#片恋の散歩道

届いて欲しいから伝えるよ

伝わって欲しいから想いを込めるよ

“重い”なんて思わないでね

諦めたくないから

重くない想いになったの

初めましての曲は君のプレイリスト

君との話題を見つけたくて聴き始めた

気付けば毎日リピートする曲になってて

今では私にとってもプレイリストなの

僕がチョコを用意するのは

君に告白する為の口実ではなく

君と一緒にいる為の理由にしたくて

好きな人に想いを伝える勇気がなくて

私は貴方という存在に想いを託すの


“意気地がないのね”なんて

貴方は私に呆れるかしら

君に見せたい景色は

君と見たい景色になったの

君に誘われて二人で来た夏祭り

私が君に告白出来てないことが

一緒に夏祭りに来られた理由なら

今だけは自分の臆病風にも感謝しようか

この手を伸ばしても

拳を握りしめたままの君では

私とは手を繋げそうにないね

感情が巡るものならいつか君は

僕を好きになってくれるのか

君の恋心が僕に回って来る時を

僕は願うように静かに待っている

見慣れない君の浴衣姿

ひまわりのように眩しい君の姿に

僕は声も出せずに見惚れていた

祭りの後の静かな帰り道

遠ざかる賑やかな話し声

会話もなく隣を歩いている君の手に

私の手が触れてしまいそうで

私は少しだけ歩くスピードを緩めた

君の元へ歩いて行ったとしても

君からの合図は「止まれ」なのかな

君との夏祭り

気紛れで食べたかき氷が

火照った身体を冷やしてくれる

私の想いは冷やさないでいてよ

近付こうとすれば離れて行って

離れようとすれば近付いて来る

気紛れだって構わないから

恋の相手は君がいいんだよ

君の優しさを求めてしまえば

私は欲張りになってしまう

君の優しさを知ってしまえば

私はきっと戻れなくなる

君の優しさは私を撹拌する

空だっていつかは太陽が顔を出し

空を笑顔にしてくれる

私の恋は今日も

悲しみの涙を流したまま

心を盛大に散らかしている