麗儚・2024-03-04
森と戯れの林檎姫
動物さんシリーズ
143an
私が寂しいと感じたとき
君も同じ月を見てるかな
ねえ君はどんな僕も
受け止めてくれるね
カラスの泣き声は
どこか私の心と共鳴した
生きたいと鳴く海豚
逝きたいと泣く少女
猫のように気まぐれに
道端の花と戯れられたなら
独り歩く黄昏時
あの鳥が向く方向に
君がいるかもって
馬鹿げた話ね
例えば君が呼んだなら
最後まで傍に居させてよ
行き交う鳥の鳴き声
紛れて私も叫びたかった
僕はここにいるよ
無意味な自己主張
雀が泣く朝に
私ももらい鳴き
自然の中で息をする
濁りのない世界は心地よくて
それで、何処か虚しくて
名前を呼ばれて鳴いた君の
幸せそうな笑顔に貰い泣き