#新学期

制服を脱ぐと
肩の力が抜ける
高校はそれなりに
なんとかやっているけれど
先生のいる学校ほど
安心できて
充実してて
毎日が楽しみって
思える場所は
なかった

先生のいない学校生活は
なんか息苦しいよ
帰り道
中学校の近くを通るたびに
切なくなる
私は前に進んじゃったんだって
実感して
それはいいことなんだけどね
それでもなぜか
心が空っぽなの

その微笑みの、意味は？


久しぶりに教え子の顔を見て
懐かしい気持ちになったから？

新しい環境で頑張ってるはずの
元生徒の背中を見て
何かを思い出したから？

必死の立ち漕ぎが微笑ましかったから？

あの頃と何も変わらない私がいて
相変わらずだなあと思ったから？
それとも

嬉しかったから？
自然に笑みが溢れたの？

なーんて
そんなことあるわけないじゃん



でもじゃあ
あの瞬間何を思っていたの？

いつか
楽しいって
思える日が
くるのかな
それまで
頑張らないと
支えてくれた先生に
申し訳ないな
胸を張って
今の生活楽しいです
って言えるときまで
どうにか
頑張ります

辛い日には
先生の言葉を
思い出します
そのひとつひとつに
励まされるから

楽しい時には
先生の顔を
思い出します
元気にやってますよと
伝えたいから

不安な朝は
先生の手の温もりを
思い出します
あたたかく
見守られているようで
安心できるから

成長を実感できた瞬間は
きっと先生の瞳を
思い出します
今だったらあの瞳を
真っ直ぐ見つめられるから

時々
先生の声を
思い出します
私を呼ぶあの声が
大好きだったから

暇な時間は
先生のことを
思い出します
いつまでも
忘れたくないから

先生とさよならしてから
かなり時間が経っちゃいました　
卒業後のように
衝動的なものではなく
この期間にいろんなことを考えて
それでもやっぱり
どうしようもなく会いたい
後輩たちが羨ましい
どうしたらいいんだろ

今でもふと
高校で授業を受けていると

先生が実験の方法を説明する声
実験器具を扱う仕草
時々なぜか関西弁そのままの授業プリント
実験が上手くいかなかったとき
　実験結果こうなりましたよねー？
　っていうかこうなるんですっ！
と笑いながら主張する先生の姿

気づかないうちに
その様子が浮かんできてしまいます

当時はなんとなく
当たり前に毎授業が過ぎていって
でも楽しい時間でした
心の底ではこの時間が
永遠に続くものではないことを
分かってたはずなのに
終わりが想像できなくて
まだあの日々の途中に
閉じ込められているようです

なんでだろ
先生と過ごした3年間はあっという間で
待ってほしいくらいだったのに
時間の経過に心が追いついてなかったのに
卒業前は土日が恨めしかったのに

今は早く1週間が過ぎないかなって
思ってしまいます
ずっと同じ速さで毎日が進んでるなんて
信じられません
先生がいるのといないのとで
なんでこんなに違うんだろ

君がクラスに馴染めてきたのは嬉しいけど

君の声がよく聞こえるようになったのは嬉しいけど

どこかで寂しいと思ってしまう最低な自分がいる

高校生活に馴染んでくるほど
先生のこと
考えちゃいます

先生との日々は　
先生に出会うまでとは
全く違う世界で
先生との会話は
きっとこの先出会う
どの世界でも味わえない
奇跡と喜びに満ちていました

私は先生との時間に
まだ終わりを見つけられなくて
先生との思い出は未完成
多分永遠に
完結することはないけれど
少しでも思い出が増えたら
嬉しいなって思います

時々
今もずっと別の世界で
これまでと変わらない
中学校での日々が
続いているように
錯覚してしまいます
不思議ですね



先生の生徒じゃなくなったこと
まだ信じたくないな

やっと高校が楽しいって
思えるようになった気がします

高校のチャイムは校歌のメロディで
最初は慣れなくて聞くたびに
反応してしまったけれど
今は高校生活の一部として
聞き流せるようになりました笑

でもやっぱり
チャイムが鳴り終わる頃に
教室に入ってきて
少しだるそうに
「はい始めまーす」
って言う先生の声が
先生の授業の雰囲気が恋しくて
高校でチャイムが鳴るたびに
今日も授業をしている
先生のことを思い出してしまって
胸がキュッとなります
懐かしくてたまらない

どうしても先生のことは
忘れられないみたいです

あーあ
高校の担任
少し先生に似てるんです
担当教科は違うけれど
顔の雰囲気とか
特に黒板に書く
少し習字っぽくて
きれいな崩し字とか

だから毎日
会うたびに
先生のこと思い出しちゃって
少し辛いです　

担任の先生には申し訳ないけれど笑

いい先生ですが
私の先生には
及ばないですよ笑

やっと友達と言える子もできて
授業も始まって
学校にも慣れてきた
もう先生のことあんまり考えないな

進学校でちょっとキツいって思うこともあるけど
先生との奇跡のような日々を思い出して
勝手に勇気もらって

先生のおかげで続けられた部活
高校でも入る予定です

いろんなことに、人にもまれながら
成長します
楽しみです

朝はなかなか会えないですね…
もし会えたら密かに悶えます〜笑

そんなこんなで
なんとかやっていけそうです

高校の生物の授業
いまいち集中できないな
先生に教えてもらったことなんだから
頑張らないとって思うのに
過ぎ去った時間に飲み込まれそうで
実験中に友達と笑うときも
時々苦しくなっちゃうんです

無事高校の吹部でも
中学校と同じ楽器を担当できそうです
良かったぁ…
先生とのつながりが深まるきっかけを
作ってくれた楽器に感謝しつつ
先生に文化祭で見せた　
最後の演奏とはまた違う
もっと成長した姿になれるよう
全力で部活します

そうすればまだ
先生とのつながりが
見えなくとも
僅かに残りそうな気がして

高校生活楽しめるようになってきても
何か足りない気持ちに襲われる