秘密さん・2020-04-16
桜花
日詩
軽やかに 枝の先がゆれて
話したげに 微笑みかけて
甘い香りが 心を酔わせ
ほんの少し 浮き世離れ
たわむれに 和らいで
硝子の少女
貴方のまなざし
ひとすじ ひかる
*
ひらひらと舞い踊り
妖艶に咲う桜花を散らす
春嵐の乱に
孟夏の足音を聴きながら__
桜の歌を歌う貴方の横顔が
優しくて、儚げで
舞い込んだ春風に髪がゆれて
とても綺麗で魅入られて
貴方の桜歌に私は心奪われた
桜花