【さよならという言葉の裏に】
長文
あなたの心が読めなくて
あなたの気持ちがわからなくて
それでも信じたいって、愛してるって
ちゃんと言葉にして言えた
あの頃が恋しいほど今が切ないのは
きっともう素直に
信じることさえできなくなったから
優しい嘘から始まった悲しい恋の物語
あなたの瞳に映るもの
確かなものは見えなくてもそこには人の影があった
それでも知らない振りをすれば
気づかなかったと思っておけば
いまのまま関係が破壊することも
変わることもなかったはずなのに
それができなかった
ねぇ、ごめんね
悲しかったんだ
本当に苦しかった
笑えなくなっていく自分が
あなたを想う感情さえ嫌いになりそうだったから
それが怖くて
我慢できなかった
ただ、想ってほしかった
あなたに
少しでも愛されたかった
それだけだった
眠れぬ夜は月に祈った
流星にお願いをした
ジンクスなんかにもすがったほど
あなたとの繋がりがほしくて
ずっと探してきた
あなたに見てもらいたくて
繋がりを探してたんだ
ほどけない赤い糸のように
二人の出会いを
神様の決めた運命にしたかったんだ
必死にあなたの求める人になろうとした
そんな日々はずっと続いた
あなたの言葉に一喜一憂して
きっと大丈夫とか
もうだめだなんて
何度繰り返したことだろう
結局答えなんて見つからなくて
余計にわからなくなったりして
空回り、一人で疲れて
それでも…
あなたを想う時間は何よりも
幸せな時間だった
だけど
愛を込めた手紙もプレゼントも
あのこには敵わなかった
自由気ままなあのこには。
私がいくら頑張っても出せない魅力を持つあのこを
あなたは目で追っている
私はそれを知ってた
認めたくなかったのは自分のためだった
でも、本当に愛してる人の幸せは
自分の願いより大切にしたいから
さよなら 愛した人
どうか幸せになってね
そして少しでも私を知ってくれたこと
私の名前を呼んで頭を撫でてくれたこと
その優しさも意地悪な言葉も
あなたの表情もそのだらしないとこも
全て好きでした
全て愛しかった
あなたの嘘も愛せたくらい
あなたの言葉には全て感謝している
もう振り向かずに歩んでいくよ
私も前を向いて生きていこう
あなたが仕事を頑張る姿を見て
励まされてきたんだ
あなたのおかげでいまの私があるんだ
あなたに出会う前よりも強い私がいる
だからきっと大丈夫
さようなら
それは悲しい言葉ではない
いつか来るお別れを、ただきちんと
そこに物語があったことを
伝えるためにある言葉
どんなことも乗り越えていけるよ
あなたに出会えたから
あなたを知れたから
それだけで、幸せだったから
さよならという言葉の裏にある意味は
あなたに捧げる最後の愛