沢山、いっぱい
涙が溢れてしょうもない時は
歌うようにしてるの
『うるさい』
黙れ、だまれ
尖った感情がセーブできない
叫んで 悲痛な声
誰にもこんな歌 聴かせられない
誰にもこんな私は 見せられない
『滅茶苦茶にしてごめんなさい』
これは 過去の『ごめんなさい』のロンドだ
壊したおもちゃ
(あーあ、また壊れちゃった)
(怒られるんだろうな)
“私のせい”“お前の”“あなたの”・・・
呪いの言葉 失くならない鎖
許すも何も私が招いたことなの
『悪くない』 事情を知る人に言われた
相談? できる訳がないだろう
相談の部類に該当しない
極めて“普通の”家庭環境なのだから
でもね 私も悪いんだよ
全部、誰かのせいにするのは簡単
それをしないのがオトナなんだって
私は親を大人として見れなかった
それが “馬鹿にしてる”ことになるなら
意見を言うだけで 違く異なるだけで
なんでそれで馬鹿にしてることになるの?
加減知らず
『叩けば良い』 『叩かないと分からない』
渇いた笑い 睨む私
怯えたように見られた
なんで?笑っちゃう
ねえ、教育ってなに?
叩くことも教育の一貫?
なら、そんな教育 受ける必要ないよね
なんて、逃げてもだめなんだ
そうしたって私は 勉強を好きになれないよ
楽しくない、痛い
大嫌い、大嫌い、きらい・・・
勉強の深みを 楽しさが知りたいのに
答えは全部 違う形で返される
疑問は 胸の奥にしまいこんだ
つっかえる 言葉
すべて、いやぜんぶ
涙で洗い流してしまえ
そうして 自分の世界に落ちてゆく
耳を塞いで ほんとは全部
シャットダウンしてしまいたかった
どれだけ、走っても
どれだけ、水を浴びても
どれだけ、血を憎んでも
私は私だった
壊してやりたかった
何も変わらない現実 現状
包丁持って変えられるなら
そうしてしまいたかった
どこからか 音が聞こえた
パキン、ポキン。プツン
あ、堪忍袋の緒が切れた
あんたらの競争に 私は付き合いきれない
どっちか傷つくなら 私がバカな方がマシ
(あーあ、生まれ変わりたい)
(こんな環境から早く、早く・・・)
空に手を伸ばしても
行きたいところへは行けない
伝わらない、叫んだ
『助けて、助けて、助けて』・・・
違った
『ごめんなさい、ごめん、ごめんなさい』・・・
理解しようともしないのね
理解されようとも今は、もう思えないけど
たまに思い出すと なんだか
弱い私が顔を覗かせて
許しを請うている
そんな姿、誰にも言えない
誰にも見せない
幼い頃からの呪縛
まだ どこかに遺ってる
でも その想い出も もう
私は受け止めなくてはならなくて
拠り所のない想いを こうして今も
綴ってしまっているんだ
出来れば 誰にもバレて欲しくない
いや、気付いて欲しいのか
無意識なのが 酷く心苦しい
そのせいにしたくもない
それで道を阻まれたくもない
今の私は これを理由に逃げてる気がして
本当は出来ることを出来ないと
保険をかけているだけなのではないかと
不安で不安で 仕方ない
この機会を逃したら もう
私は逃げてしまうかもしれない
それが恐くて 進みたいのに
なんで足枷をつけようとするんですか
私は進みたい もう充分待った
我慢もして、また我慢するの?
いつになったら解放するの?
抗った時点で 反抗した時点で
『もう良い』って言ったじゃない
『期待しない』『産まなきゃよかった』
『出てけ!』
そう言ったのはそっちでしょ
なのにまだ 曖昧な鎖で
私を縛ろうとするのね
だから私 あなたたちを親族だと思えないの
友人、いや友人でもないかもしれない
曰く、理解し難いらしいから
酷い子どもで、娘でごめんね