#晩夏

私の心は、貴方への恋しさと

貴方に逢えない寂しさに飲まれて

晩夏の向日葵のように俯いて

あれだけうるさかったセミの声も
鬱陶しいほど蒸し暑い暑さも
夏の夜の生ぬるい風も
秋風とともに少しずつ無くなっていく
今年の夏もあと少し

蝉さえも鳴かなくなった

ある

狂った夏の晩夏。

誰もいない家で

わたしは

ひとり

ねるねるねるねを…

雲間からほのめく
夏の香り
淡き光立つ俄雨
定かな色彩は
引き合せる
空の青さと雲の白さと

夜は夕方よりも
自分の内的世界や
潜在的な意識や思いと
向き合うことが出来るようだ

夜空に星や暗闇に灯りが浮かび
世の中周りの騒めきを
そっと沈めてくれる

夕暮れからあの橋が
ライトアップされる時刻に
夜散歩に川沿いを下る
水面の光は乱反射され
遠くの街灯りも二つ目の橋が光る

自身を見つめ直すに最適な
晩夏の空気

目の前を
風が流れる

夏終わる 季節の変化 感じます

風の香りと 野に咲く花で

晩夏 /𝒹𝒶𝓇

あの魔女と夏は

どこか似ている。

いなくなってから

みんな

その存在を

懐かしむのだ。

そして

あの夏も

魔女も

もう戻らない。

しかし

ねるねるねるねを練れば、

もしかしたら…

そんな

あり得ない期待を持って

明日こそは練ろうと

思うのだ。

貴方だけ輝いてたあの日

その日は帰らずとも

一緒に灯って居たい

新しい夏が終わる