#練りたい

やめると決意したはずなのに

1日も経てばもう

練りたくなってしまうのだ。

練りたいと思うことが

練る資格における

必要十分条件なのだ。

練る資格がある人は、「練りたい」などとは言わない。

つまり、「練りたい」と言ってしまった以上、あなたには練る努力義務があるのだ。

練りたい、なんて

簡単に言わないで

ほしいのだ。

もう練らなくていいと

言われると

逆に

練りたくなって

しまうのだ。

多くの人は、「練りたい」と言う。

言うが、実行に移す人は、とても少ない。

練らない人たちは、想像の中で色が変わって、それで満足している。

そして、それは別に、悪いことではない。

〝
愛してるって
最近言わなくなったのは
本当にあなたを愛し始めたから
〟　―ひとり：ゴスペラーズ


つまり
練りたいと最近
言わなくなったのは
本当に
練りたくなってきたからなのだ。

子供は気楽でいいと、大人は言う。

早く大人になりたいと、子供は言う。

そして私は、ねるねるねるねを練りたいと言うのだ。

練りたかったはずなのに

春の陽気に圧倒されて

どうでもよくなって

しまったのだ。

「練りたい背中」とは

2003年頃にあの魔女が書いた

中編小説であり、

この作品は

芸術化産業賞を

受賞したのだ。

満たされている人は

「練りたい」なんて

言わないのだ。

やりたいことを紙にペンで書き出すというのは
スピリチュアルなことではなく
実際、有効な方法なのだ。
たとえば、「練りたい」と紙に書いて
そしてねるねるねるねを買えば、
その願いはもう
半分達成したのと同じなのだ。

私は、生まれたくて生まれたのではない。

私は、練りたくて生まれてきたのだ。

練りたいと思っているだけでは
ねるねるねるねの色は変わらない。
しかし
練りたいという動機があるからこそ
色の変化という概念が成り立つのだ。

そこまでして練りたいなら

私はもう何も言うまい。