#心を1つに最後まで笑顔で全力で戦う

最後の大会で公式戦初勝利ができて良かった。


どの学校もこの大会のために頑張ってきていて、私たちもコンディションは最高だった。
相手校は何度か練習試合をしていていつも2点差位で負けていて勝てるか本当に分からなかった。キャプテンが２クォーターで4ファールしてしまい、キャプテンのワンマンチームだった私たちは本当に焦った。

私は6人いるAメンバーの中で6番目だった。つまり1番下。私は２クォーター目から、フルで出続けていて自分のミスのせいで負けてしまうという、プレッシャーからプレー中もずっと泣いていた。

キャプテンが4ファールする前に相手校に9点差をつけていてくれて、私たちは追いつかれないように必死にプレーをした。
だが、どんどん点差は縮んでいき同点まで追いつかれてしまった。3クォーターが終わる頃、Aメンバーの中の2人が5ファールで退場になってしまい、コート内には私を含めAメンバー3人、Bメンバー2人になってしまった。私たちのチームはAメンバーとBメンバーのプレーの上手さが全然違う。その分3人で2人をサポートしつつ私たちより背の高い子を守らなければならないという状況だった。

４クォーターでキャプテンが復活してくれてAメンバー4人とBメンバー1人でプレーをした。
４クォーターが始まる頃点差は2点で私たちが勝っていた。４クォーターはずっと点の取り合いで点差は広がらなかった。４クォーターの残り2秒で2点の差が無くなった。
試合は3分の延長戦になった。私も4ファール溜まっていてファールを気をつけていた。私は試合中ずっと自信がなくて泣き続けていたが、それがやる気に変わり全力でプレーに挑んだ。
だけど私は途中で足をつり最後まで試合に出ることが出来なかった。とても悔しかった。

試合前何回円陣を組んだことか。数えられないぐらい円陣を組んだ。最初全員で女バスでずっとやっている｢心を1つに 最後まで笑顔で 全力で戦う 絶対勝つぞ ファイトー｣というのがある。この円陣の通りにできたかと言われると分からないが、チームの気持ちはずっとひとつだった。その後をコート入ってから5人で円陣をしたり負けそうなときに全員で円陣をしたり。円陣のおかげでみんなもひとつになれたし｢勝つ！｣という気持ちがより一層の高まったと思う。

結果は53対61で勝った。1番大事な大会で勝てたこと。今まで勝つことの出来なかったチームに勝てたこと。延長戦までチーム全員が諦めなかったこと。本当に嬉しかった。全員で喜んで、全員で泣いて、本当にいい思い出になった。
これぞ青春、と言える青春がなかなかできなかった時代だけど、私にとって中学校の部活が青春だったと思う。