#空色は溢れて

会いたい、傍にいたい

好きになった瞬間から

恋に期待が増えてゆく

"君の人生は無駄じゃない"

そんな綺麗事を言うなら

生きるだけで偉いと言うなら

藻掻いて生きる僕に褒美をくれよ

僕の運を一生分使い果たしても

君に出逢えて良かった

君の笑顔がやっぱり好きだ

こんなに生きずらい世界でも

下を向いて道端を歩いたなら
ｼｱﾜｾ
誰かが落とした幸福なるもの

探せば見つけられるだろうか

春の朧を感じたら
そよ風 肌を吹き抜けて
花びらは 身を散らせつつ
舞い踊りゆく 儚げに


あの懐かしき 残り香と
あの薄れゆく 面影が
心の奥で 揺れながら
想いは悲し 春霞


君が残した ひとことと
花の気配に 春の風
すべてが 遠い記憶へと
心を揺らし 夢惑う

"ありがとう"より"ごめんね"が溢れ過ぎて

最近の僕は君に嫌われる事に怯えてばかり

泣きながら生まれ

哀しみも別れも終わりも知っていても

僕との、さよならは探さないで

他愛なく交わした言葉は廻れど

言えなかったさよなら

聞けなかったさよなら

いつの日かの君、青春の落し物

ある日急に苦しみは激しく

スコールのように降り注ぐ

降り続く理由は分からずに

容赦ない驟雨に立ち尽くし

身を隠せる場所を探すだけ

必然と奇跡が重なって導いた今がある

君は君で、僕は僕で、本当に良かった

今の僕は無双になりたい夢想家だ

無相な僕は無想転生を待ち侘びる

僕達の夢をのせた花びらふわり

君の還った空へと舞い上がった

僕のこの生命が芽吹いて咲いて

いつの日か生まれ変われたなら

もう一度、桜の樹の下で逢おう

この辛い別れも大切な人との

出逢いの前触れだと思いたい

僕の胸にとめどなく降りそそぐ雨

夕立にあったような君との別れに

初めて出逢った春の日も

君が振り返らなかった最後の日も

春風吹く今も、花びらが舞い降りる

どことなく漂う君の香り

さくらのような君でした