#画面

いくら君に愛を歌ったって。

画面の向こうに居る君には届かない。

そんなの分かってるのに。

今日も僕は君への愛を歌う＿

[大丈夫]なんて嘘を吐いた

画面に映る僕が嗤っていた。

君を助けたかったのに

画面越しの私には

｢死なないで｣しか言えなくて

画面の向こうで文字だけの世界

自分の尺度で人を思い込んではいけない

窓に反射したスマホ画面

＿＿『好きだよ』

君からのLINEで

慌ててスマホ画面を見てみたら

そこには昔の経歴しかなくて

待ってたような
待ってなかったような
そんな夏休み。

「会いたいな､､､｡」

LINEを開いて、DMを開いて
の繰り返し。

あいにく今の私は
君に話しかける口実なんかなくて
くだらない話さえも思いつかないらしい。

「送信」を押せば
いとも簡単に話せる距離なのに。
･
･
･
･
･
･
「私と君との距離は、画面越し」

本当に君を助けられるのは

画面の向こう側の
「誰か」
じゃない。

君と同じ空気を吸っている
1人1人なんだ。

「僕」は
画面の向こう側の君に、
君の全てを助けることはできないけれど、
少しでも息抜きになるように、
ちょっとしたファンタジーのように、
君の中に存在しよう。

そして、誰かと同じ空気を吸おう。

先生の連絡先もらったけど

何送ればいいか分からなくて

結局画面を開いて文字を打ってみても

送信ボタンが押せないまま＿

画面の奥では

泣いていたのに

気づいてあげられなかった＿

画面の向こうにも

　　　ｲﾉﾁ
　　《生命》はある＿＿。

あなたをじっと見つめても
あなたの匂いはわからない。
あなたとおしゃべり出来たとしても
あなたの肌には触れられない。

画面越しのあなた

いつかこの手で感じてみたいよ。

言の葉っぱに降る雫

「育つはずが無いの、分かってる癖に」

悪夢が脆い心に帰す

落涙は青い梅雨と化す

画面を殴ったって

あいつは引きずり出せないし。

あなたのくれた優しい写メに
私は近づきキスをする。
目を開けたその先には、
やっぱりそれは硬い画面。

スマホ落として、画面バッキバキ

一緒の人おるー？笑