はじめる

#昔話

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全459作品・

優しくありたい


何もかも他人のせいではないから

何もかも自分のせいでもないから



怒りは破滅をもたらす
恨みへの導火線

憎しみに囚われると人は鬼になり

罪を犯すと悪魔になるという…

蜻蛉・2022-10-23
ポエム
ばあちゃんの教え
言い伝え
心の聲
昔話
人であるために
幸せになるために

三葉が傷ついて出来た

四葉のクローバーは

果たして幸せの証ですか

燈悠・2024-08-03
クローバー
夏休みにやりたいこと
昔話


のらりくらりで曖昧な態度

そんな答えじゃ君を諦められないよ

琉惺・2023-11-30
100%カタオモイ
優しさに棘ばかり
タグ使わせて頂きました
実質失恋
好きな人
迷宮
思い出
辛い
独り言
ポエム
昔話

これらの作品は
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二人が綴る愛言葉

儚くて脆くて

哀ばかりが刻まれる

心の距離が

今夜も涙を連れて来る

琉惺・2024-04-29
涙で濡れる夜
タグお借りしました
遠距離恋愛
遠恋
別れ
元カノ
昔話
涙に暮れる闇夜
独り言
ポエム
懐かしい胸の傷み
流れ星が消えないうちに💫

きみはただ“幸せだった”

そう言って笑ってくれたら

それでいいのよ♡♡

飴羽・2023-03-07
明日の君に花束を
タグお借りしました
愛した事実と涙の動機
昔話
卒業
好きな人
独り言
ポエム
辛い
もうひとりの自分
忘れじのラブレター

【鶴は捻くれ者】



「ねえ、顔見せて?」

「見ないで」

「みーせーて」

「嫌…」

「どうして?」

「綺麗じゃないから…」

「そんなの見ないと分からないよ」

「メイク上手くいかなかったんだもん…」

「それはそれで見たい」

「嫌!」

「見るなって言われると見たくなるんだよ」

「…」

「僕は愚かな老人でも何も知らない青年でもないよ」

「…」

「ほーら」

パッ

「…!」

「ほら、可愛い」

「嘘だ…」

「僕は、老人じゃなければ青年でもない、“亀”だよ」

「馬鹿じゃないの…」

「そう?“鶴”とだいぶ相性いいと思うけど」

「うるさいアホ…」

「こーら、口が悪いよ、鶴ちゃん」

「…」

「亀は心が広いからね、鶴がどんな姿でも好きだよ」

「信じない…」

「ひねくれてるなー笑、鶴は千年かもしれないけど、亀は万年だよ?」

「だから…?」

「鶴が例え、千年で僕に飽きても、僕は君を万年好きでいるよ」

「…嫌いにならない、多分」

「多分ね笑」
よしよしっ

「…」
ギュッ



【鶴は千年、亀は万年、2人は永遠】

深唯弥・2025-05-07
多分彼女
愛されたい
ポエム
昔話
鶴の恩返し
鶴は捻くれ者




イヤなら取って来なよ


やり場のない怒り込めて


窓から夜に投げ棄てて


揺れる灯り惨めさ募り


愛想も窓から出ていった





海月○o。.・2024-10-05
懸命に探すくらいなら
結婚指輪
昔話
裏切り相手は顔見知り

【月を愛す】



「何故、そんなに毎日月を見上げているのですか?」

「愛しているから」

……


男は尋ねた、想い人の令嬢に

「お嬢さん、今夜の月はどうですか?」

「ええ、美しいわ、何よりも」

「それは良かった」

二人の関係は、垣間見から始まり、文をかわし、今に至る
令嬢は、ここいらで麗しの令嬢とも呼ばれており、何人もの男が歌を贈った
が、全てが断りの手紙で一刀両断されていた
にも拘らず、男の文だけは何故か受け入れられたのだった

男は別にものすごい美丈夫という訳でも、大きな家の跡取りという訳でもなかった
貴族ではあったが、上過ぎず下過ぎずな立場にあった

後に彼女になぜ自分の歌を受け入れたのかと聞くと、
想い人を月に例えたのが良かったらしい
本当にただそれだけだった



男は彼女が好きだった
だが、彼女はどうだろう
歌が気に入っただけであっておそらく好意などは持っていない、おそらくそれだけの関係だ
二人はただ毎晩逢い引きをし、朝になれば男は帰っていく
たったそれだけだったが、それだけの関係が二人には心地よかった



それだけの関係が壊れたのは初めての逢い引きをした半年がすぎた頃だった


初めて会った時から女は毎晩月を見ていた
だから、月が好きなのだと思っていた



「君はどうして月が好きなの?」

「……何となく、」

「もしかして、君は好きだから月を見ているのではないんじゃない?」

「……どうして、?」

「どうしてかな……?ね、姫?」

「……」

「それともこっちの方が良かった?“かぐや”」

「……いつからですか?」

「君は自分のことを随分と知らないんだね」

「……?」

「最初はただ好きなだけだと思ってた、でも毎晩会う度、君のことを見ていたら気づいた、君は酷く悲しそうな顔をして月を見るんだ
そして、かぐや姫の噂を思い出した
だが確信はなかった、なんせ、かぐや姫は月に帰ったはずだから」

「誰かに言いますか?」

「まさか」

「……」

「……」

「……私は出来損ないなんです
本来なら私は、月へ帰って両親と暮らせるはずでした
でも、迎えに来た両親は私を見て幻滅しました……」

「なら、帰ったはずのかぐやは……」

「帰らずに最初からここの娘だったことになりました
“かぐや”を守ろうとした人間の戦意喪失をさせたと同様
両親たちは私に関わった人間の記憶を書き換えたんです、本当は私もそう言った力が使えるはずだったのに、私は何も出来ないただの人間だったんです……」

「じゃあ、月を見ていたのは?」

「私の本能が、血が、月に帰りたいと嘆くのです」

「……」

「……」

「帰りたい、のかい?」

「分かりません……、ただ憎いはずなのです、嫌いなはずなのです、苦しいはずなのです、悲しいはずなのです!
なのに、ここから見る月が、愛おしくてたまらない……!」

「そうだね……
君はとても悲しそうで恋しそうだ
君は、帰れない月を、自分を捨てたはずの月を、愛してくれない月を、愛してしまったんだね…」

「……」

「優しい子だね」

「……!」

「僕はね、君の瞳に映る月が好きなんだ」

「え……」

「僕も、月を愛してしまったよ」




二人は暫くして祝言を挙げた
勿論、かぐやでは無いただの令嬢として
彼女は、彼を愛しはしなかったかもしれない、だが、嫌いではなかった、共に居て心地よかったのだ
そんな自分を愛さない彼女を、彼は愛していた



……



「お爺様、何故毎日月ばかり眺めるのですか?」

「愛しているからだよ」








(もう、居ない彼女を思って今日も男は月を見上げる)

深唯弥・2025-04-22
多分彼女
愛されたい
ポエム
かぐや姫
昔話
月を愛す

あのとき助けた鶴が
ねるねるねるねを持参して
帰ってきたのだ

伊田よしのり・2024-05-25
昔話
恩返し
ねるねるねるね
民話

むかしむかしあるところに

飛び降りようと
屋上に来た女の子がいました。

「心残りなく死ねるかな」と
微笑み、彼女は
奈落へ落ちました。

らいむ. raimu.・2022-08-03
昔話
むかしむかしのお話。
飛び降り
飛び降り自殺
屋上
心残り
死ねる
微笑む
彼女
奈落の底へと堕ちていく
奈落
死にたい人へ
死にたいと思ってる人へ
ポエム
らいむのポエム帳!

【君のいる海が呼ぶ】



「……」

ボチャンッ


コポコポ……



ぐすんっ……




……





「ようこそいらっしゃいました」

「ここはどこ?」

「竜宮城でございます」

「あなたは?」

「乙姫と申します」

「……どうして僕はここへ来たんだ?」

「ここへは資格を持った方、もしくは私が招待した方しか立ち入ることはできませんわ
あなたにはその資格があったのでしょう」

「資格って?」

「それは企業秘密ですわ」

「そうか」

「こちらへどうぞ、お食事を用意してありますの」


……







「そろそろ帰るよ」

「まだ良いじゃありませんか」

「どうして、ここには君しかいないの?」

「みな、私よりも先に居なくなってしまいました」

「何があったの?」

「ここは、ある意味はぐれ者の集まる場所ですから」

「寂しくないの?」

「もう、慣れてしまいました」

「……」

「……」

「やっぱりもう帰るよ」

「お待ちになって、まだおもてなしが終わっていませんわ」

「君一人で何をするのさ」

「それは……」

「やっぱり寂しいんじゃないか」

「そういう訳では……」

「……」

「……」

「さっき君は、ここは招かれた者か資格を持った者しか来られないと言ったね」

「はい」

「僕は後者だと言った」

「はい」

「本当は、違うんじゃないか?」

「……そんなことは」

「僕はね、死ぬつもりで海に飛び込んだんだ
それも沖で、それなのに海の中で一瞬泣き声が聞こえた」

「……」

「あれは君だろう?」

「……」

「君が寂しくて、僕を招いたんだろう?」

「……どうでしょう」

「……」

「……ここは、心を閉ざしてしまったものたちが死後に集まる言わば、隠れ家です
ここから出るには、条件を満たしここに立ち入った者に愛し愛されなければなりません」

「居なくなったと言う人達はみんなここを出られたんだね」

「……はい」

「僕は死んでたんだね」

「ええ」

「僕がここから出るには君を愛すしかないの?」

「……いいえ、私が招いた以上、あなたは選ぶ権利のある者です
あなたが望めば、ここから出て転生することも可能です」

「へぇ」

「案内します」

「いいや、恐らく僕もここから出られないだろう」

「……?」

「僕が死んだのは、誰にも愛されず生きる事を諦めたからだよ」

「……そうでしたか、ではあなたも今日からここの一員ですね」

「君は、いつからここにいるの?」

「さあ、もう忘れてしまいました」

「ならさ、もういいんじゃないかな、解放されても」

「……?」

「君がどんな理由で心を閉ざしてここにいるのかは分からない、けど、心を閉ざしたもの同士、傷を知るもの同士、僕達なら上手くやって行けると思うんだ」

「えっと……」

「僕は愛されなかったから愛し方を知らない、けど、君となら愛がなんなのかわかる気がするんだ」

「……私も、愛なんて知りません……それでも良いのですか?」

「だから、いいんじゃないか
これからは僕達だけで僕たちだけの愛を探そうよ」

「……良いのですか?
後戻りはできませんよ?」

「君とならお互いを分かち合えると思うんだ」

「私は、物分りの良い女ではありませんよ?」

「少し強情ぱりなくらいがちょうどいい」

「私は……」

「もういいよ、」

「へ……」

「もう自分を許してあげて、僕も僕を許すから」

「……」

「それとも、相手が僕じゃやっぱり不満?」

「、そんなことありません……!」

「ふふっ、なら決まりだ」

「ですが、お願いがあるのです……」

「?」

「ここを離れたくないのです」

「別にいいけどどうして?」

「今は私しかおりませんが、きっとこの先もここに来る者はおります、その者達が私のように長い時間苦しまないで済むよう、ここに残りたいのです」

「君は傷ついたはずなのに、優しいんだね」

「ダメ、ですか?」

「……ここからでたら、転生するんだろ?」

「……はい」

「なら僕は、ここで君との永遠を過ごしたいよ」


……



「「ようこそ竜宮城へ」」

深唯弥・2025-04-24
多分彼女
愛されたい
ポエム
昔話
浦島太郎
乙姫
竜宮城

あの時の私はね、

救われることばかり思っていたの。


何もしなくても神様は見ていてくれて、
手を差し伸べてくれると思っていたの。



けれど本当は、

助けてもらうにしても、
一歩踏み出すことが大切だったのよね。



手を振ってみたり、
声に出してみたり、
紙に書いたって良かったの。


自分なりの一歩を出せば、

それだけでも
少し状況は変わったの。



子供みたいに泣きながら、
何を言っているのか分からない私の話を


「うん、うん」って
ただ頷きながら聞いてくれた

あなたの お陰だよ。



私と出逢ってくれて、
本当に ありがとう。


次は私が あなたを助ける番だね。

STK・2022-12-11
昔話
あの時はありがとう
好きな人
独り言

【桃太郎は鬼を救う】


「なら、私に愛を教えてくださいな」


……


ガキンッ

「……お、鬼だ……」



男は武家の出だった
跡取りであったが、逃げ出したのだ
才能がなかった訳では無い、寧ろ剣技の腕は誰よりも優れていた
それは、美しくあり残酷でもあった
男は剣を振ることは好きだったが、闘うことが好きではなかったのだ
それは、強き者だからこそ持つ感情であった
男からしたら、殆どの人間が弱い人間だった
ただ、金がなくては生活がままならないので、用心棒としてそれなりに働いて、生計を立てていた

ある日、依頼が来た

前に用心棒をしたとある地主の知り合いらしい
その辺では有名な屋敷から直接、使用人が使いに来た
なんとも鬼を捕らえているので退治して欲しいとの事だった
闘うことが好きではなかった男だが、存在するかも分からない妖相手ならいいだろうとタカをくくった

「どんな鬼なのですか?」

妙齢の使用人は光のない目で答えた

「その鬼は、あまりにも美しいがために捕らえられました」

(きっと、見世物として捕らえられたのだろうな)
その時の男はあまり深く考えていなかった

夜使用人に連れられ屋敷を訪れた
すると、主と妻に出迎えられた
かなり裕福な家であることが二人の身なりから見て取れた

「あとは旦那様からお聞きください」
そう言ってしよう人はどこかへ行ってしまった

「わざわざすまないね、こんな夜更けに」

「いえ、仕事ですから」

「あなた!早くあの忌々しい鬼を退治してちょうだい!」
「妻が、退治しろとうるさくてね
君の話は聞いているから、是非とも頼みたくてね」
旦那は、半ば呆れながら話した

「勿体ないお言葉です、して、その鬼はそんなに恐ろしいのですか?」

「あぁ、そうだね」
「ええ、とても醜いわ!だから閉じ込めているのよ!」

男は戸惑った
聞いていた話と違ったからだ
だが、どんな姿だろうと退治するには変わり無かった

「鬼はこっちだよ」
そう言って旦那は、屋敷の裏にある小さな林の中の蔵へ男を連れていった
途中、幾人かの使用人とすれ違ったが皆、男を見るとどこが気まづそうな、バツの悪そうな顔をした

「この中だ、どう退治するかは任せるよ
私たちは屋敷にいるから」
「頼んだわよ、どれだけ時間をかけてもいいから必ず退治してちょうだいね」
そういうと夫婦は、蔵を後にした



ギィィ

中は鬼がいるとは思えない位静まり返っていた
少し奥に行けば、生き物の気配がした

「……」

「……お前が鬼か、」

「……」

「お前を退治しに来た」

「……お母様の依頼?」

「……!」

「そう、今夜なのね…」

「人間…なのか?」

「鬼じゃなくて残念ね」

「何故だ、」

「驚きはしないわ、いつかはこうなると思っていたもの」

「……」

「ねぇ、お侍さん」

「……なんだ」

「どうせ今夜死ぬのなら少しだけ、私のお話を聞いて下さらない?」

そう言って彼女はこれまでを話し出した
自分が妾の子であること、この家の正式な奥方から忌み嫌われ、閉じ込められ、虐待され、目の前で実母を殺されたこと

「お母様からはね、鬼と呼ばれているのよ」

「あぁ」

「実の母によく似た私は、忌々しく、おぞましく、呪われた鬼の子なんですって」

男は何も言えなかった
自分がどれだけ恵まれた家で育ったのか、家を継がずに外へ出た自分勝手な息子を許してくれた
当たり前に受け取っていた言葉達がどれだけ優しいものだったのかを実感した
そして同時に理解した、何故“鬼”が閉じ込められたのか
それは、彼女が美しく、彼女への醜い嫉妬によって怒った罪だった

「ねぇ、お侍さん、私はどうやって最後を迎えるのかしら?」

「……本当に、ここで終わりたいのか、?」

「何故そんなことを聞くのですか?私は生き方すら知らないのに」

「……なら、最後くらい、我儘を言っても許されるんじゃないか…?」

「我儘、ですか……」

「……」

「なら、鬼では無い人生はどんなものだったか知らないですね」

「そうか、わかった」

「はい?」

「今宵、俺はお前を殺す」

「ええ」

「そして、お前に新しい名をやる」

「……はい?」

「お前の我儘を訳してやろうか?」

「?」

「愛されたい、だ」

「……!」

「俺が教えてやる、愛がなんなのかを
俺が救ってやる、お前をこの孤島から」

「本気、ですか……?」

「あぁ」

「私は、鬼ですよ?」

「俺は知っている本物の鬼が何たるかを」

「世界を知らない、赤子のようなものです」

「なら俺が教えてやる、お前の強さを」

「強さ……?」

「あぁ、お前は強いよ
何度も打ちひしがれて、何度も心を殺されそうになったのに、お前の心は死ななかった
お前は誰よりも強くて美しいよ」

「……」

「だから着いてこい、」

スッ

「……もう少しだけ、我儘を言ってもよろしくて?」

「なんだ」

「愛されるなら、私は、あなたに愛されたいです」

「なっ……!」

「ふふっ」

そう言って、彼女は手を取った

バサッ
彼女の長さの揃っていなかった髪がバッサリと切られた

「これで“鬼”のお前は死んだよ」

「ええ」

「少ししたら迎えに行く
それまで、林の中で隠れていてくれないか?」

「わかりました」


そうして、男は彼女を林へ隠した
そして、一人蔵へ戻り自分の腕を少し刀で切った
血の跡を残し、腕を上手く隠し、鬼を退治したかのように見せかけた

屋敷へ報告をし、足早に屋敷を去った
こんな歪んだ家に少しでも長くいるのが嫌だった
それよりも、早く彼女のために時間を使いたかった



男は、林へ歩いた
するとどうだろうか







足元には血の池があった
桃色の髪が広がって






《夢を見させてくれてありがとう》

彼女の少し離れたところの地面に書かれていた


(あぁ、なんて愚かなんだろう……!)

今になって気づいた、自分がどれだけ無責任だったのか
彼女の心はもう死んでいたのだ
もうとっくに諦めていたのだ
だからあんなにも、語ったのだ

それなのに、お前は強いと、共に来いと、ただ夢を見せるだけに終わってしまったのだ
何が鬼を知っているだ!
俺は単純に彼女を虐げたあの母親を鬼だと思ってしまった
だが違う、本当に鬼なのは俺だった
死の淵に追いやられた人間に言うべき言葉を誤ったのだ……



男は彼女を丁寧に弔った
そして、覚悟した


……





1年後

男は本物の鬼とかした
戦場で男の右に出るものはいなかった
誰よりも美しく誰よりも重たい剣を落とした


せめて、死の間際にいる人間を安らかに行かせてやろうと
必ず死せる程の剣を向けた



そうして誓うのだった、見させるだけの夢は見せないと


《桃太郎に救われた鬼》

深唯弥・2025-04-23
多分彼女
愛されたい
ポエム
桃太郎
昔話
桃太郎は鬼を救う

【親指姫は気に入らない】




「ねえ、ちょっと理不尽じゃない?」

「何が?」

「身長よ!あなたそんなに高くなかったじゃない!」

「あぁ、まぁ、なんかね」

「なんかねじゃないわよ!」

「何をそんなにムキになるのさ?」

「あなたがそんなに大きいと私の小ささが目立つじゃない!」

「いいじゃないか、女の子は、可愛いんだから」

「…!そういう問題じゃないの!」

「何が問題なの?」

「それは…」

「?」

「とにかく、!問題なの!」

「ふーん、僕はその方がいいけどなぁ」

「…喧嘩売ってる?」

「だって、色んな姫は世界中にいるけど、小さな姫は“親指姫”だけだよ?特別じゃないか」

「結局バカにしたいだけじゃない!」

「違うってば、褒めてるのに」

ムスッ「この間まで“一寸法師”だったくせに…」

クスッ「そうだね、でも大きくなっちゃった笑」

「ムカつく!」

「いいじゃないか、一寸法師なら親指姫を守れるよ?」

「…」

「あ、でも、キスする時大変だ」

「…」

「…、もしかしてそれ気にしてたの?」

「…うるさい!アホ!」

「ふっはははっ笑随分と可愛い悩みだね笑」

「…一寸法師なんて知らない」

「怒んないで、僕がしゃがめばいいだけじゃないか」

「…恋人に見られないかもしれない…」

「ふっ笑」

「笑うな!」ムッ

「本当に僕の姫は愛おしいね…」

「…」

「ほら、おいで?」トントンッ

「…」ストンッ

「これなら、ちょうどいいだろ?膝の上なら、簡単に逃げられないし」

「逃げるか、アホ…」

「はいはい」ギュッ

「…」グリグリッ





《一寸法師は親指姫と共にある》

深唯弥・2025-05-09
多分彼女
愛されたい
ポエム
昔話
童話
一寸法師
親指姫

むかし

飯降山という

山で

3人の

尼さんが

修行していた。

彼女らは仲が良かったが

ある日

空から

ねるねるねるねが

降ってきて

そこから

彼女らの

人生は

狂ってしまったのだ。

伊田よしのり・2024-11-13
飯降山
ねるね昔話
ねるねるねるね
昔話

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片思い
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失恋
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好き
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死にたい
102970件

病み
73263件

寂しい
37309件

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12658件

先生
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