#期待

貴方と目があった気がしたの

私の頭上には時計

きっとそれを見ていただけ

なのにこちらを見る貴方の

その視線の先を期待したくなる

期待したい。

未来を願いたい。

期待ばかりの恋心。

どうか崩さないで。



そう願った朝、

期待と不安いっぱいに

自転車をこいだ。



学校について、自転車を停めて、

走って楽器が置いてある教室に入ると、

君はいなくて。

最悪の事態を想像したけど、

その後君が入ってきた。

目に入った新品の服。

悲しい結末にはならなかった。

これからはもっと期待することに

なりそうです。

これから10日間、貴方に会えない。

貴方の姿も見れない。

貴方と同じ場所に、

地域に、都道府県にいれない。

楽しみなはずなのに、少し寂しくて。

前もこんなことあったなー

なんて思いながら、

今日貴方にさよならと言った。


明日は部活を休むこと、

友達に話してたら貴方が近くにいて、

横目で貴方が私を見ていることに

気付いてしまった。

貴方の視線に気付きながら、

しらないふりをした。

きっと私の思い込みだ。

意識しすぎてそう見えてるだけだ。

ちょっとしたことで両想いを

期待してしまう私を否定して、

でもやっぱり期待してしまった

私もいた。


また10日後、貴方にお久しぶりと

言ったとき、

自然に笑っていられるように。

どうせ無理だと諦めるのなら、

期待なんてしたくないわ。





答えなんか出さないで。

今日、貴方があの日と同じ

やつを着てたら、

勘違いだったって思うよ。


でももし、あの日私が着てた

やつと同じ種類だったら、

ちょっとは期待してもいいかな。

交差点を渡って曲がった先、

貴方がいるかもと期待して。


現実を見た瞬間、

その期待は呆気なく崩れていく。

現実を見て、

期待しないようにして。

それでも話が進むにつれて

心のどこかで期待して。


結局、貴方からのメッセージが

私へ送られる環境は整わずに。


期待なんかするんじゃなかった
って、

どれだけ後悔しても

また期待してしまう。

廊下の先、先輩の背中が
見えたことが、

堪らなく嬉しかった。


「○○先輩！」って呼んだら、

私を見てくれるのが

堪らなく嬉しかった。


先輩があの空間にいることが、

堪らなく嬉しかった。



もう一度、この喜びを

期待していいですか。







～番外編～


最後、さようならを言う前に

口を押さえて、

どうしたんだろうと思ったら

くしゃみをしたのが

堪らなくかわいかった。笑


こんなこと言ったら、

先輩に脅迫されちゃうね笑

今日の貴方を想って、

いつかの2人に期待して、

全く進まない夏休みの課題

私が勘違いしてるだけ

タイミングがいいだけ

期待なんてしたくない


そう言い聞かせてるのに、

結局は貴方への気持ちも

期待も止まらない

もう一度頑張ることを決めたけど

「もう一度」を裏切ったのは誰？

君の言葉、君の笑顔に

また期待をしてしまう

くるはずもないのに

期待してしまう

期待も意識も機会を失ってしまったのね

出番は終わったからそろそろ閉じようか

君が僕に勘違いさせてるんじゃなくて

僕が君に期待しているだけなんだよな


恋って、難しい

恋と何かを両立させることも難しい

僕はこの恋を、この感情を、

どうしたいのだろうか

片想い、297日目