#波紋

1粒、雫が落ちる度に

波紋が重なり合って打ち消し合う

僕の感情もこうして消えてしまえばいい

小さな波紋が
痛みに変わると知っていて
平気で奪った癖に
大きな波紋が生まれたら
子供騙しの嘘なんて
笑わさないで
透けて見えるくらい
空っぽの癖に

ほんの一雫
思わぬ波紋となる

何気ない日常の出来事
日々の中に闇が潜む

闇に心を奪われ
心はやがて失われる

誰でも間違いはあるし
過ちを繰り返す

そんな時の何気ない言葉
人生をも変える
　　　　　　　　　かほ

音も色も変えず 姿さえも変えず

この世界に留まることは無い

人生という道を歩み始めたから。

まるで、波紋が広がるみたいに、
一人の行動で皆を動かすことが
あるかもしれないね。

人に流されても逆らってみても自分の波

そこに触れたら



波紋は広がって

心が満たされるのか
心が乱れるのか


わからないけれど



触れずにはいられない

何気ない
日々の気持ちを
ひとしずく

拡がる願い
どうか掬(すく)って

小春日和に
少しだけ
前向きに

穏やかに
いとおしく
日々が流れ

はじめての時
少しのときめきと
悲しみの眼差し

優しさが流れる川に
小石の波紋をたてて
　　　　　　　かほ

濡れた心の波紋

寂しくて　冷たくて

その苦しさが

胸に染み込んでいく

心が少し離れて
想いが立ち止まる

入り江の波紋を見つめ
心を辿り寄せた

感情が動かないのは
熱が冷めたから

理想だけを求め
現実にに目を閉じた

やがて歪は広がる
うつむき泣いても
　　　　　　かほ

波紋

いいことも　悪いことも

広がりを持ってゆく　まるで波紋のよう

波を　均等に　輪をかけて　増えていく

だとしたら　波紋は

いいこと　良い言葉や

願うこと　素敵なことの方に　広げよう

幸せの方へと　連なるよう　

今の気持ち　ここから　あなたから

雨が降っている




水溜まりには波紋が広がって




まるで僕の心のように

雨上がり　帰り道


虹が映る　水たまり


ぱちゃっと踏んで　波紋が広がって




やがていつかは　虹が消えていく

夜明け前
誰もこの世界にいない
静けさ

夜明け前
この世界の住人は私だけ

夜明け前
何かが起こりそうな予感

夜明け前
世界を支配出来るだろうか

夜明け前
恐ろしい野望を持っても
誰も気付かない

夜明け前
私の心の泉に小石が
落ちてきた

夜明け前
波紋が広がる

夜明け前
波紋が波になり、
大きく揺れ出す

夜明け前
私は小舟から落ちないように
ヘリを掴み足を踏ん張る

夜明け前
始発電車のレールの振動
鳥の鳴き声
車のエンジン音
自転車のペダルの軋み
散歩途中の人の会話

夜明け前
ようやく住人が戻ってきた

夜明け前
なんとか持ち堪えた

夜明け前
私はまた、
この世界に紛れ込む