#梅

“平成”
‘地平かにして天なる‘
‘内平かにして外成る‘

“令和”
‘初春の令月にして、
よく風和らぎ、
梅は鏡前の粉を披き、
蘭ははいごの香を薫らす‘

平成の平と
令和の和をとって、
平和だ。
平成のように、
令和もよき平和な年に、
平和な時代に、
なることを願います。

やっぱりお花の
あの子が好きなのね。

やっぱり葉っぱの私は
好きになってくれないのね。

今日は天気が良くて

梅や桜の木が

美しく咲き誇って見えました。

癒されたな〜。

今日はね

聴覚過敏で

逃げたくなった

春風が吹いたら


香りを送ってくれるか。



梅の花よ。



春を忘れずにさくんだ。

次の元号が「令和」になりました。
終わる怖さと始まる喜び、
私には2つ混在しています。
でも前向きにいかなくちゃ！

この元号の意味は確かこんな感じです。
厳しい寒さの後に
梅が見事に咲き誇り春が訪れる
もっと多くの人々の花が
咲ける時代になって欲しいです！

うちの娘も令和を歩んでいきます。
色々な人々に出会うはずですけど、
前向きに新時代を歩んでほしいな♪

不安を恐れずに楽しむ、
まずは私たち大人がその一歩を
踏み出さなくちゃ！
令和を生きる子供たちのために。

梅の花の

その凛とした姿に

異彩を放つ薫り立つ

『梅妻鶴子』


「私をめとってはくれないのですね」

「うん。ごめんね」

ごめん、なんて。思っていもいないくせに。

「僕には、この子がいるから」

梅の木をいとおしそうに触りながら、貴方は言う。
その瞳の中に、もう私の姿は無かった。

貴方の特別になりたかったわけではない。ただ、貴方の日常に寄り添えたら、それで良かった。

「・・・酷い」

私の声に気づいたように、梅の枝がかすかに揺れる。
それすら、憎らしく思えた。






『彼を獲ってごめんね』

そろそろ梅が咲く頃

寒暖の差が色を鮮やかに

き麗な君を想い出すだろう

なんて美しい

日本人に産まれて良かった

幸せを感じる季節

玉骨の

線を辿るは

白い雪

凍える肌を

温めし、梅花

振り返ると
美人と見まがうくらい
梅の香りが漂う

押しては引く
寒暖差を乗り越えれば

やがて
閉ざした扉を叩いて

独り歩きの季節は
ページを捲る

今日もまた雨が降る
窓ガラスに雨粒の叩き付ける音が否応なく
部屋に響いてアタシはアンタを抱き締めた


今朝は随分と空が黒かった
雨の音も尋常じゃない
…今日辺り、何かが起こるのだろうか
アタシにとって最悪な"何か"が


アタシの腕に抱かれるアンタは嫌に静かだ
此れから起こる何かを察しているかのような
遠い目をしている
………雨を見ているわけでは、ない


こんな日は最悪なことばかり考えるわ
ねぇ、アンタもそう思うでしょ？


昨日も懲りずにあいつらはやって来た
不細工な面揃えてアンタのこと知らないかって
飽きもせず聞いてくるの


そのうち此処にもやって来るかもね
アンタ達なら尾行なんて楽勝でしょ
そしたら全てが終わるわ、アンタとはもう居られないし
アンタの声すら聞けなくなる
…そしたらアタシは敵扱いでもされるのかしら？


……アンタ、馬鹿みたいに慕われてるんだね
アタシなんか居なくても大切に想ってくれる奴が何人もいて
アンタを助け出そうと躍起になってる
羨ましく無いけど


結局アンタは腕がなくても飛んでいく
アンタには腕も足も要らなかった
皆がアンタを自由にさせようと動いて
アンタはアタシの所から飛びだって行く、そうでしょ？
…………アンタは、アタシから離れて…＿＿＿＿



玄関先でお兄ちゃんが騒いでいる声がする
お兄ちゃん以外に何人か男の声が聞こえて
ドタドタ部屋に上がり込んで来る音がした


＿＿＿＿もう終わりよ、何もかも



部屋の襖を開けられてもアタシはアンタを離さなかった
男達の言葉に耳を貸さず、アンタを抱き締め続けた
男がアタシを無理矢理引き剥がしてアンタを抱いた時、
本当にもう終わったんだって理解したわ


こうなることなんて分かってた
アンタを繋ぎ止めておくことなんて出来ないって
皆してアタシからアンタを奪うんだって分かってた
だけど…＿＿＿＿



嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
離したくない離したくない離したくない
アンタと一緒に居たい、ずっとずっとアンタの傍に居たい
行かないで行かないで行かないで！



『泣くなァッ！泣くンじゃねェッ！

　俺はァ……ちゃんとてめえを見てるッ、泣くなァッ！』



アンタを求めて泣き叫んだアタシに返ってきたのは
この言葉だった



何で手足と夢を奪った女にそんなこと言うのよ！
何でアンタはアタシを悪く言わないのよ！
何で………何で期待を持たせるようなこと言うのよ…



………アタシは唯、連れていかれるアンタを見て泣いていた
両脇を支えて取り調べをしようとする警察の腕の中で
唯、唯、ひたすらにアンタを呼んで、泣いた

藹々の

静寂に映える

梅色や

今ひとたびの

夢をみるかな

アンタみたいなギラギラした目の不細工は嫌い

アンタみたいな強情で美しさの分からない乱暴者は嫌い

アンタみたいな一人で突っ走る無神経な奴は嫌い



アンタみたいな…＿＿＿＿




………
………………

………………………………




幾度も幾度も、街を彷徨い歩いた
行く宛もなく、アンタを探した
数え切れないくらい、アンタの名前を呼んだ
…アンタが何処いるのかなんて、分かりもしないのに


アンタのことをニュースで知って
居ても立っても居られなくなって気付いたら家の外に飛び出してた
後ろからお兄ちゃんの声が聞こえた気がする
何て言ってたかなんて知らない
アタシはアンタの事だけを考えてた


アタシに何か出来る訳じゃない
アタシがアンタを探してもアンタは見付からないし
アタシがアンタを助けられる筈もない
お兄ちゃんに頼んだって無理だって、そんなことは
教えられなくたって分かってる


……だけどアタシはアンタを探した
酷く、アンタの背中が恋しかった
自転車に跨がって、アタシの姿を見つけたアンタの不貞腐れた顔が
この時嫌に見たくて堪らなかった


自分の力の無さを嘆いた…なんてそんなことはなかった
特別な力があってアンタを見付けられたとしても
きっとアタシは納得出来ない


其が何故だかはアタシ自身分からなかったけど
…きっと曖昧で理由の無い、そして不確かな其れを
アタシは信じたかったんだと思う
アンタを見付けるのがなんにもないアタシであって欲しかった


………馬鹿みたいでしょ、笑いなさいよ
何時もみたいにアタシの顔見て偉そうにハンッて笑ってよ
餓鬼みたいに得意気にアタシを馬鹿にしてよ
アンタの為に、悔しそうな顔を幾らでもしてやるから





だからお願い、早くアタシの前に戻ってきて

何時もみたいに馬鹿って言って

何時もみたいに自転車に乗せて

ずっとずっと、アタシの傍にいて











＿＿＿＿…アンタが居なきゃ、アタシは駄目なの

あなたが朝も昼も夜もそばにいてくれたなら

抗うつ薬もカウンセリングも睡眠薬も必要ない