陽_ひぃ・2022-04-17
痛み
果実
私だけの陽刻
甘い果実も傷口にあたれば痛いでしょ
私が思う私の正義で
生きていくっていうことは
肺を犠牲にする
ということ。
沈んでいく太陽に
朝焼けを見たの。
言葉の価値が擦りきれるとでも?
あわよくば君と
花束になりたかった。
君と私一緒なら、
何色の花にだって、
なれたはずなのに。
共に花束になるはずだった君へ
所詮トレースした感情だから
オリジナルに執着するのも
無理ないね
本音が正義とは思わないけど、
嘘に救われたためしもない。
浸って溺れて入り込んでる
私が一番可愛いの。
その優しさで救える覚悟があるなら
その正義、振りかざしてみれば?
たとえばショーウィンドウに
並んだお洒落な洋服だとか、
たとえばふと見上げた空の色だとか。
そこに私はいつまでもあなたを見るの。
齟齬で生きてる
最低価格で良いから
価値を保証されたい。
どうかあなたが心の綺麗な私を見て
己の醜さに気づいたとき、
自己嫌悪に陥ってくれますように
『言い訳が効くからよかったね』