#悲恋

夜空に浮かぶ月

君も同じ月　見てるかな

貴方に逢いたいよ　想いばかり募る


貴方のもとに駆け寄りたい
叶わぬ恋と解ってても

君を今すぐ抱きしめて
口づけを交わしたい

籠の中の鳥の私は
此処から出ることも出来ない

僕が其処から出してやる

月が紅く光る

離れようと思えば離れられたはずの恋心

伸ばしすぎてもう切っても超速再生する

砂の上に書いた「好き」は

君に気づかれるよりも前に

波が空気を読んで消したわ

僕の想いは色付いた氷のように

さっさと砕けて溶けてしまえよ

触れたらきっと火傷しちゃうね

触れなくてもたぶん痛いけどさ

君への想いを呑み込む前に

吐き出してしまいたいのよ

私と君の「好き」がすれ違ってても

私は君の「好き」を期待してしまう

君を好きだという事実はきっと

君にとって不都合な真実も同然

君が落とした恋心を拾う人は僕でありたい

僕の恋心を拾ってくれる人が君でなくても

君にとっての僕が友達だとしてもいいよ

一番目の友達でも隣にいられるのならね

僕はずっと君だけを見つめていた

君はきっと僕だけを見つめないね

夏の花のようにはなれなかったな

諦めなきゃいけないなんて思いたくなかった

叶えたい想いとして抱えていたかったんだよ

君が本気にしてくれないだけで

伝えたい気持ちは本物なんだよ

想いだけが今も熱いまま冷えない

冷却できない想いは溶けてしまえ

夕陽に染まる横顔は泣き出しそうで

気づかれない視線はまた合わないね