𝐍𝐞𝐩𝐭𝐮𝐧𝐞・2022-04-26
桜海の底から。
目と目が合うと
僕達はなんて愚かなんだろう。
酸いも甘いも憎いも嫌いも
簡単な言葉遊びで操られるから
今 君に糸を引かれる音がした。
目と目が合うと、
おはよう、を君に呟いて
おやすみと微睡に落ちる
そうして目を閉じればまた、
君の幻影と覚めない時間を。
貴方の心に埋もれた私の躰は
やがて両手ですくわれる程の
甘くて脆い角砂糖になっていく。
夢の随に行脚する。
あなたに会いたくなる度に
感情の上塗りを繰り返しているよ
凍えた手が物語るのは、
震えた手を握った記憶。
たとえ最期まで引き金が拒んだとしても
僕達は目を逸らさないと 約束しよう。
首の縄ひとつ手にかけたって
世界は僕を逃がしてくれない
普通でなければ特別か
奇抜でなければ平凡か
夢を見るのは傲慢か?