あ、そういえば、
放課後、忘れてたなぁ、
歩きながら
そんなこと考えて
今遅刻しそうな
生徒には見えないだろう。
でも、それにしても、
『人、いなさすぎ、』
人がいない。
近所の人が、
家の前を掃除してるくらい
1人と言ってもいいだろう
あーでも、
なんか、
面白いなぁ、
いつも沢山人がいるから
たまには遅刻しても
いいのかもしれないな
(遅刻はダメですよ!)
そんな呑気な事考えてたら
学校に着いた。
はや、
俺の家と学校
結構近いんだな、
改めてそう思った。
あー、
放課後忘れてたこと
なんか言われるのかな
モヤモヤするけど、
なんだか、ほんの少し
ワクワクしてる自分がいた。
教室に入ると
最初に目が合ったのは
天音渚
あいつだった。
すごく圧を感じる。
黒いオーラが
目に見えそうだった。
ゴゴゴゴゴと
音が聞こえてきそうな
すごい圧だった。
『中村ー、遅刻か
珍しいな。』
先生が言う。
『すいません。
寝坊しちゃって』
俺はそう返すと
すぐに席に着いた。
でも、
あいつの視線をまだ感じる
恐る恐る
あいつの方を見ると
俺の事を見ていた。
ガン見では無い。
チラチラ
俺の方を見てる感じだ。
それでも
圧はすごい。
吐き気がするほど
すごいオーラだ
人気になる理由が
わかったよ、、
あぁぁ、
ため息を一つ吐いた。
今日は、
面白い一日になりそうだ
(悪い意味でです。)