#揺れる恋花

君が誰かさんに想いを伝えるために

たくさんの勇気を振り絞ったように

花だって花束になるために努力した

君に恋してる僕に気づかないで

君は遠くの誰かさんに恋してる

貼り付けたはずの想いは剥がされた

記憶の中にそっと付箋を挟めるかな

君が誰かさんの隣にいて幸せなら

私は君の前では悲しまずに喜ばなきゃね

一音も想いを綴れないなら

せめて花束を君に贈らせて

君は僕と反対方向を誰かさんと歩く帰り道

黄昏よ、寂しさに染まる僕を照らさないで

君が落ちる世界は僕では力不足なら

僕が堕ちる場所は君の心不足なのか

手を伸ばしても届かない月のような恋

染まりはしないなら月のように去って

手を伸ばせば届くと過信していたのね

実際は触れられない程に遠く離れていた

実ることはないと知りながらも

まだ育てようとしている片恋慕

言葉を重ね合わせてできた音

私の想いは君には響かないね

僕が綴った想いの欠片

君が声で紡ぎ始める時

君は誰を想うのだろう

君が好きな人に視線を向けているから

私とはなかなか視線が合わないみたいね

不機嫌を隠さずに溶けたチョコ

涙でできたから甘さなど皆無ね

君を好いていないことこそ嘘だと気づいて

心は強く深く真っ赤に染まっている本音だ