秘密さん・2024-09-12
桜色のメモ用紙"
誰でもいいわけじゃないからさ
ゆるりと明日も待ちぼうけ
あなたが残した筆跡を
繰り返しなぞって読んで
春の花を咲かせよう
舞い込んだ冬に
添えたい花は桜です
傷付いた分、優しくなれるわけじゃないけど
悩んで広げた思考可能範囲は大きな収穫物
ただ、収穫物が重すぎると
人生の谷を自分で掘ることになる
摂りすぎ注意
犬好きだから残しとく!
来年も会おうね
時計の秒針音が響くこの部屋
家の外からは秋の音が
少し遠くからは車の通過音が
この調子なら
あなたの住む地域まで
思考を飛ばせそうね
こちらの月は少々内気らしく
雲を纏い光を弱め
ひっそりと浮かんでる
あなたの見る月は
どんな表情を浮かべてるのかな
同じ地に立てば
似た表情の月に想い馳せられるのに
私も君も自由なのに
離れられなくなってしまったね
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︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
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大学生活は
正直
上手く行きすぎてる
不気味な程に
上手く
気持ち悪い程に
平和に
そりゃそうだ
私は、もう
生徒じゃないんだから
クラスという
フォルダも
学年という
ボックスも
そんな
閉鎖的な空間に
詰め込まれた
メンバーで
とりあえず
隣だからと
仲がいい風に
微笑み合うこともない
逆に言えば
魅力がなくては
誰とも話せない
欠点を補わなければ
誰の目にも入らない
誰の記憶にも残らない
卒業すれば
思い出されることもない
いなかった人に
なってしまう
友達を作りたくても
いなかった人に
なってしまう
新たなる居住地に
友達のいない私は
ひとりで
長時間通学して
ひとりで
大学まで歩いて
ひとりで
指定された講義室に入り
ひとりで
空いてる隙間見つけて座る
もしくは
友達のいる席まで歩くか
誰もいない席に座り
友達が来るまで
ペラペラと
プリントをめくって
時間を潰している
そっか
強制的に関わる人が
少ないから
摩擦も
少ないんだ
摩擦が
少ないから
衝突も
減ってるんだ
じゃあ、なんで?
なんでこんなにも
疲れるんだろう
答えはわかりきってるけれど
私はきっと
気疲れに慣れすぎた
だからきっと
ただの疲れに
慣れる暇がなかった
空回りが普通で
誰にも
見られてないだろうと
影でひっそり
頑張ることが得意で
意外とクラスメイトは
そんな私を見てくれていて
頑張ってるねって
いつもの姿勢を描写して
サラッと
メッセージを書いてくれた
雰囲気で
賢いと勘違いされては
定期テストで
賢くないとバレて
授業中も
休み時間も
掃除時間も
部活も
登下校も
プライベートも
色んな私を見る
固定された人がいて
その人には
日常的に阿呆っぽいことが
バレていて
だから
ちょっと勘違いしてても
間違えても
わかんなくても
○○だからねえって
許してもらえて
笑ってもらえて
ただの忘れそうな
日常になって
部活が同じ子
必修科目が同じ子
昼食を一緒に食べる子
色んな動作が
分別化されているみたいに
色んな私の顔が
ほんの少し
切り取られる生活に
まだ、馴染めてなくて
体には
馴染んできたのに
心だけが
ぷっかりと
浮かんでる
どちらも
私の一部だから
私の中で私が
分裂しているような
感覚
そのほんの少しが
その人にとっては
100%の私で
その100%から外れると
あれ?って思われて
きっと、いつか
積み重なった
違和感が
思ってたのと違ったって
ワードに変わって
たった1ヶ月で
弾き出された
思ってたのと違った、と
半年以上かけて
折り重ねられた
思ってたのと違った、は
相手の期待を
へし折る勢いが
きっと
何倍も
違ってる
あなたの期待を
へし折ったとき
あなたは
笑ってくれますか
幻滅しますか
もう
皆19歳だから
目に見えて
離れるなんてことはない
これからも
同じ子と
昼食を食べること
同じ子と
部活に参加すること
同じ子と
駅まで歩くこと
その全てが
目に見えてる
クラス編成のない
大学生活
大きな変化のない
友達関係
私から
はみ出ないと
変わらない
私は
はみ出たくないから
これからも
変わらない
だからこそ
安心できるのに
だからこそ
頭から離れない
これからも
続くと確信できる
関係だから
私への印象の変化が
これまでよりも
大きく
濃く
見えるんだ
ただそれだけのことなのに
私はいくつになっても
人の目を気にしている
笑っちゃうね
これからも
馬鹿みたいに
過剰に心配して
過剰な量の
先回りと
空回りを
繰り返して
きっと、なにか掴んで
いつか死ぬんでしょ
私の人生に
意味を付けるなら
それはきっと
「過剰」だ
過剰なのに
はみ出るのは嫌だなんて
今、最高に人間してる
生きてる
心も体も
体が死ぬときも
心は生きていますように
矛盾したまま
終止符を打とう
今よりも老いた私へ
ひとつの体で契る
人生かけた約束ね
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︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
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物事は核心に触れて
負を見つめる者の心を削る
去り迷う夏の風に頬を撫でられ
太陽に目を細める後期初日の朝
夏休みに消化不良を起こした悩みと
根拠なしの期待を混ぜ込んで
お決まりになりつつあるスローガンを
「きっと前よりも上手くいく」
「打倒、前の学期の私」
好きだから好き
これでいい
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これは恋愛的なものだとか
これは友情的なものだとか
これはお返しの愛だとか
恋愛的に好きになってたら
選ばれるか選ばれないか
ずっと気にしなきゃいけないなんて
ちょっと窮屈だもの
君のこと好き
これが恋愛的なものだとしても
上手く言い替えて
絶対に自覚しないから、僕
ねえ、だから
離れないで
僕の愛する人
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
届けたい相手に届かないように
好意を隠して日々の関わりを
気付かせたい相手が気付けないように
見せない特別扱いを、今日も
醜い私が出る前に
君から離れるという選択
ずっと頭にあるの
本当に欲しくなる前に
いいよって言って妹に譲る選択
これと一緒だもん ︎ ︎ ︎ ︎
私はなにがしたいのだろう
本当は、なんて言いたいんだろう
随分と自分の気持ちを無視して
ここまでやって来たから
もう本心が自分ですら見えない
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
いいや、違う
見ようと思えば見えるものを
未だに固く無視して
存在をなくそうとしてる
そうしなきゃ、やっていけない
ずっと離れて生活していたモノ
それの扱い方がわかんない
本当はこう言いたい
本当はこうしたい
だけど、嫌われたくない
困らせたくない
我儘な自分は見てられない
自制心のない自分は、嫌いだ
だから、今まで、ずっと
こんなに無視して過ごしてきたのに
胸が苦しいのは
それだけ大きく濃い願望ってことだろう
自分のことがわからない
だけど、ひとつわかるのは
今、心と行動が一致していないこと
一致していないことへの不快感が
ずっと渦巻いていること
この不快感は自分だけでは消せないこと
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︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
あくびして喉と舌つったことあります?
まだ寝転んでる寝起きに
普通に我慢することなく
欲求のままにあくびをしたら
喉と舌の奥の方がつって
足の裏つるのと比にならないくらいの
痛さと恐怖が喉奥を占めました
誰かに首締められてんのかってくらい
痛くて息できなくて
あ、締められたことはないんだけど
休日ののんびりした雰囲気の
欠片もなく
布団の上で悶える朝を
過ごしたっていう
二ヶ月前の話
あれ以来のあくびは
眠気解放と喉締めの賭けを感じて
全神経集中させる
リラックスのリの字もないもの
まあね、一年後には忘れて
また似た時期にあくびに締められて
涙目になってるのは想像できるよ
想像できるけど
記憶の落下には逆らえないから
また、来年戦いましょう
今年に入ってから
あれが三回目なんだけどね(あれれ
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自分で千切るのではなく、今に削がれよう
蓄えた羽根が抜け落ちるまで
少し、飛んでみるとするかな
直射光に強がらせた涙を反射光が誘う丑三つ時