※小説(GL)
苦手な人はUターン
『愛されてる』
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私は理乃(りの)14歳。
カウンセリングを受けようと思う。
内容は『愛』
私は、人に「好き!」というのは得意な方だが
相手に好きと言われるのは慣れていない。
これまでいわゆる「からかわれキャラ」だったからだ。
そのせいで愛のカタチなんて分からなくなって「いじられるのが当たり前」になってしまった。
でも、こんな私にも「好き」と言ってくれる子がいる。
そんな事言われても反応に困ってしまう。嬉しいけれど上手く言葉を返せない。
「ありがとう。」それだけしか伝えられない。
いつからこんなに「愛」を受け止めるのが苦手になってしまったのだろうか
そんなことを相談するために放課後カウンセリングを受けることにした。
すると開口そうそうこんなことを言われた。
「貴方はあまり人に好きとか言われてこなかったでしょう?」
的確すぎる言葉にドキリとする。
「まぁ、あまり言われてこなかったですね」
「慣れてないんですよあなたは、」
何故か倒置法で喋るカウンセリングさん
そのあとも色々話したが、内容が頭に入ってこなかった。
あっという間に時間が過ぎ帰ろうと思ったがある言葉が引っかかった。
「あなたは慣れてない、か…」
私愛されてるよね…?
でも、それも偽りの愛だったら?
将来のために私に媚びを売ってるのか?
そんなことばっかり考えてる私に嫌気がさす。
泣いているのがバレたくなくて一生懸命走る。
放課後だったのが幸いだった。
ピンポーン
あの子の家のインターフォンを押す。
『どしたの〜』
インターフォン越しに聞こえる私を唯一「好き」と言ってくれた日向子(ひなこ)の声が
「助けて。」
そう呟くと10秒もしないうちに日向子が出てくる。
出てきたと思ったら私をハグする。
「どうしたの」
「お願い、好きって言って…」
「大好き。なんで泣いてるの泣かないでよ」
「ねぇ、日向子私も好き。大好き。恋愛的な意味でさ私日向子の事大好きなんだよ…」
「ふふ笑私もだよ」
やっぱり日向子は違う私をからかいもせず
一つ一つしっかり受け止めてくれる。
あぁ、『愛されてる』_。