#廃部

白川君の友達の
ラグビー部員から
入部を薦められた。

ラグビー部は
人気がなくて
廃部寸前だった。

当然、僕は断った。
僕がスポーツしても
練られてしまうことは
火を見るよりも
明らかだった。

もしも、今まだ部活があったなら

合唱部として、毎日笑っていたら

わたしは部長で、

きっと、色んな仲間と色んな曲を歌って

でも、やっぱり8人で歌ったこの日々が

一番好きでいられるんだろうな

今年から美術部
廃部とか許Sans(((

…と、新中1が申しております

明日は、いよいよ夏季大会の代わりに行われる事になった“競技大会”。
せっかく頂いた中学校最後の試合。
そして、私たちの中学校・剣道部の最後の試合。

がんばれ、自分。
気持ちで負けるな。
強気で立ち向かえ。
周りからのプレッシャーに耐えろ。

たとえ、全力で戦って、途中でコケたり、ボロクソに負けたりしたとしても、
周りに笑われて、恥をかいたとしても、

後悔のない試合にしろ。
最後には“いい試合だったね”と笑って終われる試合にしろ。
自己ベスト更新を目指せ。
とにかく周りを気にせず、後ろを振り向かず、前だけみて 戦ってこい！
“一本集中”だ！
前より成長した己を他校に見せつけてやれ！!

私は剣道部員。
私達が入部した頃は
先輩達は十分強かったけれど
努力し続けていた。
過呼吸になって倒れた先輩もいた。
こんなに先輩達は努力していたのに
他校には勝てなくて
悔しい思いをして引退していった
先輩達は泣いていた。
そんな中 私達はひたすら弱くて
ただ なんとなく先輩達の泣いている姿を見てどうすれば良いのか分からなかった。

だけど
一つ夢ができた。


“強くなる”

これが私達の夢だった。
一年の時に見た先輩達の姿を目に焼き付けて
練習と努力を怠らなかった。

転んで面が吹っ飛んで頭を打った人もいた。
相手に怪我をさせた人もいた。
それでも皆必死に努力し続けた。
そして その努力の末 2年生の夏季大会では…
県大会出場を果たした。

新人戦でも県大会出場を果たした。
ひたすら嬉しかった。
引退前も絶対に県大会に出場したい！
そう誰もが思っていた。
なのにとある冬の日…
『剣道部が人数の関係で無くなることになりました…。』
顧問の先生のこの台詞を聞いたとき私は泣いた。
泣いている人もいれば、唖然としている人
話しについて行けなくて『こんな時に泣けなくてごめんね』なんて言う人もいた。
何度も教頭先生に頼みに行った。
何度も頭を下げた。
だけど駄目と言われた。
流石に私達は説得するのは諦め、
せめて 夏季大会だけはいい成績を と皆思っていた。

なのに今日の朝会で…
『夏季大会は…コロナウイルス感染予防の為、中止です。』
校長先生のこの台詞で
絶望し、号泣した。

神様、私達が何をしたと言うんですか？
それとも、去年の大会で運を使い果たしたとでも言うんですか？
私達からどれだけ奪っていけば気が済むんですか？