#比企谷八幡

青春とは嘘であり、悪である。

青春を謳歌せし者たちは常に自己と周囲を欺き

自らを取り巻く環境の全てを肯定的に捕らえる。

彼らは青春の二文字の前ならばどんな一般的な解釈も

社会通念も捻じ曲げてみせる。

彼らにかかれば嘘も秘密も罪科も失敗さえも

青春のスパイスでしかないのだ。

仮に失敗することが青春の証であるのなら、

友達作りに失敗した人間もまた青春の

ど真ん中でなければおかしいではないか。

しかし、彼らはそれを認めないだろう。

全ては彼らのご都合主義でしかない。

結論を言おう。青春を楽しむ愚か者ども、砕け散れ。


By比企谷八幡

周りと上手くやるために
騙し騙し嘘を吐いた。
自分はできると、
特別だと思い
自分の心を偽った。
嘘で固めた友情に
偽りの関係に
騙して立った頂の地に
一体なんの意味がある。
それは結局嘘で
自分さえも騙した
自己欺瞞の表れで
いつか崩れるその場所に
周りに合わせた偽善に
一体なにを思い
なにを馳せるのだろうか。

人という字は
人と人とが支え合って
とかなんとか言っているが
よく見たら片方
寄りかかってんじゃねえか。
誰か犠牲になることを
容認してるのが人間だと
思うんだがどうだろうか。
結局人間は自分がピンチのとき
他の奴のことなんて
考えらんねえし、
誰でも平気で蹴落とすんだよ。
いつだって自分に
都合のいいように解釈して
いつも勘違いしているのが
人間であり、変えられない
サガである。

古人曰く、働いたら負けである。
労働とはリスクを払いリターンを得る行為である。
畢竟、より少ないリスクで最大限のリターンを
得ることが労働の最大の目的であると言える。
小さい女の子、つまり幼女が「将来の夢はお嫁さん」と言い出すのは可愛さのせいではなく、むしろ生物的な本能に乗っ取っているといえるだろう。
よって俺の「働かずに家庭に入る」という選択肢は妥当であり全くもって正当なものである。
従って今回の職場見学においては
専業主夫にとっての職場である、自宅を希望する。

俺は優しい女の子は嫌いだ。

ほんの一言あいさつを交わせば好きになるし、
メールが行き交えば心がざわつく。
電話なんかかかってきた日にゃ着信履歴を見てついほほが緩む。

だが知っている。それが優しさだということを。
俺にやさしい人間はほかの人にも優しくて、
そのことをつい忘れてしまいそうになる。

真実は残酷というのなら、
きっと嘘は優しいのだろう。
だからやさしさは嘘だ。

いつだって期待していつも勘違いして、
いつからか希望を持つのはやめた。

訓練されたボッチは２度も同じ手に引っかかったりしない。


百戦錬磨の強者。
負けることに関しては俺が最強。


だからいつまでも 優しい女の子は嫌いだ。

かけがえのない存在なんて
怖いじゃないか。
それを失ってしまったら
取り返しがつかないなんて。
失敗することも許されないだなんて。
二度と手に入らないだなんて。

人は老いや死がなければ
きっとずっと間違え続けている
生き物だと思う。
いつだって嘘を語り、
勝手に解釈して、
でも人は変わらないだろう。
何故なら、その偽りの多い
人間はこんなにも進化して
こんなにも文明を発展
させているのだから。
そしてその間違いは
歴史に刻まれないだろう。
それもまた騙す嘘だ。

ちょっとのことで
壊れてしまう
関係なんて所詮は
その程度のものなのだろう。
だからそんな薄っぺらいものは
いらない。
それなら強い関係が、
一握りの深い友情が
俺は欲しい。

友達をたくさん
つくれというのは
自己満足の類いだ。

その一握りのものが
「本物」と呼べるのだろう。
結論：俺は本物が欲しい。