柊 有希・2022-02-06
空蝉の憂き世
『弟とアンドロイドと僕』という映画を観てきた。(あらすじは各自で調べてください)(?)
淡々と進んでいく物語の中に、孤独と狂気が少しずつ入り混じって、なんだかゾワゾワした。「倫理観がしっかりある人が書く倫理観の無い話が一番怖い」(いつだかにTwitterで見かけたツイート)って本当にその通りだと実感した。
あまりにも良い体験だったので思わず投稿
触発されたのでただ書いていく(完全に自己満足)
初めて最後までちゃんとしっかり見た洋画は レオン だったと思う。Twitterでサブカル気取ってる人たちがよくマチルダをアイコンにしていて気になったから見た。普通に泣いたし、「洋画を見てる自分」がかっこよくて好きだった。もしかしたら今もそれに酔ってるかもしれない、可哀想に!とにかくマチルダが好き、マチルダに憧れて長かった髪を切った。長いと面倒くさいということに気がついた。でも顔がどう頑張ってもブスなのでマチルダにはなれない。
2時間越えの作品でも飽きずに見れたのは シャイニング と ファイト・クラブ。
シャイニングは午前十時の映画祭で見た。これホラー映画として良質すぎる。ほどよいドキドキ感で心臓が大変なことになった。カメラワークも最高。やっぱりあの監督おかしかったんだよ、きっと。
ファイト・クラブ はまだ原作は読んでない。映画だけこれも午前十時の映画祭で見た。これは原作を誉めるべきなのかもしれないけど、物語の構成がすごい。真実を知った瞬間のドキドキ感。けっこう主人公に感情移入してたから脳が震えた。あとブラピがかっこよすぎる、なんやあれ罪だろ。
そして久々に自分から観ようと思った(し観に行った)邦画は 弟とアンドロイドと僕 と さがす だった。この二つは自転車で行ける距離にあるミニシアターでやってて、ミニシアターで映画見る自分かっこいい状態だった。
前者は、自分がアンドロイドとかヒューマノイドとか好きだからなんとなく観に行こうと思った。あらすじもまあまあ面白そうだったし。まぁでも結局ストーリーはよく分からなかったし伏線というか出すだけ出して回収しない謎?とかもあったから、話の内容というより音楽とか雰囲気を楽しんだ。阪本順治が「これを撮らなければ自分は先に進めない」と作ったようなので、彼のトラウマとか心の奥にあるものを具現化するための作品だったのかもしれない。イニシエーション的な(言いたいだけ)。それに救われるかもと、救いを求めそうになった自分もいる。
さがす は予告編でもう面白かった。あの佐藤二朗出てるし。ある日突然失踪した父親を捜すっていうおおまかな流れなんだけど、(これネタバレにはならないので思い切って書く)父親が働いているであろうところにいたのは街中の張り紙で見た指名手配犯だった、っていうのがなんか怖くて、内容も色んな人の意図というか、なんていうんだっけ、それが交錯して最後びっくりしちゃう。まだ見れるところがあるなら見たほうが良い、マジで。でもグロ注意。
(2023/3/31追記)『弟とアンドロイドと僕』のBlu-rayはとっくに発売されてるし、サントラもYouTube musicで聞けます。『さがす』はアマプラで見れます
今のところこれくらい。
死別以外で、「恩義や友情を持ちながらも、もう二度と会えない、これで一生のお別れ」みたいなのが好きです。心がぎゅーっと締め付けられて苦しくなるけど、受け入れるしかない。それが好き。最後にお互い泣いたりうだうだしたりせずに、笑顔で別れているともっと好きです。
夢の話
テレビを見てて、やってた番組が、まあ例えるなら最近の「行列のできる相談所」みたいなやつだった。そのときの内容は「伝説の瞬間」みたいなやつ???自分はサッカー全然知らないのにキングカズ(以下カズ)がいるチーム(捏造)の試合の映像があって、こっちのチームはカズ以外点を入れられなくて、チームメイト、特にカズがめちゃくちゃ落ち込んでた。でもその時に急にカズがダンスをちょっと踊り始めた。その振り付けはカズが最近ハマってるダンスチームのやつだった。そのダンスチームのなかでも特に(世間から)注目されてるのは、ほかのメンバーよりも若い(多分高校生くらい)女の子だった。そのダンスをやったあとのカズが「これで私は私になれた」って言ってたんだけど、それはその女の子が以前言ってたことっぽかった。たぶん、そのダンスで自分に自信が持てたってことなんだろうな。
前半のテレビとかサッカーとかはマジでどうでもいいけど、「私は私になれた」はなかなかいい言葉だなと思った。
ついでだから勢いに任せてここに記しますが、自分がここ最近で一番刺さった(二次)創作は
自分が想いをよせているが、ここ2年ほどの記憶を事故で失ってしまった女の子に、何度でも告白をする、的な感動的に進んでいった最後が「僕は○○、あなたの彼氏です」ってありもしない事実を真実にしてしまうという終わり方。
しかもこれ、この文章で終わったのが最高に気持ち悪くて狂気的で大好き。
この時期の夜の少し湿った空気の匂い、大好きだけど大嫌い。思い出してしまうことが多すぎる。
「俺がお前をころしてやるよ」ってもうそれは愛なのですよ、「お前」が死にたいか否かに関わらず、「俺」からすれば愛でしかないのですよ。