はじめる

#感想くれると嬉しいです

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全106作品・









I love youの訳し方












“I love you.”











午後の昼下がり。

お昼をたらふく食べ睡魔が襲う5時間目。

中でも眠たい教科1位の国語。

国語の先生特有の安心する声は私たちを眠りに誘う子守唄。

そんな声が発した突然の英語の告白は眠気を吹き飛ばすような衝撃を与えた。

それはもう、夢うつつの私が現実に帰ってこれるくらいに。

おっとりとした優しい先生は綺麗な発音を発した後、少し黙った。

私はついつい彼に目線をやった。









“皆さんは、なんて訳しますか?”








長く、でも短い沈黙から一言。

皆さんは、と言いながら先生は学級委員長を当てた。

私はぼんやり委員長の方に目をやった。

察した委員長が座ったまま答える。

“「私は貴方を愛しています。」”

模範解答を自信気に言った。

先生はにっこりと微笑む。








“そうですね。

英語の授業ならそれが正解です。

ですが、今は国語の授業なので別の視点から考えてみましょう。”








クラス中にはてなマークが浮かぶ。








“夏目漱石がI love youを「月が綺麗ですね。」と訳したのは有名な話ですよね?

もうひとつの例として、二葉亭四迷の片戀という作品では、女性が想いを告げた男性への返事に「死んでもいいわ。」と言っています。

二葉亭四迷はロシア語のВашаを「死んでもいいわ。」と訳したそうです。

Вашаとは英語訳するとyours。

直訳すれば「貴方のもの。」です。

つまり二葉亭四迷はyoursを「死んでもいいわ。」と訳しています。”








初めてきく人名と、先生の英語、ロシア語の発音の良さに呆気に取られる。

クラス中の口が開いているのもお構い無しに先生は続ける。








“皆さん、想像してみてください。

「月が綺麗ですね。」と告白する場面を。

どんな男性が、どんな場所で、どんな女性に想いを伝えるのか。

時間は?季節は?服装は?

男性から告白された女性が「死んでもいいわ。」と言った時の女性の心情は?

男性の表情は?この後の2人は?

…物語を読む上で1番大切なことは想像力です。

いかに物語に入り込めるか、想像できるかです。”








クラスの半分ほどが頷いた。

納得と困惑の半々になったクラスの空気を読んだ先生はまたにっこりと微笑んだ。








“ここで最初の質問に戻ります。

皆さんはI love youをなんと訳しますか?

もちろん、この質問に模範解答はありません。

想像力を働かせて見てください。

大切な人に想いを告げる時、皆さんはなんと告げますか?

きっと場所によって、相手によって違うでしょう。

もしかしたら季節によっても変わるかもしれませんね。

…皆さんにとってのI love youが見つかりますように。

では、今日はここまで。

号令お願いします。”

最後まで微笑み続けた先生は最後もにっこりと微笑んだ。

そのタイミングで授業終了のチャイムがなった。













しばらくI love youの話題で持ち切りだった。

女子同士でキャッキャと語り合ったり、男子同士で茶化しあったり。

しかし、普段仲良しクラスで有名なうちのクラスも、思春期という壁を乗り越えれず、男女間でこの話題が出ることはなかった。











1週間が過ぎ、あの話題も薄まってきた。

今日も眠たい5時間目。国語の授業。

先週の授業が嘘のように、淡々と授業を進める先生。

私は黒板を見つめつつ、あの話題を思い出していた。










私ならなんて訳すだろう。









私はまたついつい彼に目線をやった。

斜め前の彼は真面目に授業を受けている。

片想い中の彼とは1年の時もクラスが一緒だった。

帰り道が同じで、お互い部活がある日は一緒に帰ることがお決まりになっている。

女子とあまり喋らない彼が私とは普通に喋ってくれることに優越感を覚える。

車道側をさり気なく歩いたり、先生に押し付けられた重い機材を運んでくれたり、そんな優しさが好きだった。

高身長で女子扱いされない私を女子として仲良くしてくれる、それだけで好きになるには十分だった。









例えば私が想いを告げたら彼は答えてくれるのだろうか。

それとも振られて気まずくなるのだろうか。








嫌な想像はしたくない。

負のループに入る前に無理やり追い払って板書を急いだ。














“お待たせ!ごめん、部活長引いた!”







ミーティングが長引き、いつもより遅くなった。

正門のところで塀にもたれてる彼の元に走りよった。








“ん、いや大丈夫。”

私に気づいた彼がイヤホンを外す。

“帰るか。” “うん。”









いつものように部活のこと、授業のこと、今日の晩御飯の予想大会、最近のマイブーム。

そんなたわいもない会話で帰る。

お互いいつもより遅いスピードで。

会話に区切りがつき、できるふとした沈黙。









“なぁ。I love youなんて訳す?”










心地良い沈黙を破った気まずい質問。

どうすべきか迷った。

茶化すべきか、真面目に答えるべきか。

真面目に答えれば告白同然。

しかし、茶化せる空気じゃなかった。

静かな住宅街からは家庭の光が洩れる。

まるでスポットライトのように私達を照らしている。

溢れる幸せの音はBGMだろうか。

何故か繋がってる私の右手と彼の左手。

私を見つめる彼の真っ直ぐな目。

今だと思った。

この片想いを別の名に変えられる瞬間だと。










“「…ずっと、一緒にいたい。」”










消え入りそうなほど小さい声。

想像していたのと全然違う。

好きでも、大好きでも、愛してるでもない。

ただ、この幸せな時間が彼の横で続いて欲しい。

それだけだった。










“…待ちくたびれた。”










そう言って彼は私を引き寄せた。

優しい衝撃と温かい温もりが私の涙腺を壊す。

この瞬間、私の片想いは終わった。

泣き止んだ私に彼は照れくさそうに手を出した。

私も照れくさそうにその手をとった。











“ねぇ、I love youなんて訳す?”

同じ質問に彼はにやりと笑った。

“「貴方の心臓を私にください。」”

ロマンよりホラーな訳に少し引いた。

“こわっ。”

彼はいたずらっ子のように笑う。

“返事は?”

彼の笑みで意図が分かり私もつられて笑う。

“「死んでもいいわ。」”

いつもの帰り道が月に照らされ明るく見えた。

湖雫まなみ・2021-08-27
短編小説
0423*0617
愛するということ
大好きな君へ
愛してる僕と愛された君
放課後の帰り道
月が綺麗ですね
死んでもいいわ
タグお借りしました
両想い
感想くれると嬉しいです
久しぶりにハッピーエンド書いた

※ノンフィクション小説

























私が人を信じられなくなったのは
 
 
ネットニュースの
 
 
あるコメントを見てからだった
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 












#君の笑顔には裏がある 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
「あ、推しがネットニュースになってる」
 
 
嬉しくて思わず
 
 
スマホの画面をタップした
 
 
その記事には
 
 
推しがミュージカルの主演を


する事が書いてあった
 
 
「え、絶対見に行こ」
 

さらにスクロールすると
 
 
コメント用の欄があった 
 
 
「コメント欄、

応援の声で溢れてる…え?」
 
 

 
 
目に入ったその文は
 
 
決して開けてはならない
 
 
パンドラボックスだったんだ
 
 
 
 
【この人が?花がない爆笑】
 
 
【共演者さんが可哀想…】
 
 
【どうせ事務所のゴリ押しでしょ】
 
 
【アイドルの顔面偏差値も落ちたな】
 
 
【こいつ嫌い
 
 不祥事起こしてるくせに
 
 起こしてないって嘘吐いてやがるし
 
 見る度メンバーいじってて腹立つ
 
 キャラが無いから衣装作ってるだけで
 
 大したセンスもないし
 
 いい子そうとか優しそうとか
 
 人としてどっちも当たり前だから】
 
 
【グループの皆を馬鹿にしてるような
 
 くだらない衣装作ってる奴か?
 
 絶対見に行かない笑】
 
 
【副主演の時、

主演じゃないからって拗ねて
 
 スタッフさんを困らせたんでしょう
 
 性格悪っ】
 
 
 
 
 
何も知らない人達が
 
 
顔も本名も出してない人達が
 
 
そこで群がってアンチしていた
 
 
 
事務所のゴリ押し?
 
不祥事起こしてる?
 
花がない?
 
 
 
会ったことも話したこともないのに
 
 
どうしてそこまで言い切れる?
 
 

 
そこでハッとした
 
 
「私だって画面越しに応援してるだけで
 
 推しが本当にテレビで
 
 素を出してるかなんて分からない…」
 
 

イメージしてる人が
 
 
そのままだとは限らないんだ
 
 
 
悲しかった
 
悔しかった
 
 
心を抉られたような感じだった
 
 
 
見なければ良かった
 
もう遅い
 
 
忘れよう
 
無理なんだ
 
 

 

虚しくなって
 
 
スマホのフォルダに入ってる
 
 
推しの写真を開いた
 
 


にっこり微笑んで


こちらを見る幸せそうな表情の君
 

 

それに向かってぽつりと呟いた
 
 

 
 
「ねぇ、君のその笑顔
 
 本当に本物ですか…」
 

 
END___

聖葡__イブ・2020-09-05
嘘と嘘の狭間の今日この頃
君の
笑顔
本物
偽物
慰めて
ノンフィクション
助けて
小説
駄文
感想くれると嬉しいです
泣きそう
タグお借りしました
タグ使わせて頂きました
素直
自分
分からない

君が死ぬ最期の瞬間に


最期の瞬間だけでも


私という存在がいたこと


君を想っている私がいること


気づいて欲しかった。





















「ひま」


ベッドの上の独り言を聞きながら


私は買ったばかりのプリンと水を


小さな冷蔵庫に無理やり詰め込んだ。



「無視すんなよ、葵」


「私になんかしろって?」


「なんかしてくれんの?」


天井に向けていた目線を


私の方に流す。



ドキッとする心と裏腹に


私は平静を装いながら


付き添いの椅子に腰を下ろした。













凛が倒れたのは去年の今頃だったか。


10月頃から熱を頻繁にだし始めた。


口には出さなかったが


だんだんとほっそりしていく身体に


本当は違和感を感じていた。





そして、冬、


過呼吸を起こしたまま、


そのまま、倒れた。





悪性リンパ腫だった、なんて


まるでただの風邪だとでも言うように


凛は笑った。


本当に笑っていたかは分からない。


でも少なくとも私には、そう見えた。

















「なんかねぇかな」


「1発ギャグでもしてあげようか」


「なんでそうなるんだよ」


ククッと凛はくぐもった声で笑った。


「そうじゃなくて、さ。
ほら、蘭奈ちゃんの話とか…」


照れているのか、私に背中を向ける。


そうやって凛は毎日、


私から好きな人の情報を受け取る。


蘭奈ちゃんの話をする度に


凛の細い目はふにゃりと柔らかくなる。


凛のその笑顔が


私に向けられたものでなくても


それを一番近くで見られることが


私の小さな幸せで、


だから毎日、蘭奈ちゃんのことを伝え続けた。








「やっぱ蘭奈ちゃんはいい子だな
学年で一番可愛くね?」


「…うん。ほんと可愛いよね」


確かに可愛いよ


私と真逆のタイプでさ。





「いつも傍にいるのは私なのに」


空の黄色が下がっていくのを見ながら


そんなことを呟く。


こんな文句だめだよね。


私が好きで傍にいるのに。


幼なじみだから、


きっと漫画みたいに


私が君を想うように君も私を好きだと


漠然とそんなことを思っていた。


でもそんなのは私の願望で


凛が好きになったのは


小さくてふわふわした


そんな女の子だった。


笑顔で応援して、冷やかして


でも多分上手く笑えてなかった。


それに気づいてくれない凛が


嫌いでいやで。


でも顔を見る度好きで。





だから君があの子と幸せになる


その瞬間まで


私は傍にいると決めた。


好きな人にはなれなくても


一番の支えでいたいとそう思った。














「はぁ゛はぁ゛」


昨日から一向に凛の熱が下がらない。


咳も酷くなって、


息をする度に苦しそうな音が聞こえる。


「う゛っ…ゲホッゲホッ」


「大丈夫。大丈夫だから」


目の前に大切な人がいても、


私には手を握りしめることしか出来ない。


大丈夫と声をかけることしか出来ない。


そんな自分がもどかしい。







神様、


もうあの子になりたいだなんて



言いません。



このままでいたいだなんて


願いません。



私が一番の支えでなくても


構いません。



だから、凛を元気にしてください。



私に移して下さい。






真っ白な布団を濡らした涙は


色を変えて、


布団に染み込んで。



この声が、想いが


凛に染み込んでしまわないようにと


濡れた布団を隠した。




















「あー、焦った」


熱が下がった凛は私に笑いかける。


「焦ったのはこっち」


「ありがとな」


「…えっ?」


聞きなれない言葉に驚いて


手に持っていたスマホを


思わず落としてしまった。


「だから、ありがとって言ってんだよ」


腕で顔を覆いながら言うその姿に


私の顔も一気に熱くなる。




「それにしても
最期ぐらい蘭奈ちゃんに会いたいな」




こんな時でもでるあの子の話題に


胸のムカムカが止まらない。


「じゃあ蘭奈ちゃんに世話してもらえば?」


いつもは言わないような言葉が


ぽろっと口から零れる。


「えっ?」


きょとんした顔でこちらを見つめる凛。


何も気づいてない表情と


言ってしまった焦りから


頭に血が上る。



「今日はもう帰る!」


私は椅子の上の鞄を


引き摺るように掴むと


そのまま病室を出た。




いつもはこんなことで怒らないのに。


今日は何だかむしゃくしゃする。


行く宛のない怒りの矛先を


地面に伝えるかのように蹴りながら


私は病院を後にした。


















今日は行くのをやめよう。


凛と顔を合わせるのが気まずい。


家に帰ろうと鞄を持ちあげると


ポケットのスマホがバイブする。



「凛のお母さん…?
もしもし…」


電話越しの微かに震えた声と


喉に張り付くような息の音に


一瞬息が止まる。


身体の奥のおくで


鼓動が篭ったように響く。



はぁ はぁ はぁ はぁ はぁ


落ち着け落ち着け落ち着け

動け動け動け動け足


次の瞬間私は鞄も放り投げたまま


走り出す。



頭の中に流れる凛のお母さんの声


"凛の意識が…”


ダメ、お願い。



玄関に向かう足を止め


私は隣のクラスに入る。


「蘭奈ちゃん!栗山蘭奈ちゃんいる!?」


声に反応して囲まれた人の輪の中から


小さな女の子が顔を出す。


「はい?私ですけど」


華奢な手首を私は勢いよく引っ張る。


「え?なに?どこいくの?」


「凛が、凛がいなくなる前に
お願いだから会いに行って!」


「りん?って早坂くん、?」


これ以上声が出なくて


私は首を縦に動かす。


蘭奈ちゃんもそれ以上何も言わなかった。
















「りん!」


勢いよく入ると、中にいた人達が


赤い目をしたまま、振り向く。





「りん!凜!蘭奈ちゃんだよ!
会いに来てくれたよ!」


凛の目はますます細くなって

瞳だけこちらを向く。


「凛!」


「あ、おい…」


「ほら!蘭奈ちゃんだよ!」


蘭奈ちゃんを見ると凛は


微かに口の端を上げた。


そして、寝巻きから伸びる


枝のような細い指先を


軽く持ち上げる。


その目線の先は蘭奈ちゃんじゃない。


どうして、私を、見るの?


凛の瞳に吸い寄せられるように


私は凛の手を握る。


「あお、い」



「凜、あたし、凛のこと…。」


私の想いを遮るように


冷たい機械音が鳴り響く。

















どうして。りんなの。



私の方が性格悪いじゃん。


私の方が頭悪いじゃん。


お金を無駄遣いするのも


親の言うこと聞いてないのも


全部ぜんぶ、わたしじゃん。


それなのにどうして


「どうして頑張ってる人ばっかり
こんな目に合うのさ」



こんな声も神様は聞いてくれなかった。



凛に何も伝えられなかった後悔だけが


涙と一緒に零れ落ちる。


落ちても落ちても


涙も想いも止まらない。






凛は気づいてたんだ。


自分の命が消えかかっていることに。


だから、最期ぐらい


蘭奈ちゃんに会いたいって言ったんだ。



それを私、勝手に、誤解して


怒って。



























「葵ちゃん。これ」


凛のお母さんが


腫れた目で微笑みながら私に


ノートを切り取ったような紙を渡す。



灰になる凛を見ながら私はその紙を


ゆっくり開く。


"葵へ”


手が震えて上手く書けなかったのか


字がゆらゆらと波打っている。


"世話してくれてありがとな。
葵が葵でよかった。”




短い手紙。


いや手紙と言うより書き置きみたいなもの。


私は何度も読み返して


その文字を指で謎る。






好きだって届かなくても


凛を大切に想う私の気持ちに


凛はちゃんと気づいてたんだ。







「私も好きな人が凛でよかったよ」





























君が消えた最期の瞬間に



私という存在がいたこと



君を想っている私がいること



ちゃんと君は気づいてたんだね。






ーendー

陽雨 .*・゚.・*.・2020-10-18
小説
短編小説
独り言
ポエム
好きな人
辛い
別れ
悲しい
叶わぬ夢物語
創作
見てくれてありがとう
感想くれると嬉しいです

これらの作品は
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Love and hate/なゆ。

傷つけ合って
苦しめ合って
それでも僕ら懸命に

愛し合って
笑い合って
それでも僕ら涙した

君とみたい
僕ら2人だけのHappyEND

君とみた
曇天でも
僕はその景色を愛おしく思うよ。

Ah…

互いを思って涙する
そんな日常が宝物になっていた
ホ シ
この地球で
君と僕だけなら
僕はこんな世界も愛せたのだろうか


僕のヒーロー
君は僕の主人公
そしたら共に在れるだろ?
モブ
僕でもヒロインになれるかい?

uh…

Ah…

傷つけ合って生きてきた
苦しめ合ってここにいる
2人の未来を掴む為に

愛し合って満たしてきた
笑い合って許してきた
辞めてしまいたい今日を

僕らだけのLove hate story

栖琉 #元粉雪。・2020-09-04
愛憎
作詞
スパン短すぎw
感想くれると嬉しいです
Loveandhate/なゆ。
春疾風は僕らを連れて
誰か曲作ってw
伴奏とか考えてくれていいんよ?w
誰でもいいから感想教えてぇぇぇ
作曲者募集中
ポエム
独り言
人生
辛い
苦しい
涙の意味
コナユキ

【運命様】

「運命の赤い糸があるのなら

私と彼を結んでください」

「この出会いを運命と呼ばないのなら私は運命なんて信じない」

「いつか運命の人が現れないかな」

人々は運命に縋り、運命を願う





なんでみんな私に頼るの?

運命なんて必然、偶然の積み重なりなのに

私は何も出来ないただの"運命"

私に願わないで

私に縋らないで

何もしてあげられない辛さが

私を襲って恵みを降らす




今日も空から地上を眺めては

運命様は恵みを降らす

必然、偶然を創り出していることを知らず_

凪絆・2020-06-21
小説
ぴったり200文字で小説書いてみようチャレンジ
短編小説
創作
運命
感想くれると嬉しいです
海に柚蘭船を浮かべて
内容いつも以上に薄い
悲しい
意味不



連続短編小説




『 ツグミ 』



#1

西沢 と 園田





自分の家族以外の人間に興味はない


正直…… 関わっても

対した利益にならない

赤の他人の

命なんて_













病室の窓から

今日も ぼんやり景色を眺める


「 今日は晴れて

気持ちがいい日だったね」


僕が明るく声をかけると



シュコー…シュコー…



無機質な機械音が返ってくる



「最近 母さんの好きな

カレーの作り方 覚えたんだ

ルー とか使わない方のだよ?

ちゃんと スパイスからつくるやつ

元気になったら

ごちそうしてあげるね 」






遠くからカラスの賑やかな声とともに

夕方6時を告げる 時報が響く


『 浜辺の歌 』

あした 浜辺を彷徨えば_♪








もう こんな時間か…帰らないと…

定期考査が近い 早く帰って勉強しなくては


「 じゃあ、また あした 」


そっと 耳元でささやくと

僕はせわしなくその場を後にした









…ウィーン


病棟 出入り口の自動ドアが開くと

研ぎ澄まされた風が僕の頬をかすめた

「 うわっ! 寒!」

見上げると 乾いた空の中を

粉雪が楽しげにチラチラと舞っていた


「 はぁ… あした からまた

冷え込みそうだな…」


凍てつくアスファルトを蹴って

僕はバス停へと急いだ













次の日 学校に着いた僕は

自分の席に荷物を下ろすと

教室の景色が なにやら

いつもと違うことに気がついた

前の席に 珍しく園田が座っていた

詳しくは知らないが

彼女は持病持ちらしく

最近は学校を休みガチだった


( これは 大雪にでもなるかな?)


窓の外を眺めると

ツグミが一瞬だけ

姿を現し そのままどこかへ

飛んでいくのが見えた


その時だ



…ガタッ!


教室に 鈍い音が響いた

音の方を見ると

園田が 床にひざまずいていた


「園田さん! 大丈夫!?」

クラスの女子が慌てて駆け寄る

「だ、大丈夫! ちょっと

ドジっただけ あはは…」

園田は おどけた口調で応えた

だが、顔は青ざめていて

誰がどう見ても 授業に参加できるほどの

元気はないのが分かる






「 体調悪いなら

始めから来なきゃいいのに」


___ベシッ!


頭の後ろを 誰かが叩いた

振り返ると 幼馴染みの津島が

怪訝な顔で僕を睨む

「バカ 聞こえる 」

声を潜めて言う

こいつは昔から 無駄に

人情に熱いところがあって


正直 面倒くさい



「 いや、聞こえた方がいいでしょうよ

無理して来るの効率悪いし」


敢えて 声をおおきくする


「お、お前さ! もう少し

思いやりというのを…」


焦ったように津島の口調が早まる


「なんだよ 偽善なお前よりマシだろ」

僕は顔を曇らせながら

皮肉めいた言葉の弾丸を津島に向けた


「 ……… 」


津島は 少し悲しそうな顔をすると

「 休んだほうがいいの

お前のほうな… 」

溜息混じりに 言葉を吐いた



( チッ なんだよ 俺のこと嫌いなら

始めから俺に絡むなよ)

動作がいつもより手荒になる



母さんが過労の末

クモ膜下出血で倒れ

意識が戻らなくなってから

早いもので一ヶ月が経つ

一般的にいう 脳死

最近 親戚から遠回しに

臓器移植のドナーについて提案を受けた

制度が変わったようで

家族の同意があれば提供できるとか






キーンコーンカーンコーン



いろいろと 思考を堂々巡りさせ

授業を聞き流していると

気づけば 夕方になっていた

時の流れが早まったように感じる





また、不穏な思考が

脳裏に影をおとす


__冗談 じゃない…

母さんの臓器は母さんのものだ

それに… 協力したところで

どうせ 金持ちの患者のところに

もっていかれるのが関の山…


それじゃぁ… まるで

母さんの命が

金で買われたみたいじゃないか…



イレギュラーな事態が

悪戯に迷い込んできて

正直 今は気が気でない


他人を思いやる感覚など

何処かに行ってしまった__




「 西沢君…!」


帰路につこうとする僕を

誰かが呼び止めた


__園田だった


「…は? 俺…? つっ、あー…

朝のことなら 気にすんなよ

俺の言うことなんて

君には関係ないから」


これ以上 不必要なトラブルは

抱えたくない

適当な言葉で 本音をぼかす



園田は きょとんとした顔をする


「 あ、いや… その話じゃなくて…

その… なんとなくなんだけど

西沢君から 変な必死さを

感じるというか… 少し心配というか…」




彼女から出た言葉は意外なものだった

これには さすがの僕も面喰らう



急にどうして__



「 ……… 」



僕は どう反応したら良いか分からず

沈黙すると 彼女は慌てたように


「 ああ! なんかごめん!

いいの! 気にしないで!」


と一言を加え どこかへ駆けていった





遠くでヒヨドリの

けたたましい声がする









_五月蠅い













それからというもの園田は

時折 教室に来るようになった

体調は徐々に良くなっているのだろうか

他人事ながら 少し嬉しくは思う





……妙な優しさを

向けてくることは除いて__





「おはよう!西沢君

なんだか 目の隈が酷いね

ちゃんと寝れてる?」

「 う、うっせぇな!

お前のほうが 顔色悪いだろ!」



「 あ! 西沢君 今日も

不機嫌そうだけど 大丈夫…?」


「や… お前 その言い方

逆に失礼だから」



いや、………これは…優しさなのか




バカバカしい彼女とのやり取りに

呆れつつも 何か温かいものを感じた

心の奥の何かがほぐれていく



そんな ある日のことだった

学校帰りに 母のいる病院に立ち寄ると

偶然 園田に会った


「 あ… 園田じゃないか 珍しいね 」

僕は気さくに話しかける

「 ううん 私 昔からここに通ってるから

珍しいことなんてないよ」

彼女は笑いながら応えた

「 え? そうなんだ 気づかなかった 」


「 まぁ 西沢君は新参者だからね

古参の私は 西沢君が来ていることに

気がついていたけど 」


彼女は得意げに言う

なんだよ…古参って

少しして 彼女は

やや真剣な面立ちに切り替えると


「 あ…あの言いたくないなら

言わなくてもいいんだけど…その…」


少し 心配そうに話を切り出した


「あぁ、身内がね入院してんだよ

対したことない 多分 もうすぐ退院さ」

明るい口調で気持ちを

うやむやにする


「そうなんだ 良かったね

ちょっと気がかりだったから

あ… でも 西沢君来なくなるの

ちょっと寂しいな 」

彼女は悪戯に笑った

「何言ってんだよ どうせ学校で会うだろ?」

僕も笑って返す







そっか… だから___







彼女との他愛のないやり取りが

続いて 一ヶ月ほど経った頃

彼女は教室に全く顔を出さなくなった


体調がかんばしくないのだろうか…

例の病院でも 会わなくなった

受け付けに質問をしたが

個人情報は教えれないと断られた





まぁ いずれ また__





小春日和のある日

朗らかな日差しに目を細め

教室から 窓の外を眺めていると

ツグミがおどけた顔でこちらを

見ていることに気がついた

ピッ と一声言うと

そそくさとどこかへ飛び去った

冬鳥も 北へ帰る頃だろうか…


呑気なことを考えている

そんな 時だった



ガラガラと 鈍い音を響かせ戸が開いた

暗い面立ちをした担任が入ってくる



「 皆さんに 大事な話があります 」

重々しい口調で話し出す



「 同じクラスの 園田さんについてですが

持病が悪化し…

先週 大学病院の方で__ …」










嗚呼 さっきのツグミは







どこへ 行ったのだろう










学校帰り 僕はふらついた足取りで

母さんの入院している

病院に向かっていた


彼岸過ぎて七雪

午後からまた 冷え込む予報だった

僕はあまり 寒いとは感じなかった









『 ___西沢君 』








ふと 懐かしい声が聞こえた

前を向くと


___園田が立っていた



「 お前… こんな所で何やってんだよ」

ドスの利いた声を出す

胸の奥から何か

熱いものが込み上げてきたのを感じる





『 良かった 会いたかったの 』



彼女は安心したように微笑む



その優しい眼差しが

僕の心を逆撫でた





「違うだろ! 早く戻ってこいよ!

ノロマ!

なんで いつも 要領わるいんだよ!」


目から熱い雫が

ポロポロと落ちてくる




『 ごめんね 嫌な想いさせたね…』



彼女は申し訳無さそうに

肩をすくめた






「 別になんとも思わねぇよ!

俺は俺の家族のことしか興味ねぇし!」



嗚咽の中からなんとか声を絞り出す



視界が…ぼやけて



何も見えない






『 さいごに 伝えたいことがあって_』









「 駄目だ!!!」


必死になって金切り声をあげる






『今まで 本当に ありが_』




「 黙れ! それだけは 言うな!!!」


彼女の声に被せるように

僕は大声を荒げた






遠くから 時報の音が響く

『浜辺の歌』




僕の早まる鼓動をなだめるように

哀愁を纒ったメロディが

ゆったりと流れていく




はぁ… はぁ…



暑苦しい呼吸を

凍てつく大気が冷やす





時報が鳴り終わると

時が止まったような静寂が訪れた




僕は 恐る恐る 顔をあげた





___!




園田の姿は もうそこになかった


空を見上げると

灰色の厚い雲が

空全体を覆い




粉雪が 楽しげに舞っている





少しして 携帯の

バイブ音に気づいた

涙を拭い

おもむろに電話に出る


「もしもし、西沢颯真さんですか?

鳥羽病院の神崎です。

たった 今… お母様の心臓が_ 」



なぜだか 僕の心は

妙に落ち着いていた



せわしないな まったく




龍目 #小説・2022-02-26
ツグミ
小説
どんな未来が待とうとも
好きな人
初恋
龍目文庫
感想くれると嬉しいです
鳥目物語









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※ただただ惚気けます ご注意下さい※

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好きになったのは何時だろう

転校してきた時かな

隣に座った時かな

初めて喋った時かな

遊んだ時かな

一緒に帰った時かな



初めて出会ったのは

小学六年生の11月5日

もうすぐで出会って2年だね

転校してきて最初の席は

私の隣だったね

最初はちょっと怖い人かなって思ってた

金髪で

あんまり笑わなくて

ランドセル指定なのにリュック背負ってて

俗に言うヤンキーなのかなって思ってた

最初は君も緊張してたのかな

全然会話続かなくて

校内を案内するのもドキドキしたなぁ

でも怖い見た目以上に

「かっこいい」っていう印象が

強かったよ

段々しゃべれるようになってきて

楽しかった

嬉しかった

でも知っちゃった

前の学校に彼女がいたことを

彼女にもらったミサンガ付けてたね

それを知った時ショックだった

今思えばその時にはもう

恋に落ちてたのかな

でもその彼女とは別れてるのも

同時に知った

遠距離恋愛なんて辛いと思うから

別れてきた

そう言っていた君を

凄く優しい人だなって思ってたよ

今になって分かった話だけど

その元カノさんとは

本当に付き合ってた感じじゃなくて

相手が一方的に好きで

気がついたら周りに付き合ってるって

思われてて

なんとなく付き合ってただけらしいけど



そして1ヶ月が過ぎ席替えをした

最初はみんなに距離をとられてた君も

すっかりクラスの中心グループにはいって

沢山友達もいて

色んな女の子にも好かれてた

君が遠くに行ったように感じて

ものすごく寂しかった

でも良いことが起きた

母方のおばあちゃんが

君の家の近くにひっこしてきた

私はチャンスだと思って

おばあちゃん家に帰りたいって

お母さんにお願いした

何回も言ったら承諾してくれて

その日から毎日一緒に帰れるように

なった

嬉しかった

幸せだった



そこで少しハプニングが起こった

なんと妹がその人のことを

好きになったのだ

妹は熱しやすく冷めやすい性格だから

ほんの1ヶ月くらいで終わったけど

でも熱してる間はあつあつだから

凄くその人にアプローチしてた

姉妹で好きな人の取り合いしてたのは

今でも笑える話

妹は可愛くて

ほんとに美人で

似ても似つかないくらい

(性格はあれだけど)

そんな妹だったからこそ

君が妹を好きにならないかなって

不安だったよ

ある時妹がその人に聞いたの

「なんで姉ちゃんと一緒に帰るの?」

って

そしたらその人は

「特に意味は無い、同じ方向だから」

って答えたらしい

それを聞いた時はショックだったなぁ

でも諦めきれなくて

学校でも出来るだけ一緒にいれるように

色んな工夫したり

行事の時はアプローチだってした

本当に必死だった

初めてちゃんと人を好きになったから

私の初恋だったから



学校だけじゃ足りなくて

勇気を出して遊びにも誘った

何人かの人達と一緒に

君とも遊べた

みんなを撮るふりして

君のことも一生懸命写真にいれた

動画も撮れた

その時の私の宝物だった

君は途中で飽きたらしくて帰ったけど

私にとっては最高の思い出だった



それから小学校を卒業して

中学生になった

クラスが離れた時は

世界の終わりぐらい悲しかった

でも私の部室から

運動場で走る陸上部の君のことが見えた

数時間の幸せだった

そして中学生になっても

一緒に帰ってた

さすがに学校からはお互い恥ずかしいから

学校から少し離れた場所で

待ち合わせして

その時はもうひとり男の子がいて

3人で帰ってた

私が肩を痛めた時には

2週間ずっと鞄を持ってくれた

(最後の1週間くらいは痛くなかったけど)

忘れ物をしちゃった時には

一緒に学校まで取りに行ってくれた

おばあちゃん家じゃなくて

家に帰らなくちゃ行けないのに

おばあちゃん家に帰っちゃった日は

家まで送ってくれた

(おばあちゃん家と家は近いけど)

その時に勇気を出してLINEも交換して

もらえた

(LINE交換したくてわざと

間違えたのも秘密)

とにかくどんどん君を好きになった

時期だった



その頃

私の恋心と同じ勢いで

君は学校でモテた

元々イケメンだった上に

学年の中心グループで

陽キャの集まる陸上部で

沢山の女の子が君を好きになった

私なんてって思ったことも何回もあるし

部活の子と喋ってるのを見て

嫉妬した日もあった

君への好きが大きくなるのに

反比例して

君は沢山の女の子の憧れになった



そして事件はおこった

あることがきっかけで

喋らなくなった

一緒に帰らなくなった

一切の関係が無くなった

今思えば

ただの勘違いとすれ違いだったけど

当時の私からしたら大事件で

君と関わるのが怖くなって

それで避けた

中1の夏に起きたことだった



それからずっと関わりがなく

中2の梅雨の時期になった

中2になってもクラスは別で

死ぬほど悲しかった

君が他の子女の子に名前を呼ばれる度に

嫉妬に狂った

君が他の子と少し話すだけで

私は話せてないのにって

悲しみに溺れた



そして5月の初め頃

君に久しぶりにLINEをした

勇気が出なくて押せなかった送信ボタンを

見かねたお母さんに押されてしまった

でも今ではその行為に感謝してる

そして君から返事がきた

ギクシャクすることはなく

何事も無かったかのように

お互い普通にLINEをした

「避けられてると思ってたから安心した」

そんな言葉を言われて嬉しかった

学校で少しだけ喋りかけてくれた

時もあった

私が笑って返事したら

その日の夜のLINEで

「久しぶりに笑ってるとこ見れて

よかった」

脈アリのようなLINEを送ってくれた

でも1度君に怖いと思ってしまった私は

騙されてるのかもしれない

遊ばれてるのかもしれない

そう感じてしまって

中々好きアピールは出来なかった

でもある日君がLINEで

「一緒に帰らん?」って

言ってくれた

もちろん即答して一緒に帰った

幸せだった

一緒に帰ったのはその日だけだったけど

凄く嬉しかった



そして5月17日

LINEをしてる時に両想いが発覚した

泣いた

嬉しかった

幸せだった

まだ少し信じれない部分もあったけど

それでもものすごく幸せだった

でも付き合おうみたいな話は

その時は出なかった



そして5月24日

両想いが発覚してから1週間後

学校の人がいない所に呼び出されて

告白された

あたりまえだけどオッケーした

嬉しかった

幸せだった



そして数ヶ月が経ち

今に至る

もちろんその人とはまだ付き合ってる

病み気質で

めんへらで

どうしようもないクズな私のことを

ずっと愛してくれる

そのことが死ぬほど嬉しかった

生きる意味を見失ってた私の

唯一の希望になってくれた

今はその人のことが一番大好き

他の子の恋バナとか聞いてても

私の彼氏のほうが500倍いいって

心の中で呟いてしまうほどに

君に夢中なんだ

ぎゅーしてくれるとこも

ちゅーしてくれるとこも

おんぶしてくれるとこも

好きって言ってくれるとこも

愛してるって言ってくれるとこも

ずっと一緒って言ってくれるとこも

病んでても優しくしてくれるとこも

見捨てないでいてくれるとこも

苦手なのに電話してくれるとこも

ちょっと天然であほなとこも

元ヤンのくせに子犬に怯えるとこも

ご飯食べる時の一口がちっちゃいとこも

以外とすぐ拗ねるとこも

電車に手を振るとこも

心配性なとこも

ゲームが有り得んほど上手いとこも

ちっちゃい子が好きなとこも

私のほっぺをぷにぷにして遊ぶとこも

たまにすごく甘えてくるとこも

私が甘えた時に死ぬほど可愛がって

くれるとこも

嬉しいことを沢山言ってくれるとこも

幸せなことを沢山してくれるとこも

私のことを何よりも大事に

してくれるとこも

他にも言い足りないほど

全部全部が大好きなんだ

一生一緒にいたいって思う

ケンカだってするし

お互いすぐ病むし

嫉妬だってするし

すれ違いだってあるし

それでもずっと一緒にいれてるのは

お互いが大好きだから

君も生きる意味が無いから

私を生きる意味にしてくれてる

私の生きる意味は

もちろん君

周りから見たら共依存なのかもしれないけど

私たちにとってはこれが幸せで

生きる意味であり価値なんだ

君は世界一素敵な彼氏だって

全世界の人に大声で叫びたいほどに

君のことが大好きです



毎日毎日ありがとう

毎日毎日ごめんね

君がいるから嬉しくて頑張れて

そして幸せです

これからもずっと一緒にいようね







































世界で一番

愛してるよ




君の彼女より

秘密さん・2021-10-31
自己満投稿
感想くれると嬉しいです
長いのに最後まで読んでくれた人
本当にありがとうございます
彼氏
惚気
独り言
大好き
愛してる
嬉しい
幸せ
ずっと君だけ
ひなたひゆ

もし、俺が___

長編小説


あの時、あの時、俺が言葉さえ間違って居なければ___

--------キリトリ線--------


ねぇ、そうくん、言ったよね?
“俺はお前が笑うならそれでいい”って
だから、私海の中で笑いながらバイバイするね
そうくんは、それでいいっていったよね

そういって、千鶴は海中へ消えていった


ーーーーーーーーーーー

ばかっ、お前なんていなくていいんだよ
お前が居るとめざわりっ

私は“めざわり”私は“邪魔”

私なんて存在しなくていいんだ
だけど、1人だけ、たった1人だけど私を必要としてくれた人が居た、

だから、だから、生きてこれた

いつもの帰り道、そうくんと2人でアンパンを片手に海辺を歩く
いつもどうり無言で
でも、安心する不思議な時間だ
それが私にとっての唯一の幸せ


だったんだ__



私はそうくんに聞いた
ねぇ、そうくんは何が幸せ?

そう聞いた

“んー、千鶴が笑顔でいることかな”

そっか、なんか嬉しいようで苦しかった、
私はそうくんの前では泣いてるとこも弱いとこも全てを受け止めて“幸せ”と言ってほしかった、そう思う私がいた

じゃあさ、そうくんは何もほしいものはないの?

心のどこかで願ってした
私が必要って言ってくれることを
だけど、そうはいかなかった、

“俺は千鶴が笑うならそれでいいかな”

あぁ、じゃあ、私って生きていなくていいんだ

私が笑って死んだら君はそれでいいんだ

なんか、深い深い穴に落ちた気がした

きっと、そうくんは悪気はない
そんなこと分かってるわかってるんだよ…

だけど、なぜか、私の中に“死”という言葉しか思いつかなかった

“じゃ、俺帰るな!また明日!”

ってそうくんは笑顔で帰ってった


--------キリトリ線--------

“おはよう”

あぁ、また今日という日が始まった
でも、今日が私の最後の日

ねぇ、そうくん、放課後海行こーね

(私の最後をそうくんみまもってね)

“なにいってんだよ‪wあったりめーだろっ”



“お疲れ様ー”
海辺をいつもどうり歩いて行く

ねぇ、そうくん、私さ、今日で終わりにする。この人生
毎日続くこの嫌な毎日を終わりにするね


“えっ、どうゆうこと?”

そうくんは私が笑っていることを願うんだよね?

“そうだよ”

じゃあさ、私さもうこの毎日嫌なんだ
私なんて居ないほうがこの世界はいいんだよ
私なんて誰も必要としてないから
だから、私さこの人生に悔いはないんだよね
だから、笑って人生終えるよ

“えっ”

そうくん私の最後を見届けて
これが私の最後のお願い

“まっ”

そうくん!!
もういいから
私、海の中に帰るね
さよなら___

この人生悔いないよ
ありがとうそうくん
冷たい水が足首からお腹、肩どんどんつかっていく
でも、私は笑顔でわらっていた___




ーーーーーーーーーーーー



俺は千鶴をコロした
あの時、千鶴はどんな気持ちだったのだろう
千鶴はどんだけ苦しかっただろう

ごめんな千鶴

海に入っていく千鶴はなぜかこれまでで輝いているようにみえた
千鶴は千鶴は本当に悔いがなかっただろうか、

あの時俺があんなこといわなければ…
俺が、俺が、俺が、


コロしたんだ___







BADEND



言葉は時に人を追い詰める事があります。どうか、どうか、言葉を慎重に選んでください。
また、感想などいただけたら嬉しいです。
そして、小説初心者なので暖かい目でお願いします。

紫月 杏莉 〜一言みてね〜・2020-07-24
1人でも多くの命を救うために
誹謗中傷
小説
感想くれると嬉しいです
長編小説
辛い
死にたい
アンリ
アンリの小説
もし、俺が___

君と出会って

"胸が少しドキドキして"

君が笑いかけて

"私も微笑んで"

君から告白されて

"嬉しくて顔が熱くなっちゃって"

付き合う事になって

"緊張して上手く話せなくなって"

一緒に色々な場所に出かけて

"色々な思い出を作って"

2人で夕日を見ていたら

"甘くて切ないキスをした"

私たちは顔を見合わせて

"笑いあった"

次の日から君は学校に来なくなって

"私は泣かずに君を待って"


それでも君は現れなくて

数日後、君のお母さんから手紙が来て

"君が危篤状態だという事を知って"

急いで病院に向かったら

"色々な物に繋がれている君の姿を見て"

いつもの君じゃなくて怖くなった

"もう目覚めないかもしれない"

そう君のお母さんから言われて

"手がどんどん冷たくなっていって"

私は君の手を強く握った

"お願い。私を置いていかないで___"

何度そう言っても君は目覚めなくて

"でも君は綺麗な涙を流していた"

私は何度も君に呼びかけた

"そしたら君は微かに目を覚ましたんだ"

ごめん、ごめんね

"君は何度も言っていた"

あの言葉が今でも忘れられない

"その花プレゼントだよ"

君のベッドの横にある机を見たら

"キクの花があった"

私は涙が溢れ出した

"誕生日おめでとう"

君は微かに手に力を込めて握ってきた

"知らない間に君の手は細くなっていた"

私が知らない間に君は頑張っていた

"生きようと努力していた"

なのに私は何も出来なかった

"泣かないで"

記憶の最後の私が泣き顔とか悲しいよね

だから私は___

"今までありがとう。大好きだよ"

君はとても安心した顔をして

静かな病室に悲しい音が響いていった_



その翌日、私は君のお葬式に参加した

"君が亡くなった原因は交通事故"

君はその日、花屋にキクを買いに行った

"そして、帰りに小さい男の子が道路に飛び出した所を庇い逝ってしまった"

でも、君は男の子とキクの花を大事そうに

抱きしめたまま倒れていたと

通報者の方が教えてくれた

"キクの花言葉は
『あなたを愛しています』"

本当は今でも信じられない

今でもどこかで

生きてるんじゃないかって_

"君に会いたい"

"俺もだよ"

君の声だった

君の姿が見えた

"先に逝く事になってごめんね"

怖いよ。君が居ない世界で生きる事が。

"大丈夫。俺は信じてる"

君は優しく微笑んでいた

"最後まで私に優しい笑みをくれた"

そんな君に私が出来る事は?

"私、強く生きるよ"

"うん。ずっと応援してるから"

そこで光が強くなって___

"君はいなくなっていた"

でも、私には分かる

"君は姿が見えなくなっただけでこの世界には存在するんだ"

私、頑張るからね

りな𓂃◌𓈒𓐍〜🔓note Cafe〜・2020-05-16
感想聞かせてください
感想くれると嬉しいです
小説?
読んで欲しい(*´▽`*)
NOTE文庫(●︎´▽︎`●︎)

 〈人間型ロボット 取り扱い説明書〉



1.性別設定

・♂か♀決め、入力する。
※一度決めた性別は変更できません。

2.名前設定

・名字と名前を決め、入力する。
※再度変更可能です。

3.人格設定

⑴無感情
⑵せっかち
⑶頑固
⑷素直
⑸マイペース
⑹正直
⑺自由奔放

⑽新しく制作する

4.感情制限設定

・感情制限では感じさせたくない感情を選び、
 ロボットから感情を排除出来ます。

・感じさせたくない感情がある場合はその感情を
 入力させて下さい。


5.能力設定

・こちらのは、この6つの
 設定からお選び下さい。
※設定すると設定した能力が一方的に
 優れて成長します。

(1).家事能力
(2).身体能力
(3).思考能力
(4).忍耐能力
(5).アイデア能力

(6).なし



これで初期設定は終了です。



6.注意事項 

・愛したり、愛でたりしないで下さい。
・商品に絶対に『愛』を教えないて下さい。 
(教えてしまうと、恋というと心のバグが発生してしまいます。) 
・バグが発生した場合、ロボットを強制終了させて下さい。
・使用を一時中断(睡眠)をする場合は、牢獄(別売り)に入れて下さい。



製造日2021

波夏。   ・2021-02-26
あなたならどうしますか?
これ物語にしたいんだよね...
好評だったら続き書く
←多分無理かなぁ...
どうせ...不評だよなぁ...
(3点リーダー症候群なんだよねぇ...)
取り扱い説明書
トリセツ
自己紹介投稿しなくてすみません。
心のバグ
なんでこの時間に投稿した、私...
寂しい理由
感想くれると嬉しいです
贈り物お願いします!
拡散希望
宣伝希望
人間型ロボット
NOTO文庫

《僕のヒーロー》②

僕は今年、死ぬ。

それは絶対変わらない。

なんで、僕なんだ__


『ねぇ、君、名前何て言うの?』

そんな暗い空気を追い払う勢いで

その女はやって来た。


この病室に来たってことは、

この子も長くないのか…

なんてことを考えながら、

僕はその女と親しくなった。


今更、人と馴れ合っても、

辛くなるだけなのに…



その女は、

僕が作った壁を軽々と越えてきた。


『私は、夏希っていうの!』

『華のJKよw』


なんでこいつはこんなに明るいんだ__


僕は、なんだかんだ言って、

年の近い夏希と仲良くなった。



夏希に、外出日を合わせろと脅され、

一緒に出掛けたりもした。


外出なんて、

いつぶりだっただろうか。


二人でギリギリの時間まで遊んでいた。


この先も、

この日常が続くのだと思っていた。



僕は忘れていたんだ。


僕たちの時間には


限りがあることを____

ジェシ 辞めます、バイバイ!・2020-03-03
僕のヒーロー
小説
下手
続き
感想くれると嬉しいです

××年××月××日

両親が死んだ。
交通事故だった。

母親は優しい人で
父親は少し厳しい人だったけれど
私を愛してくれていた

裕福では無かったけれど、
周りが羨む家族だった

休日は沈丁花の咲き乱れる庭で
よく父と遊んだ
母はひどく優しい顔でそれを眺めていた

幸福の庭。

春は過ぎ、庭を彩る色も
優しさも、温もりさえも消え去った

忙しく過ぎる四季の中
帰る場所を亡くした少女は鬼トナリ
幸福の庭に囚われ、
変わることのない季節に溺れ、
泡に溶けていった__。

鬼となった少女の力“虚夢”

戻ることのない幸福に少女は云う
『もういいかい_』


これは、悲しみにより鬼へと堕ちた少女の話

鴉鬼・2020-12-05
沈丁花の花言葉「永遠」
永遠を夢見た少女
短編小説
ポエム
創作
独り言
愛してもらいたかった。君に。
感想くれると嬉しいです

こんにちは。花恋です。

今日から

私がこれまで体験してきた聞いたことある

【恋愛】を小説風にして紹介したいと思います。

1話目 お手紙

緒方先輩へ

昼休み、屋上で待ってます!

雪より

先輩屋上に来てくれるかなぁ〜♥

私は、郡山 雪。

妄想女子

緒方先輩に片思い中だ。

緒方先輩 緒方宗介先輩とは、

かっこよくて、運動ができて、頭も良くて

面白くて、声が良くて、優しくて

うふふ えへへ むふふ

「おーい雪?何ニヤけてる?」

⌜えーえへへ気になる?⌟

今話してるのは、幼なじみの佐藤 翔。

翔は、1つ年上だ。

緒方先輩と同じクラス

よく私のクラスに遊びに来る。

まじで鬱陶しい。

運動ができて、頭も良くて、イケメンで

馬鹿で、口うるさい。モテる‪

だから、よく翔のファンに話しかけられる。

そのうちいじめられそうだなぁって思ってる‪w

「えっとねぇ〜♥緒方先輩に手紙渡したの!」

⌜へぇー良かったじゃん〜⌟

「いいでしょー先輩来てくれるかな?」

⌜来るんじゃない?⌟

「やったぁ〜♥大援してね!」

⌜大援は無理かm⌟

(雪〜移動するよ!)

「はーい!翔、またね!」

⌜じゃーな!⌟

2話へ続く。

名前は、偽名です。

どうでした?

良かったら感想くださいね♪

咲華 花恋・2021-01-04
小説
小説風
感想聞かせてください
感想くれると嬉しいです
1話目


連続短編小説




『 ウグイス 』



#2

ザッキー と ソノ





まだ少し肌寒い 快晴の空の下

私は湖畔のベンチに腰を下ろし

スケッチブックを開く

豊かな自然の揺りかごに抱かれ

まどろみの中 自由に絵を書く

私にとって 至福の時間


嗚呼 なんて私は 幸せ者なのだろう…





とある 幽霊の少女に

付きまとわれていることを除き__





『 __ザッキー! 大変大変! 』



ヒヨドリ以上にけたたましい声が

鼓膜に直に響く


「 キャッ! 」


驚いた拍子に手に力が入り

鉛筆の芯の先が折れた

黒鉛の粉が 不格好に落ちる


私の額に 青筋が立つ

「 ソノ! 絵を描いている時は

話しかけないでって言ったよね!?」



幽霊少女は、すこし申し訳なさそうにして

白い両手のひらをこちらに向けた

『 一羽だけハクチョウが残ってるの…

もう 春なのに… このまま夏を向かえたら

暑すぎて 死んじゃうかも…』

大きな瞳を潤ませ 肩をすくめる


「死んでる…あんたに騒がれる

ハクチョウもちょっと…惨めね… 」


私は 黒鉛の粉を払いながら愚痴を零す

せっかくの絵が、余計に汚れた…

フフフ… 顔を曇らせ瀬々笑う…



『 …どうしよう… 』


それは こっちの台詞なのだが…


「 きっと、シベリアの方に

帰りたくなかったのよ 」

溜息混じりに言葉を返し

黒鉛で黒ずんだ自分の手を眺める



『 どうして…?』

幽霊少女はきょとんと首を傾げる



「 いろいろとね……」


手持ちのハンカチを取り出し手を拭く

汚れは…取り切れない…


『 どういう意味…?』


「 いいの、知らなくて…

生きている側の問題だから…」


不気味なほど平穏な空を眺め溜息をつく

自分のことだけでも手一杯なのにね…





ホー ホギョッッ!


どこからか聞こえる下手っぴな

ウグイスの声が私を嘲笑った

余計に調子が狂う…







友達なんて いらなかった私

何が嬉しくて ど天然 幽霊少女

とつるんでいるのだろう___





『__ ザッキー!ねぇ、聞いてるの?』



幽霊少女の声に ハッと我に返る

そうだよ 本来この子と関わる義理はない

生前の彼女と接点は無かったのだから!



聞こえないフリ見えないフリ…



『…? あれ?ザッキー?

本当に聞こえないの?

ねぇ? ザッキー?

おーい…? ねぇってば

ザッキー? さっきまで

反応してくれてたよね?』


…耳が…こそばゆい_


「 …__だ、だから馴れ馴れしい

って言ってるでしょ!」


無理だった…

だいこん役者以前の問題だ…

我ながら 呆れる


『 ごめん…でも 反応して

くれないものだから…』


「 論点 そこじゃないんだけど…」

黒ずんだ絵を眺めながら

ぶっきらぼうに言う

まぁ…これはこれで

悪くはないかもしれない

この絵は、これとして残しておこう…


『……でもね… 頼れるの…

ザッキーだけなの…

他のひとには私のことが

見えないみたい…』



ふぅ… 昔から 限定 と言うワードに

弱い私… 動きます…


「 で… 私に付きまとう理由は何?

何をどうして欲しいの…?」


その言葉に幽霊少女は一瞬だけ

顔を輝かすと 一呼吸置き

真剣な眼差しで私の顔を見る

空気が 張り詰めるのを感じる


『 その… 私の好きな人を…

助けてほしい 』


これは…簡単な人助け

レベルの話ではない

私の脳は反射的に

断る言い訳を考え始める


「 でもさ… それ…かなり厳しくない?

私… 真っ赤な他人だよ?

下手に深入りすれば 私… 不審者扱い…」


『 きっと… 打開策はあるよ 』



「 話が戻るけど その…人には

ソノのこと見えない訳…?」


『 ……… 最期にお別れを言いに行った

時までは見えていたみたいなんだけど…

私が成仏に失敗してからは全く…』


ふーん… そういうものなの……?


『 多分 心を閉ざしちゃうと

駄目なのかなって…』


「そっか…」

なんだか…嫌な予感がする…


『 だからその閉ざされた心を

こじ開けて欲しいの… 』










ケキョケキョケキョケキョ…


若いウグイスの

気の抜けた声がする







___煩わしい






そこからもう少し 彼女の事情を聞いた

持病持ちで体が弱かったこと

自分の通う病院に クラスメートが

通っているのに気づいたこと

心配で声をかけるうちに

次第に打ち解けあい 特別な

感情を抱くようになったこと__





私の知る世界とは

__かなりかけ離れていた





髪を撫でる そよ風が

太陽の香りを運んでくる

私は 軽く 鼻をすすった







『 …ハッ!そうだ!

手作りお菓子を贈るのはどう?

もしかしたら それで打ち解けるかも!』


「…へ?」

思わず すっとんきょうな声を出す


『 その人と共通の趣味があって

それが料理だったから… 』


「 まてまて… 今の話の流れだと

それを本人に渡すのって…」


ソノは私の方を向き 静かに頷いた


「 あは…さすがに 無理かなぁー 」

私はおどけて返す


『大丈夫 私が作り方教えるから 』


「 論点 そこじゃない

落ち着いて考えて欲しいんだけど

ましてや、心閉ざしてる人にさ

他校の見知らぬ人間が近づいて

手作りお菓子を持っていって

仲良くしてねって… これ…どうなのよ…」


過激派オプティミストのソノも

さすがに 口籠る


『………せ、せいしゅ…』


「 不審者だから 普通に__ 」











__バシャッ!


湖畔の水面にアイガモが

勢いよく水着した









ここで じっとしていても

何も進行しない… 不安でも何かしら

行動をおこさないと何も始まらない

そんな気がした




「まぁ、渡し方はともかく

共通の趣味からアプローチするのは

悪くないかもしれないね…

丁度 明日も休日だし__」



『 じゃあ 早速 材料の買い出しだね!』


無邪気な態度に文句を零しかけたが

屈託のない ソノの笑顔には

逆らえなかった






…でも待って…


肝心の材料費って 誰が__





材料を揃えると 私の家で

奇妙な儀式が始まった

これ… 客観的にみると私一人で

お菓子作りを始めているようなものだよね…

家に誰もいなくて良かった

『まずは… __』

しゃかりきるソノが微笑ましい





作業を進めるうちに ある疑問が

脳裏をかすめた

もし、ソノが中途半端に

姿をくらます事なく

亡くなる前にちゃんとした形で

お別れを言えていたら

関係がこじれることなど

なかったのではないか…?


「 ねぇ… ちょっと聞いていい?」


『何…? あ、駄目だよ

そんなに混ぜちゃ…』


「料理の話じゃなくて

ソノの話なんだけどね…

どうして病状が悪化して

大きい病院に移った時

教えてあげなかったの__? 」





暫く 沈黙が続いた




ひょっとして…地雷を踏んだかもしれない


焦燥感に耐えれず 私が 謝ろうとした


その時



『そう思うよね…』


私より先に ソノが沈黙を破った

胃の辺りに軽く痛みが走る



『 在り来たりで笑うかもしれないけど…

好きな人には 美しい姿だけ見せて…

そのまま去りたかった…』




「 ………ソノ… 」

目頭が熱帯びるのを感じる


『 私… さいごの方

本当にひどい姿だったから…

言葉通り 骨と皮だけ… 』



私は前に詰め寄ると

彼女の瞳を真っ直ぐに見詰めた…


「ソノ… あのね… 頑張る女の子は

皆 平等に 美しいんだよ… 」


……何 言ってんだろ…私… 柄でもない…



少しして… ソノは小さく呟いた


『 __ザッキー………

………なんか焦げてない?』



「 へ? 」


変な臭いとともに黒煙が上がる

わっわっ あっつ!!

騒々しい音が 台所に響く


暫くして


リビングのテーブルの上に

無惨な姿の黒ずみが置かれた


『 ザッキー… 大丈夫

誰にでも失敗はあるよ』


ソノは優しく背中を擦る

…幽霊なので 動作のみ


『あ、あと さっきの言葉…

とても心に刺さった… ありがとう

死ぬ前にザッキーに

会えていたら…なんて…』



私は 黙り込んだまま

悲しげに 黒ずみを見詰める










「 材料費 勿体無い…」


『 ……… 』







…ニヤリ





「 ップ クハハハ!」


『 え? なんで急に笑うの!?』


「ヒヒッ だって ソノの顔… プッ!」


『 え?え? 何何…?!

説明してよ!』



「 フフフ… いーの こっちの話 」


『 …余計に気になるよ 』



「 なんだか いろいろと吹っ切れたなぁ…」


『 …ザッキー さっきから…おかしいよ…』


「 お菓子だけに? フフフ」


私は テーブルの上の黒ずみを

手に取り 軽く力を込めた

黒ずみはパラパラと崩れ

なにやら 香ばしい匂いが鼻をくすぐる





龍目 #小説・2022-02-27
ウグイス
小説
どんな未来が待とうとも
好きな人
感想くれると嬉しいです
龍目文庫
鳥目物語



連続短編小説




『ジョウビタキ』


#3



津島 と 神崎








ソメンヨシノの並木通り

裸の枝をよく見ると

開花の準備を進める蕾たちが

ふっくらと色づいている

春の足踏みに合わせて

エンジ色のウィンドブレーカーを

纒った男が 颯爽と駆けていった








朝の有酸素運動に利用する

湖のほとりに着くと

今日も 無意識にある人の影を探す



___いた。



やや高めの針葉樹に囲まれた薄暗い一角

絵を描く少女の姿があった

自然の隠し絵の一部になったように

ひっそり しなやかに佇む


ザワッ…


力強い 立春の風が

水面を叩き大きな波紋を描く

その美しい曲線は

風上側の岸に立つ彼女の方から

すっと僕の方へ

音もなく広がっていった


y=Asin*2π/t(t-x/v)

…実際は目に見えない

抵抗の数々が邪魔をする

高校の授業で習う数式通り

波を捉える事は出来ない

そう… 今の… 俺では…







カッ カッ カッ…!


北帰行を控えたジョウビタキの

地鳴きが先程の 並木道から響く

その声に押されるようにして

僕はゆっくりと加速をつけ

いつもの周回コースを走り始めた



走り続けるうちに 樹海の深瀬まで来ると

例の少女の後ろ姿が見え始めた

少し ピッチを広げ 顎を引く

今日こそ 会釈の一つぐらい

出来るだろうか…

そう考えている内に

心は否定的な意見を唱え始める

ゾワッとした感覚に意識は反れて

気がつけば 次第に彼女の姿は

遠のいていっていた…


嗚呼 この茶番を何度繰り返せば

気が済むんだと

先程まで否定語を吐いていた心は

態度を一変し 僕を嘲笑う





その時だった

なんとも耐え難い痛みが

左脚を襲った




「 ぁぁあ!」

情けないうめき声と共に

僕の身体は地面に崩れた…

一度 肉離れを起こした部位には

癖がつく きっとその類だろう…




「 だ、大丈夫ですか!?」

どこからか若い女性の声がきこえた

軽やかな足音がこちらに近づく



…………最悪だ…



それでも 余りの痛みに

返す言葉もでない

膝を抱えたまま のたうつ…


「 左脚が吊ったんですね…?

仰向けになって下さい

脚伸ばせれますか…?」

彼女は手際良く

簡易的な処置を施してくれた


脚の痛みが和らぐと共に

自責と羞恥の念が込み上げる…


僕はただ謝罪の言葉を連呼し

痛みと自己嫌悪に耐えた__



ようやく 落ち着きを取り戻すと

自分の置かれる状況が見え始めた

頭上には 樹海の空が揺らぎ

少し右へ視線を移すと

先程の少女の横顔があった




「………本当に…すみません…」

僕はゆっくり身を起こした

「 気にしないで下さいよ… 」

彼女は笑って返す




ザァッ…

そよ風がいじる髪を耳にかけながら

彼女はゆっくり前を向く

スズランの香りが鼻をくすぐった



「 季節の変わり目です

シーズン前でもありますし…

あまり 気温差の出る

時間帯の走り込みは

避けた方が良いかと…私は思いますが… 」

彼女は遠くの方をぼんやりと眺める


「………この時間帯でないと

いないじゃないですか__」

思わず言葉が漏れ慌てて口籠る

「 …? いない…?」



「 あー!いえ あの ジョウビタキが…」

僕は咄嗟に朝の地鳴きの声を

思い出し話題にあげる


「え? あぁ、確かに日が高くなると

見かけなくなりますね…」

彼女は半分納得したようで

半分不思議そうな顔をする




ヒッヒッヒッ…!

噂をすれば彼の声が影をさす

お互いに顔を見合わせ 笑った





暫く 他愛もない会話をしていると

いつの間に 影法師の背丈が短くなる

時間にさしかかっていた




「 すみません、私はこれで

もう、歩けますよね…? 」

彼女はすっと立ち上がる


「 あ、はい! ええっと…

あ、あの 僕 津島っていいます」


「 …? あ そう言えば

自己紹介まだでしたね

なんだか知った気でいました」

彼女は悪戯に笑った

「 ええ、僕も同じ気持ちでしたよ」

「 ふふ、ですよね… 私の方は

神崎と言います 以後お見知りおきを」

そう言って軽くお辞儀をすると

彼女は やや小走り気味に

風下の方へ駆けていった




ザァッ…

朝より やや強まった風が

樹海に細波をたて

いぶかしげな音を辺りに轟かせる


さて、僕も帰るか__









ひと気のなくなる夕方の湖畔

6時を告げる時報が響く

『 浜辺の歌 』___


哀愁を纏うメロディに合わせ

暗い樹海の中に

少女の軽やかな足音が鳴る

ベンチの付近で足を止め

少し 辺りを見回す

「………あった!」

置いてけぼりのスケッチブックを

嬉しそうに抱えあげた



ザァッ…

風が再び樹海を揺らす

少し恐怖心を憶えた少女は

耳に髪をかけ 走り出す


その時だ

何か足元をすくわれた


「 キャッ!」

小さな悲鳴と共に地面に身を崩す


対したケガはないが

両手を地面につけたまま

身体が硬直し動けない



背後から 若い男の声がした

「こんばわ 神崎さん」

一見 明るい口調が 少女の恐怖を煽る

何も言えずただ地面を見詰めた




「 なんだか、今日

津島ってヤツと 楽しそうに

話してましたよね?」

男は淡々とした口調を崩さない











「___ところで君は…

人が絶えず消えてゆく世界で

そんなのお構いなしに

幸せそうにするヤツのこと

どう 思う___ 」





















夕食を済ますと僕は自分の部屋に戻り

おもむろに携帯を取り出した

「 あ! 」

久々に幼なじみからメールが

届いているのに気がついた

最近やや疎遠気味だったので

やや 嬉しい___






『____彼女さん 元気にしてる?』







なんだ?これ?

メールの送信先間違えたろ…アイツ

ぬか喜びだったな期待して 損した


僕は深く溜息をつきつつ

明日の 荷物を準備をした


ガタ ガタ ガタッ

風が窓ガラスを揺らす

明日は風が強い日になりそうだ







龍目 #小説・2022-03-03
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