春花野・2022-05-08
希望
紺碧白菫
春花野
もうすぐ浴衣が似合う季節が来るね
虫干しに出してる浴衣
早く着たい着たいと
せがみながらカレンダーに
早く夏を呼んでと呟いた私
初デートに花火大会今から楽しみ
大事にしてくれる人を支えれる
太陽になりたい
成績表を渡された
今日でこの学年の学期が
終わるって言ってた
外は桜の木が花の蕾を付け
小鳥達が咲き具合を見てる
季節は始まりの春でも
僕達は先に終わりの春
君の隣で見てた
楽しい夢を見れたら
将来の目標に出来るね
夏休みは夢冒険に詰まってる
トランクいっぱいの荷物持って
日本縦断旅行したいんだ
きっと誰かに止められそうだけど
いつか大人になってもしてみたいんだ
二人で競った雪遊びでの
兎の目の数や耳の葉の数
まだ覚えてるだろうか
その後風邪で熱まで出したね
それも二人揃って
まだ覚えてたら
思い出の中に生きてるね
欠片じゃなくて良かった
幸運のロープ四葉のクローバー
探す子は
未だに粘る立秋日
誰にも気兼ねしないで
こんな大空を眺められる時
穏やかになれる
幸せな時なのだろうな
無口なあなたが突然聞いたね
私の誕生日 突然で驚いたよ
もしかしたらって思ったけど
貴方から貰えるなんて思わなかった
誕生日のプレゼント困ったのはすぐ分かった
数本の花だからけど嬉しかった
枯れる前にリースに入れて残す予定
二人だけで見上げた
満天の星々は
この先も私達の行く先
見守ってくれるといいね
今の私達みたいに
平和な日の
平和なテーブルの上は
これから集まる飲み会の
下準備に大忙しなのに
何故か雰囲気は
立食パーティーみたい
離れ離れじゃなくて
そんな頃に戻ろうよ
日向ぼっこの微睡みは
幸せな夢を運んでくれる
気持ちいい
明日も来よう