流星・2018-12-12
雪
梟
背景は白に埋めつくされて
冷寒の中に温もりを感じた白い花
僕の記憶を掻き立てる
冬の暗闇に光が射す白
暁が見えたらそこは銀世界
君にも、君にも
僕が生きる世界を見せたくて
白い花を身に纏った梟を翔ばす
顔を上げて
在り来たりな日常の空を眺める
姿形は変わったとしても
紛れも無く君で
本性視えた君はちゃんと生きていた
"疲れたらおいで"
なんて甘い香りを漂わせつつ
"幸せじゃないなら戻ってくるな"
僕なりの精一杯の愛情と哀情を
僕は梟の羽根を撫でた
梟は真夜中に飛び立ち僕らの通信を紡ぐ
瞳を閉じて聴こえたものは些細な音で
梟は悠々と君のもとへ
誰にも邪魔されない頃君は夢の中
僕らだけの光が眩くなって
梟が僕のもとに
笑ってしまうほどの夢物語はいつか
君と共に眠りにつく日を待っている
眠りについた君の寝顔を眺め
白い吐息を游がせ小さな眠り唄
好んだこの刻に詰まった思い出
愛と哀に溢れて嘆いた唄は
貘に喰わられてさよなら
暁が終わる頃に返事をのせた梟
起き抜けの君を見つけて綻んだ
寝静まった夜に
君から頼まれ葉を紡ぐお手伝い
空気が冷えきった暁の近くを告げる頃
僕が僕である意味を探しては
見つかるはずもないまま
暗闇から射した朱色に彩る空を
独り占めしては君のもとへ
君が目を覚ます頃は僕は夢の中
いつしかの君
懐かしんだ写真を見ながら
僕は手紙を乗せ梟を
きっと僕からの此れも
要らないほどに
君は幸せそうに笑っているだろう
お誕生日おめでとう
僕から君に小さな贈り物
暗闇にひとり佇むくらいなら
温もり分ける灯火を君へ
"もういいよ"
途方に暮れたなら
君の相棒で僕の元まで
其れが君との合図なのだから
君の寝顔を覗いては
起こすように僕は羽をはためかせる
届けた葉は踏まれ目を擦り
いつもの君はまだ貘の中
どんな君も此れを知るのは僕だけで
愛おしさを膨らませ
僕は朝の静けさと共に羽ばたいた
ホーホー鳴っとくいかない
<゙゙゙゙>、
(\/ ⩌ く ⩌)
(( ヽ / ))
( (/ ゙゙゙゙ | )
∠人__ノ//
彡 ⫛⫛
バサバサ
いつかの彼は言った
言の葉と共に梟飛ばし
僕のもとに戻ってくる、と
彼の狂ったあの表情と
その優しさをまたもう一度
楽しけりゃそれで十分
他はどうだっていいのサ
(´・∀・`)ヘッ