一層笑ってこう言う。



「だって縁くん、ゆづのこと大好きじゃない?」



「離れてると…わかんなくなるよ、もう恋人じゃないし」


お姉ちゃんはやれやれと息をつく。


「治療費に当てて下さいって月々のバイト代、お母さんに預けるくらいなのに?別れてからも一度お金もってきたことあったらしいよ。好きじゃなかったらそんなことしないでしょ?」


その言葉に、私の目は見開かれた。



「え…?」


「あれ?知らなかった?言っちゃまずかったのかな」


お姉ちゃんは眉間に皺を寄せて


ばつの悪そうな顔で笑った。





縁は……部活に命をかけていた。


だから


親の脛かじりで悪いけど


バイトはしない、って


からから、笑ってた。


私が発病するまでは


確かにそうだったはずなのに


バイト…?


いつの間に……そんな事。



「月々六万って、高校生のアルバイトにしたら全額に近いんじゃない?それ程ゆづのこと思ってくれてるんだよ」


1度止まりかけた涙が

再び大雨となって

膝にかけられた布団に落ちていく。



「うそ……」


「ほんと。本当だよゆづ、ごめんね黙ってて」



涙で何も見えない。


前が見えない代わりに


いつか網膜に焼き付いた、


縁の残像が見える。



優しい縁の笑顔。


抱き締めてくれる逞しい筋肉。


私を撫でる大きな手のひら。


好きだよって言う声。



曇ったガラスが割れるように


心に映し出された。




「お姉ちゃん、どうしよう」


「…どうしたの?」


「縁に、すごく会いたい……」


「ゆづ…」


「会いたい、逢いたいよ…」



縁、縁、縁



「ごめん……ごめんね、縁」




今ならしっかり思い出せる



縁の笑顔に、逢いたい。




無菌室に入ってから


この閉鎖空間を抜け出して


自由になりたいと


治療全部やめて


楽になりたいと


何度思ったことだろう。



でも、この日ほど自由になって


縁に会いに行きたいと思った事はなかった。


【surgicalmask~第十話 真実(終)】

ひとひら☘☽・2020-04-08
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「ゆづ、しっかりしな」


「う……っ」



寂しくって


恋しくって


辛くって


愛しくって


身体中が縁を求めてる。



こんなの、たまんない。



私は大声を上げて


わんわん、泣いた…。



【surgicalmask~第九話 脱走大作戦】




床に足を下ろしたのは


いつ以来だろう。



筋力はすぐ衰える…。


二週間も歩かなければ


当たり前に足は震える。



なんとか壁に肩を預けて


私は日用品の入った、


クローゼットの中を見た。


服といえば…あるのは


カーディガンくらい。



ううん、でも…充分。



私は、カーディガンに


ゆっくりと袖を通した。


目眩と嘔吐きが襲い来る…


震えや痺れも手伝って、


カーディガンを着ることすら


うまくいかない。



じんわりと涙が滲む。



生きている、というより


医療と周りの人の力を借りて


生かされている、


そんな感覚。



とても、有難いけれど


時にそれは


自分すら支えきれない、


そんな無力感に苛まれる。



心から湧き出した涙を拭い、


私は呟く。



「がんばれ、結月…がんばれ」



自分に小さくエールを送って


無理に元気を繕い出し


私はやっとのことで


カーディガンを着込んだ。



カーディガンのおなかのポケットに


スマホを滑り込ませて


廊下側のブラインドを


指で少し下げて様子を窺う。



誰も居ないことを確認して


私は扉まで移動をはじめた。



足が棒みたい。


だるくて曲げる事も


容易く出来ない。



壁によりかかりながら


ズルズルと足を引きずって


一歩一歩、扉を目指した。



こんな調子で


脱走して何が出来るだろう。



でも、縁と会いたかった。


あんな終わり方じゃなく


この目で縁を見つめて


この体で縁と会って



ちゃんと「幸せになるんだよ」って


「学校行くんだよ」って


「部活…出てね」って


「遠くから応援してるよ」って


そう、伝えたい



私と別れたことで


学校や部活に


出られなくなったのだとしたら…


そんなの


とんだ思い込みかもしれない。



それならそれで構わない。



縁を、導きたい。


未来に向かって


背中を押したい。



もう二度と元に


戻れなくてもいいとさえ思えた。





あと一歩で


扉の取っ手を掴める……


やっとそこまで来た時



ガラガラガラガラ



無常にも、扉が……開く。


何の気なしに入ってきたのは


ガウンと帽子、マスクをつけた、


私のお姉ちゃんだった。




「わっ、え!?ゆづ!?」



まさか私が


そんなところにいると


思わなかったんだろう。


唖然と私を見たあとで


声を荒らげた。



「ちょっと!寝てなきゃ駄目でしょ、何してんの!」


言われている事はわかる。


でも、私も必死だった。



「お姉ちゃんお願い、行かせて…」


「だめ、戻んなゆづ」


当然、聞き入れて貰えない。



「やだ…っ、やだ、やだやだやだっ」


「落ち着いて、どうしたの」


「やだよ、行くの、会いに行くのっ」



私はお姉ちゃんが止めるのも


聞けないほどだった。



痩せた拳を


何度もお姉ちゃんにおろす。


きっと錯乱状態に


近かったんだろうと思う。



「縁……っ、縁に、会いに……一目でいいの、もう独りぼっちは嫌なの……っ」


目の前に縁の後ろ姿が


見える気がして


追いかけなきゃって


そればかりだった。



お姉ちゃんは


私の弱々しい拳を


ことごとく受け止めて


とうとう私を抱き締めた。



少し、強い力で


羽交い締められて


「ゆづ、しっかりしな」


お姉ちゃんは


大きな声でそう言った。



「う……っ」


我に返った私は


大声をあげてわんわん泣いた。



寂しくって


恋しくって


辛くって


愛しくって


身体中が縁を求めてる。



こんなの、たまんない。



大きく泣いた後は


お姉ちゃんの腕に支えられながら


しとしとと音もなく涙を落とす。



聞こえるのは


お姉ちゃんの息遣いと


空気清浄の音


それから私の涙の残音


しゃくりあげだけだ。



やがて


支えられていても


足の震えが顕著になった時



お姉ちゃんはこう切り出した。



「ゆづ、話があるの」


「え…?」


「縁くんのことだよ」



ドクンと大きく


心臓が跳ねる。



「な…なに?」



「だからお願い、一旦ベッドに戻ろ」


私は頷くだけの返事を返すと


お姉ちゃんに肩を貸されて


ベッドへと逆戻り。





脱走作戦…、あえなく失敗。






【surgicalmask ~第九話 脱走大作戦 (終)】

ひとひら☘☽・2020-04-06
幸介
幸介による小さな物語
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ふいに何かのきっかけで
冷凍された記憶が解ける時がある

怒りが込み上げてきたり
悲しくなったり
怖くなったり、、、、

そしてまた凍る。

それが繰り返されると次第に
「感情なんてなくなればいい」
と思い始める

解凍(フラッシュバック)
された瞬間は
まるで夢の中で夢を見ているようで
現実と夢(幻覚)の区別が付かなくなり

夢だと思っていたことが現実だったり
現実だと思っていたことが夢だったり

誰かが無理に夢から起こそうとしたり
自ら覚めようとしても
体は固まり
重りがついてるように重く
金縛りように体は思うように
動いてくれない

でもいつか私の中の何かが切れ、
突然夢から覚めたとき
慣れない日常に、
本当の夢の奥深く深くへ
落ちていくのではないだろうか

それとも瞼を少し開けた時のような
ほんの少しの光(寛解)を見ることが
できるのだろうか

凛音・2022-09-28
挑戦
絶望
希望
寛解
辛い

長い夢を見ている。







いつか目覚める日を夢見て。

凛音・2022-09-20
トラウマ
乗り越えたい
未来
克服
寛解

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